その先のゴミ箱

その先のゴミ箱はいつも目に見える
とても近い便利な所に
設置されている
いらない物がすぐに捨てられるゴミ箱

通路に一番近い
コピー機の近くが
いつもの定位置だ
いつもは話をしない人が

コピーを待つほんの数秒に
話かけてくる事がある
年末の誰も来なさそうな日に
打ち合わせを入れたその人は

少し浮かれたように
その打ち合わせの日は来ていますかと
訪ねてきた
そして眼鏡が変わった事に

気が付き
「おしゃれですね」と
うれしい言葉を頂いた
ほんの数秒のやりとりだけど

いい時間だった
この日は重要なテストのような時間がある
その様子は異様だった
質問に対して

誰でも答えられる状態の3人が
自分は答えないような素振りをした
この3人は同じぐらいのレベルの
人達で最終的には

4人目のテスト対応をした方が
答える事になった
まずこのテストの対象者は
この3人で、4人目の方は

その準備をしただけで
テスト対象者ではない
この3人の言い分は
こうだった

なすり合いで
それぞれが3人の中で
あなたが答えるべきだと
ぐるぐるしていた

このテストは4人目の方のおかげで
合格できたが
テストの出題者は納得できないが
合格なので納得して終えた

ゴミ箱はいつも待っている
たくさん捨てて欲しいと
この3人は権力でテストを逃げた
この権力にはお金が支払われている

このテストを逃げた3人は
それぞれお金で支払われた権力を
使って簡単にお金を貰う方法を
理解した

最初はお金が沢山欲しいと
一生懸命になった人達が
お金で権力をもらった時に
それをどう使うかで

近くにあるごみ箱は
口を開けて待っている
いらない物は
すぐに捨ててしまえばいいじゃないか

毎朝
大きなゴミ箱を
集めてくれる人がいる
朝から色々な場所を回って

ゴミを集めてくれている
透明の大きな袋は
いつも沢山のゴミでいっぱいだ
昨日のゴミの無い気持ちのいい朝を

いつもありがとうございます
これからもよろしくお願い致します