見出し画像

「そこから奏でまSHOW!Ver.奥田民生音(TAMIONE)」現地ライブレポ in Zeppなんば大阪

今年の民生さん始め(存在しない単語)はこのライブ。
チケ運のなさに定評のある私、もちろん一次で争奪戦に敗れ、またもや優しいお方にお譲りいただいたのであった。しかも1階9列目というなかなかの良席。大大大感謝。
色々あったが全ては書き切れない&単純に覚えていない部分も多いので、ざっくりと印象に残った部分を抜粋して書いていこうと思う。



開演前

入場すると、とにかく豪華なセットが目に入る。大きいスクリーンには民生さんの書いたロゴが映し出され、天井からはまたもや民生さん作のイラスト(民生さん、又吉さんの似顔絵や謎のオリジナルキャラクターなど)が吊るされている。
上手には書斎のようなセット、下手には白いドア、そしてステージ真ん中に「オーディション会場」の文字が貼られたホワイトボード。
コント仕様の舞台セットに、これから何が行われるのだろうとドキドキ。


前半コント(即興曲作り)「新作映画の主題歌オーディション」

今までの奏でまSHOWの映像ダイジェストを含むOP映像(超凝ってるやつ)が流れたあと、ステージの照明がパッと点く。
同時に又吉さんが登場、客席から拍手が沸き起こる。

 
又「いや~新作映画の主題歌オーディション、どんな人が来るんやろうな~いい人が来ると良いけどな~」

 \コンコン/(ドアをノックする音)

又「はいどうぞー」
(´ё ` )「失礼します!!」(学ラン帽子ビン底眼鏡OT登場)
又「え…あの…せ、制服…?」
(´ё ` )「はい、オーディションに来ました!!学生です!!高校生です!!」
又「…高校生…???…絶対何回かダブってるでしょ」
(´ё ` )「いや!!十……七歳です!!」
又「17……え、高2…!?!?……それなに、お茶?笑(民生さんの席に用意されてある🍺を指差す)」
(´ё ` )「いや…笑 これ…笑 いやわからないです!僕が準備したんじゃないので!オーディション受けに来ただけなので!逆にありがとうございます用意していただいて!」

機転を利かせ又吉さんが用意したことにするちょっとダンディーすぎる高校2年生 笑

(´ё ` )「あの、申し遅れましたがわたくし倉持と言います!!」
又「…倉持くん…?」
(´ё ` )「はい倉持です!(即答)2兆曲ストックを持っている倉持です」

 
この時点でKINGさんのことをよく知る民生さんファンから笑いが起きる

 
又「え、ミュージシャンに有名な方いらっしゃいますよね?知らないですか真心ブラザーズの倉持さん…」
(´ё ` )「いや、ちょっと何言ってるかわかりません、2兆曲持ってます倉持です」
又「ふーん…?え、2兆曲あるんですか?」
(´ё ` )「はい2兆曲持ってます倉持です、だから何でもできますよ!!」
又「あ、本当!!じゃ早速やってもらいましょうか!2兆曲あったら何でもできるもんね!」
(´ё ` )「はい2兆曲持ってます倉持です」


とにかく2兆曲持ってることを言いたい倉持くん笑
ここから又吉さんが新作映画のタイトルと雰囲気、既に決まってるセリフなどを伝え、それを元に倉持くんが即興で曲を作る展開に。


「トトロはつらいよ」→お正月の定番「男はつらいよ」の続編を作りたいが、お茶の間人気のあるジブリ要素も加えたい

など、又吉監督の要望に応えるべく即興で曲を作る民生さんだが、歌い出したはいいものの次第にウルフルズの「バンザイ」に変わっていく。最後にはもう完全に原曲そのまま「ラララ~♪2人で♪」と歌い終え客席は大爆笑。

又「え、今のって…あれですよね、ウルフルズの…」
(´ё ` )「え?いやオリジナルです、2兆曲持ってますから!その中から出しました!」
又「…本当ですか…?『ラララ~♪』ぐらいから一緒に歌いかけましたけど」
 

その後も、
「トーストバターです」(ゴーストバスターズの続編)→オバケ退治をした後、翌朝の穏やかな時間を描いた作品
に、(´ё ` )「朝はパン♪パンパパン♪」とあの曲を歌い、

 
(´ё ` )「どっかで聴いたことある!っていうのが名曲なんですよ」
又「あぁ、初めて聴いたのに笑」
(´ё ` )「そう、初めて聴いたはずなのに『あれこれなんか聴いたことあるな?』って思わせるのが本当の名曲ってことなんですよ」
又「………そうか、そんなもんか!(納得)」

 
全く筋の通っていない理論を上手いこと綺麗に展開させ正当化する倉持くん笑

 
「賃金なき戦い」(仁義なき戦い続編)→違法スレスレの低賃金で従業員を働かせる会社と、社員達の戦い
既に決まってるセリフ→「店長、こんな低賃金じゃやってられません!」「店長、パートの町田さんにだけ甘くないっすか」
既に決まってるキャスト→哀川翔

 
又吉さんが予め用意していた設定に客席も大爆笑。
しかし既にここで行き詰まり始める倉持くん、仁義なき戦いの有名なフレーズを弾きながら哀川さんの物真似で上記のセリフを言うという苦し紛れの作戦で、若干「大丈夫か…?」な空気が漂いつつある会場。
しかし又吉さん、さすがのフォロー力を発揮。

 
又「素晴らしい。ただ…あの、哀川さんがバイト側だったのね」
(´ё ` )「あ、そうか!笑」
又「うん、哀川さんを低賃金で働くバイト役にしちゃったから…このあと上司役のキャスティングがめちゃめちゃ難しくなった、ラスボスみたいなやつじゃないと」

又吉さんのフォローで笑いが起きる会場。

「ジュリーシックパーク」(ジュラシックパークの続編)→沢田研二(ジュリー)の大ファンが沢田研二を巨大化させてしまい、町でジュリーが暴れ回り空を飛ぶ

  
「空を飛ぶ」に反応した倉持くん。瞬時にジュリーと言えばなあの曲に繋げて歌い出す。

 
(´ё ` )「そーらを飛ぶ♪まーちが飛ぶ♪……く、雲を突きぬけ星になる♪…えーっと…」

歌い出したはいいものの、歌詞が出てこない倉持くん。するとすかさず

又「…火を吹くのかな?」

優しさから来る誘導尋問に会場爆笑

(´ё ` )「火ぃーを吹いて♪やーみを裂き♪」

優しい又吉監督のおかげで再び歌い出すも、ここでしばらく間が空く。どうやら次の歌詞を考えている模様。

(´ё ` )「……………ト……トリケラトプスが空を飛ぶ♪」


(´ё ` )「……笑笑  あの…空飛ぶ恐竜が…トリケラトプスしか思い付かなかった」
又「…トリケラトプスって空飛びますかね笑」
(´ё ` )「トリケラトプス…読み方変えるとトライセラトップスになる」

 
ザワっとする会場。各言う私も「えっ大丈夫!?!?」とヒヤヒヤしたが、どうやらご本人はさほど気にしていないらしい笑(そんなところも民生さんらしくて好き)

 
その後も又吉さんのフォローを受けながらどんどん曲を出していくも、考える間や沈黙の多さなどが相まってイマイチ盛り上がりに欠ける会場。

(´ё ` )「…もうちょっと打ち合わせしときゃよかった(ボソッ)」
又「…打ち合わせしたところで…(ボソッ)」

思わずコントの途中で素になる2人笑
その後も度々、

 
(´ё ` )「あの…だ、大丈夫ですかこれ笑」
又「何が?」
(´ё ` )「あの、なんか…空気が…この部屋の空気が…あまり楽しそうに感じないんですが」
又「大丈夫、僕は楽しませてもらってるから(フォロー)」

 
(´ё ` )「…何分経ったんでしょうね…!(腕時計をチラリ)…まだ言うほど経ってなかったです笑」

 
所々素に戻りながら何とか食らいついていく倉持くん笑
精神力も体力もそろそろ限界というところで、前半コント最後のお題。

 
 
「釣りばっか必死」(釣りバカ日誌の続編)→とにかく釣りを必死にやる映画

 
(´ё ` )「釣りばっかね…釣りばっか…」

(´ё ` )「周りはさすらーわーずー♪釣ーりばっかー♪すーこーし気になったー♪」

 
ここに来て突然の持ち歌応用に爆笑の会場。

 
(´ё ` )「釣りもーしないでー♪このまま死ーなねえぞー♪」
又「よし!じゃあ次の映画の主題歌はこれで決定だ!!」


~ショートコント①~

拍手の中ステージが暗転。
モニターに お正月特番「釣りばっか必死」の予告映像が流れたと思ったらステージが明るくなり、その予告映像通りの装いをしたお二人が現れる笑

 
又吉さん演じる浜ちゃんと民生さん演じるスーさんが漁船に乗り、大物を釣り上げた浜ちゃんが必死にスーさんを呼ぶ。

又「釣れたー!!釣れた!!スーさん!!」
(´ё ` )「おお!!浜ちゃーん!!」
又「スーさん!!」
(´ё ` )「浜ちゃーん!!」
又「スーさん!!魚取って!!!」

 
釣り上げた魚をスーさんが引き寄せると、スーさんの胸元で魚大暴れ。(魚のぬいぐるみをセルフで激しく動かし暴れてる風の演出)

 
又「スーさん!!!」
(´ё ` )「浜ちゃーん!!!」

胸元で魚を暴れさせながらお互いの名前を叫び、そのままの状態で漁船が2回転。(スタッフさんが動かしてる)
そして漁船ごと袖に捌けていくという超短いコントが終了、1分もないあっという間の出来事に、会場からは笑い声が。

 
又吉さん朗読パート

ショートコントが終わり会場が暗転するとセットチェンジの時間に。
コントのセットが片付けられ、上手(又吉さん側)には椅子と譜面台。下手(民生さん側)には椅子と譜面台の他、お馴染みのギター達も出てくる。

 
セットチェンジが終了。とてもシンプルなステージに、ジーパン&Tシャツというこれまたシンプルな服装の又吉さんが現れる。

 
又「改めましてこんばんは、ピースの又吉直樹です。」

 
又吉さんがそう挨拶すると、会場から拍手が沸き起こる。

本編とは全く関係のない個人的な感想だが、又吉さんが「『ピースの』又吉直樹です」と言ったことになぜかとても感動した。
「ピース」を名乗らなくても、既に名の知れている方なのに、芸人ではなく作家を名乗っても問題ないくらいには活躍されている方なのに、当たり前のように「『ピースの』又吉直樹です」と言うその姿勢がとても素敵だと思った。


又「では僕はCUSTOMの歌詞の朗読をしようと思います」

 又「伝えたいことがそりゃ僕にだってあるんだ ただ笑ってるけれど」


そうしてCUSTOMの歌詞を朗読し始めた又吉さん。「朗読するだけ?」と一瞬思ったが、もちろんそうではない。

 
又「そこで目を閉じて 黙って 閃いて 気持ち込めて 適当なタイトルでギターを弾いてみました」

 
そこまで読み上げると、又吉さんは、ユーモアを織り交ぜながら、幼少期の体験やご自身の思いを語り出した。
本当に面白かったし素敵だったが、曖昧な私の記憶でそれを文字に起こしてしまうと、又吉さんならではの言い回しやそこにある面白さが損なわれてしまい、ひとつの話芸としての魅力が半減してしまいそうなので、内容には触れずにおく。


又吉さんはご自身の思いを語り終えると、CUSTOMの朗読に戻る。

 
又「『届いてる?』」


最後の歌詞を読み終えると、「ありがとうございました」と言って一礼し、袖に捌けていった。
その話術と文章力で観客を自分の世界にガッチリ引き込むのに、当の本人は余韻すら残さずさっさと姿を消すあたり、どこか民生さんに通ずる部分がある気がしてクスッとしてしまう。

 

民生さん弾き語りパート

シーンとした空気の中、民生さんの登場を皆が待つ。

 
ライトが点く。
拍手に包まれて、いつもの作務衣姿&頭にタオルで登場した民生さん。
又吉さんの朗読の余韻で、明らかに「真剣にCUSTOM聴くモード」な会場をぐるりと見渡すと、(´ё ` )「ふっ笑」とその空気感に耐え切れず笑い声を洩らす。

 
あの苦笑とも言える笑顔は、「こういう改まった空気がとても恥ずかしい」ではなく、「『こういう改まった空気がとても恥ずかしい』と思っていることをこの場にいるファン全員に知られている」、つまり「民生さん、恥ずかしいだろうなぁ笑」と、恥ずかしいと思っていることが皆にバレているのにやらなきゃいけないという今の状況に、照れとやりづらさを感じているように見えた。

 
しかし、グダグダだった前半のコント部分を又吉さんが朗読で払拭してくれた手前、恥ずかしいからと曲前に余計なことを喋るわけにはいかない。
漢・奥田民生。覚悟を決め、照れとやりづらさに打ち勝つべく歌い出した!!(バカにしてんのか)


 1.CUSTOM

苦笑のあと、本当に一言も喋らず歌い出した民生さん。
前半コント部分で勢いと体力をほぼ使い果たした上に、なかなか盛り上がらない焦りからお酒も進む。更には弾き語りの緊張も重なって喉の調子はあまり良くなさそうだったが、それでも私の隣の方は涙を流していたし、私自身も食い入るように民生さんを見つめ、目を離すことが出来ずにいた。

 
又吉さんの朗読と、民生さんの魂が籠った演奏。2つの相乗効果により、皆が息を止めてステージに魅入りその歌声に集中する。
普通のライブではあまり経験することのないような不思議な空間だった。

 
歌い終えると会場は拍手に包まれる。

 
(´ё ` )「…どうも、奥田民生です」

 
そこからポツポツと喋り出す民生さん。

(´ё ` )「あの…この 奏でまSHOW、又吉くんと…こないだ友達になったんで笑(嬉しそう)無理やり、引っ張り出しました笑」

(´ё ` )「あの…だ、大丈夫ですか?笑」

民生さんの雰囲気と言い回しで何のことかすぐに察し、笑い声と拍手が起こる会場 笑

 
(´ё ` )「いや、あの、ライブとしてよ。チケット代分に見合うことは…できているんでしょうか…」

 
いつになく申し訳なさそうな民生さん、またもや会場からは拍手が。

 
(´ё ` )「あの…本当、本当ありがとうございます、チケット買っていただいて」

 
相当今回のイベントに自信がなくなっていたようで、見たことないほど恐縮しきり&まっすぐ客席を見据え切実に感謝を述べる民生さん笑


(´ё ` )「これ本当、大阪ならではのイベントなんですよ。これ東京とか他のとこでやったら『なんだこれは』ってなりますからね、本当、大阪ならでは…」

 
便利な言葉「大阪ならでは」に爆笑の会場

 
(´ё ` )「前半、これ本当に大丈夫かと焦りましたけど…あの、後半もう1回あんなんがあります笑 本当にあんなんです笑」

(´ё ` )「このあとまた戻るんで。あんなんに。またその時は…よろしくお願いしますよ!!笑」

 
後半どうなるかを自らネタバラシし、観客に念を押しまくる民生さん笑

 
(´ё ` )「ここは僕の持ち時間ってことで。何やってもいいってことで。何も決めてないんですけどね。」

(´ё ` )「これ(奏でまSHOW)…配信もないし、あとあとYouTubeとかで流すってこともない、本当にこの場限りのものなんで、何やってもいいんです。なんなら自分の曲じゃなくても、他人のやつでもいいからね。」

 
2.ずっと好きだった(斉藤和義)

宣言通り、自曲ではなくミュージシャン仲間の歌を歌い出す民生さん。

まだ緊張が抜けていないのか、それとも単純にツアーが始まったばかりなのでギターを弾く感覚がまだ戻り切っていないのか、ところどころ間違えながら演奏を続ける。

 
民生さんが普段歌うことはなかなかないストレートな告白の言葉を合法で聞けるので非常にありがたい(?)


1回目のサビと2回目のサビではアクセントも少し変えており、文字に起こすのは非常に難しいが何とか頑張ってみようと思う。


1回目のサビ→「ずっとsUきだったんだぜ」
2回目のサビ→「ずっとSuきだったんだぜ」
(わかりづらい)

要は、1回目のサビでは「好(す)」で母音の「U(う)」を強調しているのに対し、 2回目のサビでは子音の「S(ス)」を強調している(結局わかりづらい)

 
歌としては母音を強調した方が歌いやすいが、そうすると言葉のイントネーションとして少し違和感が生まれる。なので1回目に母音強調で歌ったとき感じた違和感を2回目で修正したのではないかと思われる。(最後までわかりづらい)


丸々1番を歌い終え、会場からは大きな拍手が。

 
(´ё ` )「和義ー!!ありがとうー!!」

 
嬉しそうに笑いながら人差し指を天井に向け空に感謝をする民生さん笑


3.バラ色の日々(THE YELLOW MONKEY)

「追いかけても追いかけても」

この時点でザワッとする会場(無論私も含む)

「逃げて行く月のように 指と指の間をすり抜ける バラ色の日々よ」

 
そうして始まったバラ色の日々。YouTubeで聴いたことのあった民生さんのバラ色の日々カバーは30代のときのもので、生で聴ける日が来るとは、そもそも今後やることがあるとは思ってもいなかったので本当にテンションが上がった。

 
「ずっと好きだった」以上に間違えまくり、あまりにも間違えるので本人も所々笑いながらの演奏。

 
しかしいざというときは決める男、奥田民生。
「汚してしまった スパンコールを集めて」
のかっこ良さたるや。


前述のカバー音源と歌い方も同じ、
(´ё ` )「スッパアアァーーンコールを」

 
そもそもそのYouTubeに上がってるカバー音源では「スパンコールの部分かっこいいと思ってたらやっぱりかっこ良かった」「スパンコールを♪のところかっこ良すぎないか」等のコメントが多く見受けられる。
そして恐らく、そこがかっこいいと言われていること、見せ場であるということを民生さんご自身も知っている。

 
「スパンコールを」の部分だけ明らかに気合いが入っていたし、声の張りも声量も特別あった。
スパンコール部分をバッチリ決めるとまたもや間違えまくりモードに戻り、必死にiPadの歌詞を目で追いながら演奏する民生さんがとても人間らしくて可愛かった笑

 
こちらも1番を丸々歌い終えると、
(´ё ` )「吉井和哉ーー!!」
と叫びながら、またもや天井に人差し指を向け感謝。

 
これはあくまで個人的な考えではあるのだが、「THE YELLOW MONKEY!!」ではなく「吉井和哉!!」と叫んだのが、色々大変な状況にある友人を称え、鼓舞し、仲間であることを示すような、そんな不器用な優しさであるように思えた。

 

3.空にまいあがれ(真心ブラザーズ)

原曲とは違う民生さんアレンジのイントロだったので、始まった時点では何の曲かわからず「和義さん、THE YELLOW MONKEYと来たら次は誰だろう、FLYING KIDSあたり?」と思っていた。

「喋りながら走ってた」

 
民生さんがそう歌い出した瞬間、1人座席から飛び上がった。
周囲の観客は何の曲だがわからずに「?」状態の方も多くいらしたが、私は一声目ですぐにわかり、最初から最後まで1人ノリノリで横揺れしていた(迷惑)
ずっとずっと生で聴いてみたかった曲、もう二度とやらないだろうと思っていた曲、「空にまいあがれ」。
嬉しすぎてリアルに椅子から数センチ浮いた自信がある。
 

というのも、個人的に非常に思い入れというか、印象が強いというか、そんな1曲なのだ。

 
 
まだユニコーンと民生さんを好きになってすぐの頃。
「カーリングシトーンズ」というバンドに民生さんが所属しているのは知っていたが、何せ知識も浅かったのであまりメンバーについてよくわかっていなかった。
民生さん、和義さん、トータスさんの3人は元々知っていたが、あとのお三方は存じ上げておらず、中でもYO-KINGさんは最後までどんな方なのかわからなかったし歌も聴いたことがなかった(失礼)

 
そんな中、偶然インスタに上がってきた映像。それが、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2002  奥田民生×YO-KING  空にまいあがれ」

 
民生さんが誰かと一緒に歌う映像や、誰かの曲をカバーする映像がとにかく大好きで、見つけたら片っ端から見ていた。
なぜカバー曲が好きなのか、これはあくまで個人的な意見、そして誰かを怒らせてしまうかもしれないことを承知で言うが「民生さんが歌った方がいいと思うことがほとんどだから」。

 

本当に失礼な話だが、私個人の好みとして、原曲より民生さんのカバーの方がいいじゃんと思うことが異常に多いのだ。
この理由を話すと非常に長くなってしまうのでまた別の記事で詳しく書こうと思う。

とにかくそんな失礼な意見を持っている私は、民生さんのカバーを聞きたいという一心でその動画を開いた。

 
 
まだ30代の若かりし民生さん、そしてサングラスを掛けていない時代のKINGさんが2人でイントロを弾き始める。

 
 
そもそもキーの高い曲だが、サビは特別高い。それをものともせず、張りのある美しい高音を響かせる民生さん。あの場に今すぐタイムスリップして生で聴きたいと思うほど素晴らしい歌声。
「やっぱり民生さん上手いわ」
そう思いながら1番を聴き終え、KINGさんにパートが変わる。

 
正直最初は「民生さんのカバーが聴きたい!」という気持ちだけで見始めたが、1番を聞き曲の雰囲気やキーがわかってくると、2番のKINGさんの歌声が楽しみになってきた。
というのも、KINGさんのハスキーで太い、ガサッとした声質であんな高音を出す画が想像できなさすぎるし、どう聴いても低音域が得意そうな声なのに、あの曲の高音はどうするんだろうという純粋な興味が湧いてきたのだ。


 そしてKINGさんが歌い出し、KINGさんご本人曰く「暑苦しい声」を響かせる笑
そしてやっとサビ、どんな歌声なのかとワクワクが止まらない。



「空にまいあがれ」



瞬間、その歌声に度肝を抜かれた。


 
 
捻り出すような、絞り出すような、それでいて力強く太さと厚みは保ったまま。
高音なのに耳に刺さらず、迫力があるのに乱暴ではない、そんな不思議な歌声。

 
その一瞬で、それまで顔はもちろん、名前すら曖昧だった「YO-KING」というミュージシャンの虜になった。


 民生さんの、ピンポイントで標準を合わせ、空を突き抜けるような張りのある気持ちいい高音と、KINGさんの、覇気と暖かみを同時に兼ね備えた熱のある高音。
2つの圧倒的な歌声が共鳴し、混ざり合う。

 
 
YO-KINGさんの凄さに気付き、民生さんの凄さを改めて思い知った曲、それがこの「空にまいあがれ」だったのだ。


 
長くなってしまったが、そういうわけでこの曲は、私にとって強く印象に残っている大切な曲で、今でも定期的に映像を見るほど大好きな音源なのである。
真心の曲だし、KINGさんが歌うのはいつか生で聴けるかもしれない、でも民生さんはきっとこの先一生やることはないだろうなと諦めていた。
可能性すら考えたことがなかった。

 
そんな中で今回の奏でまSHOW、まさかの「空にまいあがれ」。飛び上がるほど嬉しかったし、思わず満面の笑みで隣の席の母を見た(しかし何の曲かわかってない母、お前も知らんのかい)


「サビが来る、サビ楽しみ、いやでも民生さん今日喉の調子悪そうだし大丈夫かな、いや民生さんはどんなに調子が悪くてもいざというところは外さない男だきっと大丈夫、いやでも緊張してるし疲れてるしな、いーーや大丈夫だってば!!!」

 
脳内でぐるぐる考えているうちについにサビ。ドキドキが止まらなかった。



「空にまーーーいあーがーれ 幸せな日々よ」




20年前とほとんど変わらない、伸びやかで張りのある高音。厚みと柔らかさを保ったまま鮮やかに天井高く弧を描き、響き渡っていつしか見えなくなる。
何の心配もいらなかった。
そこにはちゃんと、「ミュージシャン・奥田民生」の姿があった。


(´ё ` )「真心ブラザーズ」


歌い終わると少し控えめにそう叫び、会場は拍手に包まれる。
見に行ってよかった。本当にそう思える演奏だった。


5.野ばら

先ほどまでの圧倒的歌唱はどこへやら、流れで前半コントの際に少し歌った「おそうじオバチャン」「パチンコ」(どちらも憂歌団の歌)を(´ё ` )「何だっけ?」と言いながら一節だけ。

 
その後、客席からも見えるくらい舞台袖ギリギリにいるスタッフさんに目配せし、残り時間を確認。

 
(´ё ` )「あとじゅうぅ…」

 
残り10分だったのか、ジンジャーエール🍺片手にそう呟き客席を眺める民生さんの可愛さ。

 
(´ё ` )「じゃあ…我に返って自分の曲を…ごめんね」

 
言い聞かせるように頷きながら、本当に小さな声で「ごめんね」を言う民生さんの可愛さ。(2回目)

 
 
そうして歌い出したのが「野ばら」。実は、弾き語りスタイルの民生さんを生で見るのはこれが始めてだったので、弾き語りでしかほぼやることのない野ばらを聴くことができて本当に嬉しかった。

 
「机に野ばら」の「野(の)」部分がさすがの民生さん節(民生さんファンなら説明しなくても皆わかってくれるはず…!)で、「奥田民生だぁ…!!」ってなった。(今さら)

 
今までは、照れもあったのかアウトロでギターをかき鳴らしそのまま曲終了という流れだったが、この曲ではしっとりと最後まで静かに弾き終え、シーンとなったタイミングで会場から拍手が。
ペコリと軽くお辞儀をする民生さんの可愛さ。(3回目)

 

6.イージュー☆ライダー

(´ё ` )「最後(もう1曲)やって、またあんなんに戻ります」

念押しを欠かさない民生さん笑

そして「イージュー☆ライダー」がスタート。

 
民生さんと言えばな有名曲に、民生さんファンのみならず又吉さんファンも横にノリ始める。
声出し解禁しつつあるし、今日はもしかしたらラスサビで民生さんからの煽りあるかもなと思っていたらやはり。


(´ё ` )「はい大阪~」

 
本当に、この文字↑くらいのテンション笑
前半コントの疲れと反省により、会場の空気を伺うような探り探りの控えめ煽り笑

 
それでもその瞬間、私も隣の母も歌い出し、会場中のあちこちから歌声が束となって響き渡る。


僕らは自由を 僕らは青春を
気持ちのよい汗を けして枯れない涙を
幅広い心を くだらないアイデアを
軽く笑えるユーモアを 上手くやり抜く賢さを


アコギの音と、観客の歌を聴くために少し控えめに歌う民生さんの声、そして会場中、束になってまとまり響き渡る合唱。

 
演奏をしながら身体を仰け反らせ、1階から2階、上から下まで、上手から下手、隅から隅まで客席全体を満遍なく見渡し、嬉しそうに口角を上げる民生さん。

 
結局最後まで合唱は続き、民生さんがアウトロを弾き終わると会場は拍手に包まれる。
穏やかで幸せな楽しい空間。満足感と一体感。
こうして民生さん弾き語りパートは終わった。

 

2人トーク

弾き語りが無事終了し、民生さんが捌けようとするものの、どうやらその前に民生さんと又吉さんの2人で少しトークをする段取りがあったことをすっかり忘れていたようで、袖から足早に出てきた又吉さんに「まだ終わりませんよ」と言われていた笑

 
 
(´ё ` )「…何か本当すみません笑」

このイベントについて又吉さんに謝る民生さん笑

 
又「いえいえとんでもないです」
(´ё ` )「又吉くんに…手伝ってもらって」
又「あのー、すごい普通に誘ってきましたよね、LINEで『2月空いてるー?』みたいな笑」

 
くだけた雰囲気のお二人のトークに会場の空気もすっかり緩み、笑い声が上がる。

 
(´ё ` )「そう、1人だったから笑 前はまだ何人かいたじゃない、KINGとか」

又「そうですね、あいみょんさんとか」

(´ё ` )「そう、あいみょんさん(なぜかさん付け)とか、まさよしとか…だからこう、責任を何人かに分散できたわけよ笑」

又「確かに、誰かやってる間に考えたりとかできますもんね。でもそれを今回民生さん1人だから…笑  すごいストイックだなとおもってたんですけど笑 これ最初っから1人でやるつもりだったんですか」

(´ё ` )「ぅわかんなぃ~(拗ねたような可愛い言い方)何か俺だけだったのよ」

又「いやすごいストイックだなーと思ってました笑」

(´ё ` )「いやいや笑 だからさ、もうちょっと何人かいてもいいじゃない」

又「そうですよね、オーディションって設定なら何人かいてもおかしくないですよね」

(´ё ` )「そう、それこそKINGに『奏でまSHOWやるよ~』って連絡したら『おぉー!そうかー!』って返ってきて。そうかー!じゃねえよお前も出ろよ」

 
荒ぶる民生さんに会場からは笑いが。
 

 又「でも実際(即興で曲作り)できてたじゃないですか」

(´ё ` )「いや…あれできてたって…笑 いや、まあ確かに、あれ時間かけて…例えば1時間くらいかけて作ったとしても…こんなもんよ笑 だから時間かけて作ったからっていいのができるとは限らんし…笑 勢いって大事よね」

又「確かに。本当すごかったですよ、あんな急にすぐ色々作って」

(´ё ` )「だって俺、今すごい疲れてるもん。前半、ほぼ体力だけでやり切ったから笑」


その後も緩くトークが続き、締めには、


(´ё ` )「このあと休憩があって、その間にセット転換したら、またあんなんです」

 
と最後の念押し笑

 
(´ё ` )「もう拍手の仕方が違うもん」

又「普段とですか?」

(´ё ` )「うん、普段もっと パチパチパチパチ~!! って拍手なのに、今日はもうサワサワ~ みたいな。だからもう、普通のライブに来てるみたいな感覚じゃなくなってるのよお客さん」

 
前半の勢いと体力も底をつき、後半コントへの不安が募る民生さん笑
トークが終了し、お二人が袖に捌けると会場は暗転。本当に休憩タイムに入り、観客はトイレに行ったり飲み物を飲んだりスマホをいじったり。


 
後半コント「新作映画の主題歌を師匠にお願いしよう」

休憩が終わると、モニターに映像が流れる。前半コントで主題歌を考えまくっていたダンディー高校生倉持くんが「旅に出るのでしばらく連絡が取れなくなる」という手紙を又吉監督に送る。
倉持くんがいなくなってしまったら映画の主題歌が作れなくなる、どうしたものかと悩んだ又吉監督は、20年前一緒に仕事をしていた巨匠に力を借りるべく、久しぶりにスタジオを訪ねてみることに。


照明が点く。下手側には前半コントと同じ白いドア、上手には書斎やらデスクやら巨匠のスタジオらしきセットが組まれている。
茶色のソファー、ローテーブル、そしてその上に置かれた白いミニピアノ。
相変わらず豪華なセットの中、又吉さんが登場する。

 

又「いやー、20年ぶりに来てみたけど、先生お元気かなー、力借りれるといいけどなー」

(´ё ` )「やぁー!!!どうもどうも!!久しぶりだねぇ!!!」

 
バーーン!!と勢いよくドアを開けて現れた巨匠の出で立ちに爆笑の会場。
バッハみたいな白髪ロン毛ヅラ、色濃いめのサングラス、白シャツに白スラックス、光輝く白革靴に茶色っぽいベストという、ほぼ真っ白状態で現れ、パッと見でもさすがに変な人すぎるが、民生さんなら何でもかっこよく見える都合のいい魔法にかかっている私は「え、脚なっが。ほっそ。スタイル良。」などと若干見惚れてすらいた。(終演後、現地にいた方のレポを見ていたら同じような呟きがいくつもあって「私だけじゃなかった!」と安心 笑)

 
 
(´ё ` )「久しぶりぃ!どうもキダです」

 
どうやらモデルはキダ・タローのようだが、ご本人とは似ても似つかないその強烈な容姿にまたもや会場爆笑

 
又「あの、今映画を作ってまして。で、その映画の主題歌オーディションを前にやったんですけど、そこで主題歌作ってくれた少年が…なんか旅に出るから連絡が取れないらしくて。それで先生に主題歌を書いていただけないかと。」

(´ё ` )「映画?おぉ全然いいよ!!2兆曲持ってるから!」

又「2兆曲……?あの………お孫さんとかいます?」

 
聞き覚えのありすぎるワードに、ダンディー高校生とキダ先生の血縁関係を疑う又吉監督 笑

 
 
(´ё ` )「もともと2兆曲あったのが、色々やって1兆曲に減って、また戻したから。2兆曲に。」

又「あ、1回減ったんですね」

(´ё ` )「そう。1兆曲に減って、あぁいかんいかん!と思ってまた増やした!」

又「あの、お孫さんとかいます?さっき言ったオーディションで倉持くんって子がいまして。その子も2兆曲持ってるって。」

(´ё ` )「倉持くん??」

又「はい、倉持くん。高校生なんですけど。まあ僕は高校生ってところも疑っているんですけど。」 

 
淡々と倉持くんへの疑いを語る又吉監督に爆笑の会場


やたら自信満々のキダ先生、余裕たっぷりに背中の半分をソファーに預け、腰掛けているというよりはほぼ寝そべってる状態で又吉監督の話を聞く。


又「あの、その体勢だとピアノで見えない人もいる気がするんですけど」


机の上にあるミニピアノのせいで客席から姿が見えづらくなることを気にしながら、またもや淡々とツッコむ又吉さんと笑いながらも姿勢は正さず豪快な寝そべり姿勢を保つキダ先生 笑


そんなこんなでまたもや新作映画の主題歌作りが始まる。


「midnight黄門」(水戸黄門の続編)→夜の町を黄門様がパトロールし、良からぬ行いをする輩やクラバー(クラブにいる人達)を成敗する物語
既に決まっているセリフ→「助さん、角さん、踊ってさしあげなさい」「助さん、角さん、ブラックライトで照らしてやりなさい」

 
相変わらず寝そべり状態のまま曲を考えようとするキダ先生を見て、ミニピアノを別の机に寄せようとする又吉監督。しかしここで事件が。
鍵盤楽器に対する民生さんの惨状を知らぬ又吉監督、足を止めて民生さんへ振り返り「ピアノ使います?」とまさかのUターンキラーパス。
民生さんファンはこの時点で笑いが止まらず、何も知らない純粋な目で民生さんに刃を向ける又吉監督に心の中で大拍手。

 
民生さんご自身も、思わぬフリに笑いが洩れるが、流れ上これを拒否することもできず、
(´ё ` )「ピアノで…笑笑ピアノでやってみるか笑笑笑」


(´ё ` )「すっけっさーん♪かっくっさーん♪踊って…さしあげなさーい♪」


つまづき間違えまくりながら、7歳児が弾きそうな可愛らしいメロディーを演奏し即興で歌うキダ先生
荘厳さの欠片もないコロコロした雰囲気と、あまりの辿々しさにステージ含む会場全体が見守りモード笑
何とかキリをつけ、チラリと隣の又吉監督を見やるキダ先生。


(´ё ` )「……ピアノはやめておこう」

又「そうですね」


全てを察して即座にピアノを片付ける又吉監督に民生さんも観客も爆笑

 
(´ё ` )「ピアノは…あまり弾いたことがないから笑」


「トング」(リングの続編)→井戸の中や部屋の隅に、見覚えのないトングが落ちている
既に決まっているセリフ→「その肉挟んでるトング…そんなもの持ってた…?」

 
設定を聞いた段階で
(´ё ` )「こえぇねー!!」


(´ё ` )「ちなみに、俺はホラー映画は怖いから見ないんだ!!」

又「あぁ、オバケとか出てきますもんね」

(´ё ` )「うん、見ないんだ、怖いから」


気絶しそうなほど可愛かった。そういうものにビビらなさそう&動じなさそうに見えるのに、実は怖がりというギャップ。


この後も、又吉さんのフォローを受けながらどんどんお題に沿って曲を作っていくも、前半コントより早い段階で体力に限界が笑


又「じゃあ…次で最後です!」

(´ё ` )「笑笑 え、もう最後でいいのか笑」

又「迷いどころですが最後にしときましょう」

 
民生さんの限界を察知し早めに切り上げる又吉さんの優秀フォローに民生さんも観客も爆笑


最後のお題
「炊いた肉」(タイタニックの続編)→豪華客船で炊いた肉を食べる


あまりにもざっくりなテーマに思わず笑う民生さん


(´ё ` )「ていうか炊いた肉って何だ?焼くわけでも煮るわけでもないだろ、あ、でも関西の人は煮ることを炊くって言うよね」

又「炊く、言いますね」

(´ё ` )「炊いた肉ね…炊いた肉…まあでも実際、煮たのか炊いたのかわからんけどね。見ただけじゃ。」

又「だから、作る人の心次第ですよね。煮たのか、炊いたのか。煮たと思えば煮たんだし、炊いたと思えば炊いたし。その人の心の持ちようですよね。」

 
煮炊きについていつになく熱く語る又吉さん笑


前に出てきて
(´ё ` )「…うーん、これタイタニック…でも同じ人ってことで」
とぶつぶつ呟いたのち、


(´ё ` )「ありがとう」


一瞬素に戻って控えめにそう言うと、会場からは拍手が。
そして前半コントの最後と同じ「さすらい」のメロディーで歌い出す。


(´ё ` )「ディーカプーリーーオー♪豪華客船でー♪」


ディカプリオを度々推しながら歌い続けるも、一向にタイタニックが出てこず、


(´ё ` )「これタイタニック関係なくなっちゃった…」
と小さく呟くと会場からは笑いが。


「無視したらどうなった」のあとの「どーーなったーー♪」コーラスを、突如
(´ё ` )「はい大阪!」
と客席に振る民生さん

 
またもや会場には客席からの合唱が響き渡る。


(´ё ` )「このままプリねぇぞー♪(ディカプリオの『プリ』)」

又「よし、炊いた肉の主題歌はこれに決めた!!」


~ショートコント②~

会場が暗転すると、今度はハリウッドの予告風の映像が。
英語のセリフ、日本語字幕、壮大なCG、なんとタイタニックの予告をそのまま流してる!!と思いきや。


ローズが振り返るシーンで突如又吉ローズ(又吉さん扮するローズ)がカットイン。
又吉ローズの手の甲に民生ジャックがキスするし、あの有名な船の先頭でポーズを決めるシーンも又吉ローズと民生ジャックの映像に。
なんと原作の予告の上から所々又吉ローズと民生ジャックにすり替えるという、権利的に放送も配信も絶対しちゃダメな荒業 笑


なんとその予告映像が2回連続で流れ、舞台の照明が点くと、ショートコント①「釣りばっか必死」の時と同様、先程見た予告通り、又吉ローズと民生ジャックが船の先頭であのポーズを決めながら出てくる笑


白いワンピースで両手を横に広げながら長い髪をはためかせる又吉ローズ、金髪ズラと茶色いコートに素目でローズを後ろから支える民生ジャック
そして船をぐるぐる力業で回転させるスタッフさん達
舞台上手には又吉さんのお面をつけたマネキン、下手には民生さんのお面をつけたマネキンが設置され、双方とももれなく気持ち悪い(失礼)


タイタニック主題歌の「My Heart Will Go On」(セリーヌ・ディオン)を民生さんが原曲キーでカバーした音源をBGMに壮大な雰囲気を演出 笑


あの曲を原曲キーで歌えるなんてめちゃくちゃすごいことだが、歌詞は適当だし、途中で民生さん笑ってるし、キー高すぎて、2回目のサビでは無理やり声を捻り出してドンキのチキンみたいな限界突破歌唱になっていた笑


そのまま袖に捌けると、また同じ限界突破歌唱BGMが流れ、また2人がステージに出てくる。


揃って上手に歩いていき、一礼。今度は下手に歩いていきまたもや一礼。そこでBGMが終わると二周目に突入。
ご自身の限界突破歌唱が最初から再び流れ、顔をくしゃくしゃにして笑う民生さん笑

 
最後はステージの真ん中に立ち、一礼。
客席からは割れんばかりの大拍手。
手を振りながら2人が袖に捌けると会場は暗転。


打ち合わせや、合間に流れた映像の撮影風景、BGMの録音映像、リハーサルなどの様子がコマ送りに詰め込まれたダイジェストのようなものがエンドロールに流れ、最後に民生さんの書いたロゴが画面に大きく映し出される。
こうして摩訶不思議なイベント「奏でまSHOW」が終了。



なんだかよくわからないイベントだったが笑、そのなんだかよくわからない空気が新鮮でとても楽しかった。
「一夜限りのぶっつけ本番」がキーワードのエンターテイメント性溢れるステージ。
普段見ることのできない民生さんの色んな一面を見ることができて非常にレアだったし、所々危ない空気は漂うものの行く価値のあるイベントだったと思う。


…なんかまた長くなりすぎてるな。後書きやらまとめやらは面倒くさいのでさっさと終わる!!
ここまで読んでくださった皆さん、長ったらしい私の感想に付き合っていただきありがとうございました…!!



この記事が参加している募集

#イベントレポ

25,990件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?