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進撃の巨人 完結編をみて なぜミカサだったのか

進撃の巨人 完結編をみて なぜミカサだったのか

すごかった。漫画は近くの喫茶店でちょこちょこ読んでいたが、アニメの完結編を昨日見た。

それが良い悪いとかではなく、人間ってどんなか。そういう世界観を感じた。
そして、エンディングの近代都市での爆撃シーンは、この進撃の巨人で描かれた惨劇が、決して今の現実とかけ離れたフィクションではなく地続きの呪いを私も背負っているということを突きつけられる。
以下ネタバレもあるのでご注意。

なぜミカサがユミルに

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バービーとウーマントーキング

バービーとウーマントーキング

8月はあまり映画を観なかった。
そんな中でもバービーとウーマントーキングは、考えることのきっかけになる作品だったので、考えたことを記しておく。
ネタバレもあります。

バービー(2023)監督 Greta Gerwig

バービーランドで暮らす バービー人形のバービーとケンが、人間の暮らす現実世界を目の当たりにし、自分を再発見していくお話。

バービーランドでは、バービー(女性型人形)が大統領、司

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Tar, 怪物

Tar, 怪物

今日は、最近見た映画二作について感じたことをまとめておく。

二作を共通して感じた重み同時期に見たというのもあって、ワクワクとどんよりのバランスが似ている作品だと感じた。
見終わった時に、すごい映画を見たという喜びと、どきどきがある一方で、現在進行形の決して人ごとではない課題を容赦なく突きつけられたことによる、どんよりとした閉塞感と、恥ずかしさ、申し訳なさを感じた。
決定的なネタバレはしないように

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君の鳥はうたえる

君の鳥はうたえる

2018年 三宅唱 監督

石橋静河さんが好きになった。誰かの一部として存在することを怖がりながら求めていたように見えた。強さと、消えてしまいそうな脆さと、自由さと窮屈さと、素敵だった。

主演3人のバランスがとても心地よく、不必要にスリリングになりすぎない。多分あの瞬間だけ、今だけのものだとそれぞれ分かっているから、愛おしくなるのだと思う。

クラブの場面、好きだ。

ワンダーウーマン 1984

ワンダーウーマン 1984

2020 パティジェンキンス

久々の映画館での超大作ということもあり、オープニングから映像がもたらす多幸感に持っていかれる。美しい自然の中で身体が、表情が、躍動感に溢れ一気にあの世界の中だ。

子供時代の画を入れることで、後で見せるダイアナの幼さが残る表情に違和感なくなり、一人の生き物として、自分だけの幸せを求めようとする選択への説得力が担保されたように思う。

テーマとしては、"真実の強さ"

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20代にオススメの映画

20代にオススメの映画

私は映画が好きだ。そして好きだと公言しているため、よくオススメの映画を聞かれる機会がある。
今日は、同年代の人たちに(今まであまり会話してこなかった人たちに)自分が何をオススメするのか、まとめてみようと思う。

オススメの基準20代にオススメ、ということで今回は次の基準で選ぶことにする。

・表現、演出が古さを感じさせないこと
・退屈しないこと
・考えるきっかけを与えてくれること

インセプション

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