【海外ボランティア】ケニアの生活ってどんな感じ?ケニア料理?【3カ月のケニア医療インターンシップを終えて②】
ケニア滞在記録 part2ということで、今回は食事や居住環境など、現地での生活についてお伝えしたいと思います。
(と思ったのですが、ご飯愛が溢れて、食事についての情報量が多すぎてしまいました…居住環境については次回!)
ケニアで生活するってどんな感じ?
私が滞在していた場所は、ナイロビから車で4時間ほどの場所にあるナニユキ。小さな地方都市くらいのイメージです。イギリス軍の基地があるため、治安は良好で大きな犯罪はほぼ起こらないとのこと。日中であれば、女性や子供が1人で歩いていても安全です。
私は「ケニア=危ない」という思い込みがあったので最初は驚きましたが、滞在期間中に危ない思いをしたことはありませんでした。
徒歩圏内にスーパーもあり、日用品は買い出し可能。
家の前には出入り自由なスタジアムがあったので、いつでも運動をすることができました。(ランニング中毒の私にとって最高な環境。ケニアで元気に過ごすことができたのは、毎日の朝練のおかげだと思っています笑)ちなみに、休日はスタジアムで地元のサッカー試合などが行われています。
生活スタイルや食事も特に問題はなく、想像の10倍くらい快適な生活をしていました。
しかし、一点だけどうしても解決できなかったことが…
「道を歩くことが億劫」
歩いているだけでアジア人はかなり目立ちます。
軍が駐在しているためイギリス人は時折見かけますが、アジア系はかなり稀。加えて、中国がケニアで道路建設等のプロジェクトをやっているため、ケニア人の頭の中では「アジア系=中国人」。道を歩いているとはぼ100%の確率で "Chinese!" "ニーハオ!"と声を掛けられます。良い捉え方をすれば「フレンドリーに挨拶してくれる」なのですが、馬鹿にしたように笑いながら言われることも多く、かなり不快に感じることも。
(そもそも中国人ではない…ケニア人に中国人と日本人を見分けることは無理ですが…笑)
そのうち慣れるかと思っていましたが、結局最後まで道路を1人で歩くのはかなり億劫でした。そのため、
「肌をなるべく見せたくない、外国人だと気づかれたくない(無理ですが…)」
と思うように。そこで思い付いた解決策が、1人で歩いている時はランニング用のフェイスカバー&帽子を使用し、目以外は見えないように完全防備。かなり変人になっていました笑
「アジア人は顔を隠さない」という思い込みのせいなのか、その格好で"Chinese"と話しかけられたことはありません。なぜか、"Indian!"と叫ばれましたが…笑
日本で黒人さんを見ても、ケニア!とは叫びませんよね。Helloで良いのに、どうして適当な国名を叫ぶのか最後まで不思議でした。
そんな日本では経験しないストレスを感じつつも、それなりに楽しく過ごしていたので、ケニア渡航を考えている方も安心してくださいね♪
(おまけ)ナニユキで道路を歩きたくない理由TOP3
1. 人の目
2. 土埃、煙
3. 道路状況(バイクがスレスレの距離を走行してくる&野良犬がたくさん)
ちなみに、イギリス軍の人々含め外国人はみんな車を持っているので、徒歩で移動することはなく、私のように道を歩いている外国人はかなり稀です。
ケニアの食事は?
外国に行く際、大きな心配事である食事。帰国後も友達から
「ケニアって何食べてるの?」とたくさん聞かれました。
出発前、ケニアの食事について無知だった私。食事が合わずにダイエットできるかと思っていたのですが笑、実際は
全部美味しい!!
しっかり肥えて帰ってきました…。
ケニアの主食はお米、ウガリ(とうもろこしの硬いバージョンであるメイズの粉と水を練って火を通したもの)、じゃがいも、チャパティ(薄いナンのようなもの)など。
私は裕福なお家でホームステイしていたので、夕食は「主食+メイン(ビーフシチューなど)+野菜(キャベツの炒め物など)」が主なスタイルでした。その家の経済事情によって、お肉がお豆に代わったり、品数が減少したりするみたいです。
現地の人の朝食には、多くの人がポリッジ(オーツ麦などの穀類を、ミルクや水と混ぜて作る粥)を飲んでいました。これはケニアでは定番の朝食なので、私が活動していた病院でも朝食として提供されていました。
ちなみに、ポリッジはケニア版漢方のようなもので、それぞれの悩みによって配合を変えることで、便秘など様々な症状を改善することができるそうです。
また、ケニアの文化として不可欠なのがお昼前のティータイム。お昼ご飯が13~14時と遅めのケニアでは、小腹を満たすためのティータイムが欠かせません。
ケニアのお茶は、紅茶にミルクと砂糖を加えて飲むのが王道スタイル。食パンやチャパティと一緒に飲む人も多くいます。
家はもちろん、病院でも毎日必ずスタッフと患者さんにティーが提供されます。ケニア人でお茶を飲まない人はいないと言えるほど、生活に根付いていました。
ここで、ケニア料理をいくつかご紹介。
1. ウガリ
アフリカ料理の大定番。もちろん、ケニアでも定番の家庭料理。
メイズ(硬いトウモロコシのイメージ)の粉と水を混ぜて、火を通しながら練って作ります。メイズの種類によって?白、黄色、茶色の3種類がありますが、味はあまり変わらないとのこと。
人によって作り方は異なるみたいですが、私のホストファミリーは、練った後しばらく火にかけたまま放置。そうすることで、まわりがおこげみたいにカリカリに。私のお気に入りは、この外側のおこげ部分でした笑
カリカリなおこげ部分に醤油をかけると、揚げ餅のような、煎餅のような親しみのある味に~♪
2. チャパティ
丸くて薄いナンのようなイメージ。ちょっと甘くて、たっぷり付けたバターorマーガリンの香り、鉄板で焼いた香ばしさが最高!食べ始めたら止まらない…。食事時にシチューと一緒に食べるのも良し、ティーと一緒におやつとして食べるのも良し。みんな大好きな国民食です。
3. マンダジ
こちらはシンプルな揚げパンのようなイメージ。小麦や牛乳、卵、砂糖、ベーキングパウダー、お好みでバニラエッセンスやシナモンを加えて生地を作ったら、きつね色になるまで揚げます。朝食やおやつにぴったりな一品。こちらもみんな大好きな国民食です。
私は、揚げた後に追いシナモンシュガーをするのがお気に入りの食べ方♪
4. モキモ
ケニアではメジャーな主食。特に、キクユ族の人々に人気があるみたいです。「マッシュポテト+緑野菜のペースト+メイズ」お好みでフライドオニオンを加えます。イメージは、緑色のマッシュポテト。見た目はイマイチですが、素朴で健康的な味がするので、結構お気に入りでした。シチューと一緒にいただきます。
5. ピラウ
日本のピラフのイメージ。ビーフビラウやチキンピラウが定番。すでに具材も入っており味も付いているのですが、さらにシチューと一緒にいただきます。薄味派の私には少し味が濃かったですが、肉の旨味がたっぷり詰まっていて、美味しいです♪
6. ビリヤニ
ん?インド料理屋で聞いたことあるような…と思った皆さん、正解です。
ビリヤ二は、「インド亜大陸のムスリムにその起源を持つ混ぜご飯料理である。スパイスと米、肉、魚、卵や野菜などから作る米料理(ウィキペディア参照)」なので、発祥はインドだと思うのですが、今や世界中いたるところに存在し、独自のスタイルを築いているみたいです。(インドでもマレーシアでも食べましたが、それぞれ全く違うものでした笑)
ということで、ケニア版ビリヤ二は、お米の上に大きな具材が贅沢に乗っており、混ぜながらいただきます。ジューシーなお肉と甘辛なソースが合わさって最高です!
7. ギデリ
数種類のお豆とメイズが入っており、トマトベースの味付け。お昼ご飯には、これ単体で食べます。タンパク質と野菜で栄養抜群ですが、豆が苦手な人には辛いかも…
8. マトケ
ケニア版肉じゃが。味は洋風肉じゃがで、具材にはポテトやにんじん、グリーンバナナ、お好みで牛肉やグリーンピース、トリッパ(牛の胃袋)などを入れ、主食と一緒にいただきます。優しい味で食べやすい一品♪
9. ニャマチョマ
ケニア版焼肉。ビーフや羊、ヤギなどをほぼ丸ごとグリルし、削ぎ切りながらいただきます。お肉屋さんでは大きな肉の塊が上から吊り下げられており、自分で量や部位を決めて購入できるそうです。お祝い料理でもあり、結婚式などでは丸ごと焼いてみんなでいただくそうです。「焼く」だけのシンプルな味付けなので、お肉の味をそのまま楽しむことができます♪
(おまけ)ケニアでも意外と作れる日本料理!
どんなにケニアご飯が美味しくても、3カ月も滞在しているとやはり日本食が恋しくなる時があります…。
ナイロビには日本食レストランも多数あるのですが、田舎のナニユキにはありません…希望を求めてスーパーへ!
そこで、日本食に欠かせない調味料、味噌、醤油、みりんを発見!まさかの蕎麦も置いてありました。
しかし、日本食の真髄、出汁は発見できず…。
「お茶漬けの出汁で代用しよう!!」と閃いた私。
(1か月ほど前、ケニアに遊びに来てくれた友達からお茶漬けの元を大量に輸入してました笑)
ということで、お茶漬けの元が大活躍。肉じゃがや蕎麦の汁なども美味しく仕上がりました♪
ケニア料理と日本料理は全く別物。ホストファミリーが気に入ってくれるか心配していましたが、予想以上の大好評!特に、から揚げ、照り焼きチキン、大学芋は高評価。料理人としてこの家に残って欲しいと頼まれるほどでした笑
ご飯愛が溢れて、随分たくさん書いてしまいました…。
外国で生活する際、好き嫌いがないことは大きな強みだと実感したこの旅。
挑戦する心を忘れずに、全部楽しんでいきましょう!
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
次回も、ケニアでの生活についてお届けしたいと思います♪
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