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【海外ボランティア】6週間のカンボジア公衆衛生インターンを終えて②【カンボジア生活】

今回は6週間の「カンボジア生活(食生活、建物、交通事情、観光地)@プノンペン」編です。自分の体験談や現地の人から聞いたお話を元にお伝えします。

現地の人と一緒に活動したからこそ体験できた、かなりローカルな話もありますが、これからプノンペン滞在・観光を考えている人にとって参考になれば嬉しいです。

食生活

主食はタイ米。おかずの味付けも日本人にはかなり馴染みやすいものが多く、美味しく食べることができると思います。料理によっても異なりますが、エスニック・中華・日本食の要素が含まれるイメージです。
ただし、揚げ物と甘い物がかなり多いので、胃もたれと体重増加には要注意。

ボランティアハウスで食べていた家庭料理

さらに、フルーツがとても安いことは、カンボジアの大きな魅力。
日本では高級なマンゴーも、なんと1kg=1ドル!私がカンボジアに住みたくなる理由です。

また、カンボジア人にはフルーツの王様と呼ばれるドリアンも大人気。道のいたるところで売っているため、多くの道でドリアンの匂いが漂っています。現地の人曰く、1度目は美味しくない、2度食べたら少しクセになる、3度食べたらハマってしまう、とのこと。(どうして不味いと感じたものを3度も食べなければいけないのか疑問ですが…)
私は1度食べましたが、熟れている部分は匂いが強すぎて無理、若い部分は食べられるけど1回で十分、という感想でした。

ドリアンの中身はこんな感じ

ちなみに、現地には「ビールとドリアンを一緒に食べると死ぬ」という言い伝えが。調べたところ、アルコールとドリアンを一緒に飲むとドリアンが発酵し、ガスと熱が発生。気持ち悪さを引き起こすみたいです。死を恐れる必要はあまりなさそうですが、おすすめはしません。

ここで、私のお気に入りカンボジア料理「クメール料理」を3つご紹介。

1, アモック (1番のお気に入り)

Chicken Amok @Eleven One Kitchen restaurant

ココナッツミルクを使用したエスニックカレー。卵でとじているのでマイルドな味付け。レモングラスなどのハーブの香りが美味しさを引き立てます。Chicken AmokやFish Amokなど、好みによって具材の選択が可能です。

2, ロックラック

ボランテアハウスコックさん手作りロックラック

簡単に言うと、小さめ牛肉ステーキ+ライス+目玉焼きがベース。
お店によっては、トマトやレタスを添えておしゃれに盛り付けてくれます。スパイシーな料理が好きな方は、胡椒のソースをかけて食べるとアクセントになって美味しいです!

3, スプリングロール(春巻き)

カンボジアの家庭では、春巻きの中にエビ・里芋・豚肉を入れるのが定番。中華料理の春巻きとは少し違いますが、外はカリカリ、中はホクホクで絶品。

ボランティアハウス (左) Fish Amok (右) Spring Roll

+α、屋台スイーツ

プノンペンの道路脇にはたくさんの露店があり、ローカルスイーツもたくさん売られています。色々な種類がありますが、基本的には「ココナッツミルクまたは、お粥の甘さ&トロトロ強化版」にお好みでお豆や白玉、カボチャ、ゼリーなどを入れていただきます。時には、氷を入れて冷たくすることも。ぜんざいのような優しい味付けで、ほっこりします。

好きなものを選んでミックス

クメールクッキングクラスをやっている場所もあるので、料理が好きな方は参加してみてくださいね!

(番外編)

1, カエルの串焼き

内臓は取り除かれ、中にはレモングラスを含むペーストが詰められています。肉部分は固めの鶏ささみ、中身はハーブ風味。外国人からも高評価。
私も食べましたが「食べられるけど1回で良いかな」という感想でした。

(左奥)串刺しのカエル
(右手前)謎の鳥

2, アリの素揚げ

名前の通り。ちょっと酸っぱくて美味しくないらしい。

黒い細かいのがアリ

3, コオロギの素揚げ

エビの殻のイメージ。パリパリしていてビールのおつまみに最適。高評価でした。

コオロギ+蚕の幼虫

4, 蚕の幼虫の素揚げ

固めのエビ。嚙み切れないらしい。評価はイマイチ。

5, ハチの巣(生or焼き)

スパイスと一緒に。5人中1人だけ気に入っていました。

(上)カニ (下)蜂の巣焼き

6, サソリの素揚げ

7, タランチュラの素揚げ

8, 孵化しかけているアヒルのゆで卵(バロット)

中国や東南アジアで食べられているみたいですが、プノンペンでも頻繁に見かけます。卵が産まれてから経過した日数によって味や食感に違いがあり、かなり経過しているものでは羽の食感もあるらしいです。カンボジア人は自分のお気に入りの日数があり、お店の人に伝えて選んでもらうとか。

見慣れない写真で気分を悪くした方がいたらごめんなさい…
カンボジア人曰く、揚げれば何でも食べられるらしいです…。信じ難いですが…。

私ははカエル以外は挑戦していないので、実際に食べた日本人の友達の食レポを元に記載しています。サソリとタランチュラは挑戦していませんでした…。あくまで個人的な感想なので、興味がある人は挑戦してみくださいね。

(番外編)からも分かるように、ローカルマーケットはかなりショッキングな衛生環境。
生肉や生魚が炎天下の下に曝され、たくさんのハエが飛び回っています。
商品に値段はなく、価格は交渉次第。外国人が買い物をするのは、かなりハードル高めです。安全のためにも生ものを購入するのはおすすめしませんが、見る分にはかなり面白い場所です。

肉屋さん
魚屋さん
八百屋さん

また、観光地の近くや人気の市場「セントラルマーケット」などには食事エリアが。お肉や魚介類など、並べられている/焼かれているおかずを選択すると、白米と一緒に用意してくれます。

他にも、プノンペンの道路脇には屋台がたくさん。スイーツやスナックなども売っています。食中毒には十分注意しながら、自分なりの冒険を楽しんでみるのも良いと思います。
以下、屋台で買えるスナックたちです♪

「カンボジアたこ焼き」ニラ+小麦粉で中はトロトロ
ココナッツミルク+チリソース(お好み)
にディップしていただきます。
カンボジア人が子供の頃から大好きなパリパリクレープ
中には、ココナッツクリームが入っていて優しい甘さ

カンボジアのローカルスタイルに驚いてしまったかもしれませんが、安心してください。プノンペンには、日本食料理屋さんも多数あることに加えて、大きなイオンモールが3つ!日本食材のラインナップもとても充実しているので、日本食が恋しくなっても安心です。
私も、プノンペンで肉じゃが、お好み焼き、みそ汁を作りましたが、ほぼ日本と変わらない味を再現できました。

また、綺麗でおしゃれなレストランやカフェもたくさんあるので、安全で美味しいごはんを楽しむことができます。特に、メコン川沿い・王宮近くの観光エリアでは、アルバニア料理やメキシコ料理、フランス料理など多国籍な料理を食べることができるので、クメール料理に飽きた時には足を運んでみてください。

さらに、プノンペンではフードデリバリーも充実。GrabやFood Pandaなどのデリバリーサービスでは、安い配送料で自分の元へ届けてくれます。

建物

建物の様子は、近年の発展に伴い、大きく変化していると感じました。

昔ながらの家は高床式で、2階が家、床の下にある1階部分?にはハンモックがかかっており、住民がくつろいでいる様子が見られます。

都市部では、昔はトタンの壁・屋根が一般的だったみたいですが、トタンは保温性が高いため、日中はもちろん夜まで部屋の中が高温になってしまうそうです。そのため、最近は木やコンクリートを使用した家が増加しています(お金がある人のみですが)。
また、高層マンションの建設も進んでいるため、一部の地域では新しい西洋風の高層マンションが立ち並んでいる姿を目にします。特に、中国の会社が開発を進めているKoh Pich Island(通常ダイヤモンドアイランド)では、フランスを模倣した街並みが広がり、ついプノンペンにいることを忘れてしまうほどです。

シャンゼリーゼ通り in Koh Pich Island
凱旋門 in Koh Pich Island

交通事情

プノンペンでは、Grabというデリバリーサービスアプリが大活躍!
GrabはUberの東南アジアバージョンです。車またはトゥクトゥクを選択した後、乗車地と降車地を選択すれば事前に料金が表示されるので、詐欺にあう心配もなく安心です。支払いにクレジットカートを登録することも可能。
料金も、日本のタクシーと比べると10分の1くらいで、かなり良心的です。
(使用後はドライバー評価の画面が出てくるのですが、降りる際に"Five Star!!"とお願いされることがよくあります笑)

プノンペンの道路はバイクとトゥクトゥク、車で非常に混雑しており、歩道にもショートカット目的のバイクが乗り入れてきます。
歩行者用信号もなく、気温も高いため、積極的にGrabを使うのが良いと思います。私もいつもトゥクトゥクを愛用していました。車よりかなり安いことに加えて、街を眺めながら風を切って走るのは気持ち良いです。

しかし、雨季のトゥクトゥクには注意点があります。
トゥクトゥクは雨が降ると台車の両脇に黒いカーテンを下して、雨仕様へとチェンジします。しかし、大雨の時には隙間から水が吹き込み(ファスナーのカーテンが壊れており、最後まで閉じることができない場合も多々)、結果ビチョビチョになるのが欠点です。

ちなみに、プノンペンの道路は灌漑設備が不十分なため、スコールが降るとすぐに洪水になります。ひどい時には、水が膝の高さくらいまで到達することも。この場合、バイクやトゥクトゥクは壊れて止まってしまうので、雨季のお出かけはお天気に注意してください。

余談ですが、私が住んでいたボランティアハウスでは、大雨が降ると下水管から水が逆流し家の中が浸水。そのたびにモップ掃除が恒例になっていました。

観光地

最後に、プノンペンから日帰り~数日で行ける観光地をご紹介します。
以下、滞在中に自分または友達が行っていた場所です。

1, シェムリアップ

アンコールワットがある有名な観光地。プノンペンからはバスで約6時間。昼バス、夜行バスの利用が可能。事前予約がおすすめ。

2,Koh Rong島

カンボジアのビーチリゾート。シュノーケリングなどの自然を楽しむことはもちろん、一晩中続くクラブを楽しむこともできるらしい。
プノンペンからバスで3~4時間。その後、フェリーで1時間。事前予約がおすすめ。

3,ベトナム(ホーチミン)

飛行機だけでなく、プノンペンからバスで行くことも可能(5~6時間)。陸の国境越えが体験できます。カンボジアのビザは1回エントリーなので、カンボジアに帰ってくる予定がある方は、もう一度ビザを申請、支払いをする必要がある点に注意してください。

4、ウドン

アンコール時代後の昔の王都。仏教寺院や仏教寺院が立つ山(Phreah Reacj Traop Mountain)からの景色を楽しむことができます。プノンペンから車で約1時間。

Oudong Temple

5, プノン・チソール

高さ約133メートルの山の上に、アンコール時代の遺跡があります。山の頂上からの景色も綺麗で、遺跡とのコラボすることでインスタ映えスポットに。プノンペンから車で約1時間半~2時間。

6, プノンペン近郊

トゥールスレン虐殺博物館、キリングフィールド、王宮、セントラルマーケット、ロシアンマーケット、オルセーマーケット、Silver Temple, Golden Temple, Silk Island, Koh Pich Islandなど。すべてプノンペン市内から気軽に行けるので、Grabを活用しながら周るのがおすすめ。寺院に行く際は肩出し、ミニスカート/パンツはNG。入ることができないので注意です。

おまけ

スポーツ好きな人におまけの情報。実は、プノンペンには運動できる場所がたくさんあり、多くの人が利用しています。
ランナーには、私が足繁く通ったオリンピックスタジアム、メコン川沿いのランニングコースがおすすめです。オリンピックスタジアムには、陸上競技場と外周コースがあり、さらに競技場の上の部分も広々と歩けるコースが広がりとても気持ち良いです。外周コースでは、地元の人々がエアロビ、バレーボール、バスケットボールを楽しんでいます。

オリンピックスタジアムの陸上競技場

その他にもジムやプール、ボルダリングジムもあり、滞在中にフライヨガのレッスンも受けました。1時間半=800円ほどで日本より断然安いので、おすすめです!

ボルダリングジム Phom Climb

かなりローカルな話も書いてしまいましたが、いつかどなたかの参考になれば嬉しいです。相変わらず私見満載な長文を最後まで読んでいただいた方、本当にありがとうございました。

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