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沖縄県より~名護ハーフ編~

過去二回にわたって書かせていただいております、沖縄県よりシリーズ。
今回はいよいよ最終回。名護ハーフについてです。

人生初。
26にもなると新しい経験をすることもどんどん少なくなってきます。
実業団時代も走ったことのないハーフをなぜこのタイミングで走ったのか?

初ハーフへ

毎度の登場、なんじぃACの濱崎達規さんの交友関係の繋がりで、沖縄県には私の友人が多く住んでおります。
自身が合宿で沖縄県を使わせていただくようになり、その輪をさらに広げることができました。

咋冬、私が障害種目を始める前、どんなもんか水濠練習させてほしいと合宿拠点の沖縄県名護市に住んでいた友人に尋ねたところ、名護市体育協会の方々を紹介していただきました。

紹介していただいたその日から多方面で私たちの合宿を支えていただけるようになり、公私ともに仲良くさせていただくように。そんな中ちょうど一年後に行われるという2020年の名護ハーフへの招待のお話をいただきました。それも中距離選手が集まるチームである私たちに。

普通、マラソン大会などの招待選手はその種目のトップレベルの選手がされるもの。私たちはハーフマラソンを速く走れるわけじゃないし、ジョギングレベルの走りしかできない、招待に値するのか?正直不安に思っていました。
しかし体育協会の方達は「せっかく呼ぶんだからこれで終わりにしたくない。この場所に縁があるランナーに走ってもらいたいんです。競技場で会えたり、スーパーで会えたりするような。」

そういって毎年冬に名護市を拠点に合宿をする僕たちに「合宿を兼ねて最後にハーフ。どうですか?」といってくれたんです。

出場へ

2月に試合を控えていた為怪我をするような無理をする走りはできない。
そう思った時に、自分がこの大会を盛り上げるにはどうしたらいいだろうと考えました。
そこで、沖縄のスターである濱崎さんへ相談。
名護ハーフ、招待選手として出場するのですがあまりリスクを負った走りはできず、どういう具合で走ったらいいのか。と。
そうしたら、「じゃあ、俺も走るよ!」とおっしゃってくださいました。

なるほど!そしたら私も、リスクを少なく自分の能力の範囲内で大会に貢献できるな!と。招待選手として彼らのペースを作っていく走りをさせていただくことにしました。

そして体育協会さんの方からも何かしたいという私たちに、阿見アスリートクラブとしてブースを出店できるようにと手配をしていただきました。

名護ハーフ

迎えた当日。

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蓋を開けてみると、濱崎さん、仲間孝大さんをはじめとする沖縄県でもトップレベルのランナーたちが集まり、私も田母神と共に参戦し、大会関係者様にも「沖縄県のマラソン大会でここまで集まったことはなかった」と言っていただけるくらいの選手が集まっていたそう。

朝6時、受付開始と同時にブースを始められるように準備、明るくなって来た頃から、私のサポートをしていただいております、ブルックスというシューズメーカーの靴試し履きをさせていただきました。

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来期入社の2人に手伝っていただき、手作り感満載のブースにたくさんの方々が遊びに来てくれました!300個用意していたプレゼントも足りなくなるくらい盛り上がりました!

開会式がはじまり、いよいよという空気が漂う中、
ウォーミングアップ中も昨年の沖縄県でのイベントでお世話になった方々に声をかけていただいたり、とても温かい雰囲気でスタートへ

3000人近いランナーが走るマラソン大会のスタート地点は迫力がありました。

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招待選手にはスタート前に私が中間地点までペースを作ると宣言していたので、予定通りそこまでペースメイク。
コースは最初の5キロまでは大通り、平坦な道です。そこからひたすら上ったり下ったり、急な坂もなんどもありペースを維持するのに集中が必要でした。

そして迎えた中間点、濱崎選手、仲間選手の2人がぴったりと着いていました。ライバル同士と伺っていたし、大会記録を十分に狙えるレース。

私は2人に声をかけ、フェードアウト。予定通り自分のペースに切り替えました。
しかし2人の争い、海沿いのいい景色、たくさんの声援のおかげでペースはがくんと落ちることなく、ゴールまで楽しく走りきることができました。

ハーフマラソンってどこが勝負どころなんだろうと思って後ろから勝負をみていましたが、ロードレースの特徴で、コースごとに勝負するポイントは全然違ってその読み合い、心理戦を感じました。

今回のレースの勝負所は15キロ地点の大きな登り後の下り坂、そこでレースが大きく動いたようですが、さすがライバル、勝負はラスト400m競技場までもつれ込み、数秒の差で今回は濱崎選手に軍配が上がりました。

2人は大会新記録を叩き出し、名護ハーフを大いに盛り上げていました。

招待をいただいた時からこの大会を盛り上げましょう!と話してきた招待選手たちでこの大会をこのような形で終えることができたこと大変嬉しく思います。

そして何より私が驚いたのは表彰式

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ほとんどが知り合い!笑
元チームメイトから前回紹介したランナーたちまで!笑
沿道にも、ブースに立っていてもいろんな沖縄でお世話になった方々が遊びに来てくれました!

2年でこんなに多くの友人の輪を広げることができたのも温かい県民のみなさんがあってこそ、合宿の締めくくりとしてもそうですが、こうやって自分の2年間知り合った人たちと触れ合う時間が持てたこと、とても素敵だなと感じていました。

何よりこのような機会をいただいた名護市体育協会の皆様をはじめとした運営に関わってくださった方々に感謝したいです。
ありがとうございました!また出場できる機会を楽しみにしております!

「せっかく呼ぶんだからこれで終わりにしたくない。この場所に縁があるランナーに走ってもらいたいんです。競技場で会えたり、スーパーで会えたりするような。」

この言葉にあるようにこれからも私たちが名護を愛し、市民の皆さんに長く愛される選手、チームであり続けられるようにしなければいけませんね。

写真提供:野原彰人 
Instagram: ak_photo.07

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