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読書メモ:男と女 なぜわかりあえないのか

女と男 なぜわかりあえないのか (文春新書) | 玲, 橘 |本 | 通販 | Amazon

男と女 どうすればわかりあえるのか を期待して読んだものの、(さいしょから分かっていたことであるが、やはり、)そんなことは何も書いてなかった。本書で紹介されている研究は、概ねどこかで見聞きしたものではある。しかし、こうやってひとまとまりに示されると、改めて、男女の違いをまざまざと見せつけられる。
同じ社会で同じルールで(しかも主に男性がデザインした)やっていくのはおよそ不可能に思えてくる。少なくともこの世の中は、女性にとって大変やりづらいのではないか。

・男は「競争する性」、女は「選択する性」として進化してきた。
・男は精子をつくるコストがゼロに等しい。何の制約もなければ、出会った女と片っ端から子供をつくればいい。しかし、(同じように考えている)他の男がそれを阻んでくる。そこで、ライバルを蹴落とし、ヒエラルキーをひたすら上り詰めるのが唯一の戦略となる。「単純」だ。
・女は、出産と育児のコストが極めて高いので、誰の子供を産み、誰と育てるのか、慎重に計算しなければならない。男の脅威から身を守る必要もある。そこで、「複雑な」システムを進化させてきた。
・女は、一般的には、一対一のコミュニケーションに最適化している。プレッシャーのかかる場面で力を発揮できない傾向がある。

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