誕生日プレゼントは交際費?
家計の支出内訳を眺めていると分かるのだが、毎月決まって支出する項目は、いわゆる固定費として、ある程度出費の見通しが立てられる。
ただ、付き合いに気を遣っている人が何人かいて、一応、友人や知人としてお互いに認め合っているなら、誕生日プレゼントを買ったり、祝儀や香典を渡したりすることがある。
定期的に会って、お茶をしたり飲み会を開いたりすることもあるだろう。
だいたい交際費のように、支出が随時あって毎月変動するものは、「その他」の項目に分類したり、収入から固定費の総計を引いた残額を見て余裕があればそこから支出し、不足する場合はキャッシングを利用するか、貯金を崩すかのいずれかの方法を取ったりするだろう。
ただ、そういうやり方をして毎月赤字になってしまう場合は、家計の見直しが必要である。
あるいは、交際する人を考え直すことも必要かもしれない。
年賀状のやり取りをするのを自分からやめてしまった人と、わざわざ関係を維持する必要はない。
前は、こまめにLINEやメールのやり取り、もしくは電話のやり取りをしていたのが最近はバッタリなくなったというのなら、この機会に電話番号やメールアドレスの変更もできるだろう。
こっそりと転居して、自分の近況を知られないようにするのもアリである。
郵便の転送サービス期限は、だいたい転居後1年間なので、その期限が過ぎれば、相手が久しぶりに手紙やハガキを送っても「宛先不明」で返送され、相手はもうあなたと連絡を取れなくなる。
本当にこの人と今後も関係を維持してメリットがあるのかを考え、人間関係を整理すると、それは「ムダな」出費を減らすことにつながり、自分がもっとワクワクしながらブラッシュアップできる「有意義な」出費に充てることができる。
コロナ禍で飲み会ができなかった期間を振り返っても、「この人としばらく会えなくてもどうもなかったな。」と感じたことがある人はいるだろう。
それが久しぶりに会って一時的に「楽しかった」と思っても、高揚感が冷めてしまったら、後で出費の金額を見たときに損した気分になる。
誕生日プレゼントも、相手が何が好きかを分かっていて、心から喜んでくれるかなとワクワクする自分を感じないのなら、その相手のプレゼント選びに悩む必要はない。
それでも社交辞令的な意味合いで不可避だというのであれば、それは交際費といえるのかどうか。
むしろ、「予備費」扱いで対応するほうがマシだろう。
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