スマホの設定を使えていない人

ある人が、スマホの待受画面を見ながら、

「このお知らせ、なんとかならない?」と私に聞いてくる。

「ああ、プッシュ通知のことね。」と私が答えると、
「プッシュ通知って言うの?」と返ってくる。

アプリをいろいろインストールしていると、特典だとかメンテナンスのお知らせだとかが、ちょくちょくプッシュ通知がされてくる。

それをほったらかしにしていると、機種によってはプッシュ通知のアイコンが、待受画面の上部にズラッと並ぶ。

そのアイコンの多さが目につくと、だんだんわずらわしく感じるようになり、通知の頻度が多いとうっとうしくもなる。

それで、「なんとかならない?」と言ってきたわけである。

「通知アイコンは、画面を上から下へフリックすると消去の案内が表示されるよ。プッシュ通知は、設定画面で、通知を止めることができる。」

そう口頭で説明すると、

「フリックって何?設定画面ってどこにあるの?」

と返ってくる。

そういう人が、特に50才以上の人たちに多いのである。

仕方がないので、私が一緒にその人のスマホを操作してみせて、フリックはこういうのがフリックだとか、設定画面は、ネジみたいなアイコンがアプリアイコンの中に並んでいるから、それを見つけて通知をオフにするのだとか教えるわけである。

息子や娘がいるというおっさんやおばはんは、家で教えてもらっているようだが、それでも、職場に来ると、「あれ?どうやるんだっけ?」と聞いてきて、私の休息時間が削られる。

あるいは、息子や娘、嫁さんにまで家でそっぽを向かれているおっさんは、知識ゼロで聞いてくるものだから、「オイオイ」と嘆きたくなる。

しかし、この50代・60代のおっさんやおばはんが、後期高齢者になる頃は、もっと「高度情報社会」になるのに、果たして老後は安心して暮らせるのだろうか。

せめて、子どもとの関係を悪くならない程度に保って、日々スマホやパソコンの扱い方に慣れてほしいものである。

退職したら誰に教えてもらうの?っていうことを考えれば、危機感は持てると思うのだが。



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