自分の中の定番メニューのはなし

昔からこのお店はこれを絶対食べるというのを決めている子供だった。というか、親の影響かもしれない。食をすごく大切にする両親だったので、美味しいものの為へのお金は惜しまなかった。おかげで、蟹や牡蠣、鰻などもよく食べていた。感謝。

家族でご飯を食べに行っても、このお店は絶対これを食べるというものがあった。あのレストランでは、ソーセージの盛り合わせとカニクリームコロッケ。牡蠣を食べるのはあのお店といったふうに。

大人になっても、それは変わらない。むしろよりこのお店はこれを食べるというのが強くなったかもしれない。前に住んでいた所の近所の中華料理屋さんでは、坦々麺とチャーハンのセット。最近は、カレー屋さんはバターチキンカレー、このお店はコースで頼む、鳥貴族の〆のデザートは宇治抹茶アイスといったように。

今日ランチに行ったのも近所の行きつけのお店。アメリカンな雰囲気で、ご夫婦で切り盛りされていていつも2人とも明るくてすっかり覚えていただけている。それだけ通っているということなのだけれど。

もうメニューを見る前から、なんならお店に入る前から今日食べるものは決まっている。タコライスの大盛り。大盛りって量が多そうに思えるけれど、ここのお店の大盛りはちょうどいい。それにここのお店にお昼に来るときは、たいてい腹ぺこの状態で来るからそれがちょうどいい。

先にセットのサラダが来てから、いつものタコライスがやってくる。ご飯の上に綺麗に彩られた野菜とひき肉、パリパリのチップス、チーズ。そして隠れているたまごを割ると、とろりととろける。それを混ぜて食べる。スプーンが止まらない。最高。

きっと次に来る時も、タコライス大盛りを頼むんだ。でもそれが一番好き。それで十分なのだ。