飛び込まず、潜らず

幼稚園生の頃から水泳を習っていたので、一応バタフライまで全部泳げる。今はい泳いでくださいと言われたら、泳げるのかどうかは謎。でも運動神経が悪く体育全般が苦手で嫌いだった私にとっては、水泳は唯一のできることであり好きなことだった。そういえば高校の体育は水泳がなくて、悲しかった。

泳げはするものの、プールに遊びに行ったりはしなかった。ジムのプールで運動不足解消がてらに泳ぐといった程度。だから流れるプールで流されたりといった経験は覚えている限りではない。こんな暑い日にはプールにでも飛び込みたいとも思うけれど、水着を着たらおなかのお肉がときになる今日この頃。

そんな私も数年前、プールに行った。プールと言ってもあのナイトプールだ。可愛らしい女の子たちが水着を着てインスタ映えするプールで写真を撮っているあのナイトプール。私には到底縁のない場所だと思っていたけれど、友達に誘われて3人で行くことになった。

場所は東京プリンスホテル。東京タワーの間近という絶好のスポット。適当に仕入れた水着を着て、前夜に急遽連れていってもらったドンキで仕入れたクロックスを履く。周りを見渡すと、女子女子女子だらけ。3人でドキドキするねと言いながら、踏み入れた場所はまさにインスタで見た世界だった。

まさにこんな感じ。プールにぷかぷかと浮かぶ、貝殻や白鳥の浮き輪。プールサイドにはハートの風船や写真スポット。どこもかしこも女の子たちのきゃっきゃっする声で溢れている。

恐る恐るプールに足を踏み入れてみると、ボールや浮き輪と人で混みあっている。ちょうど東京タワーが見えるベストスポットで写真を撮る。このナイトプールの鉄則は、飛び込まない顔を濡らさない携帯を落とさないである。ライトアップされたプールで泳ぐ人は誰一人いない。みんな髪の毛やメイクを落としたくないから。

プールサイドの写真スポットは、行儀よく列に並び順番に写真を撮る。ディズニーあるあるの前の人の写真を撮ってあげると、次の人が自分たちの写真を撮ってくれる”優しい法則”なるものがここでも適用。そしてみんな撮り方が上手い。さすが。

最初はどんな感じなんだろうね怖いねと言いながら足を踏み入れたナイトプールも、終わってみれば楽しかった。また行くことがあれば、気合を入れた水着を買おう。その前に見せられるようなかっこいいボディを手に入れなければ。


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