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応仁の乱〜新九郎奔る!〜漫画で歴史を学ぶのはアリか?

漫画やゲームのおかげで歴史を学ぶことがあります。

特に、教科書には載っていないか、載っていてもほんの1行、2行なこと。

私の場合は、日本の応仁の乱あたりがそうです。

テストに出にくい日本史、というか、この時代は教科書にマーカーをしにくかったイメージがあります。

室町幕府が大借金になって、世が乱れて、あぁ大変!なんか戦国大名いっぱい出てきた!日本混乱…というのが応仁の乱のイメージ。

為政者目線で誰が日本の舵取りをしていましたか?という流れを追うと、この辺りが混沌としていてわかりにくかったのです。織田信長が出てきて、「スッキリした…この人を押さえておけば(受験的には)良いのね」という感じです。

ところが、「刀剣」というキーワード、切り口で見ると室町後期は刀剣の需要が高まって、大量生産された時代です。粗製濫造。群雄割拠の時代ですから、ターニングポイントになっています。その後、鉄砲伝来で日本の武器が大きく変わる端境期となってゆく時代です。

また、今の不安な時代には、リーダー論としての戦国大名も興味深いものがあります。先が見えない時代にリーダーはどうしたのか?今に通じるものがあります。

結局、歴史とは今の我々の目線がどこにあるか?で見えてくるものも違うものなのだなぁと感じます。

教科書目線ではない、歴史が面白い。

今の、コロナの事は100年後の歴史の教科書にきっと載ると思います。では、その時一緒に歴史上の人物として教科書に登場しているのは誰だと思いますか?

そして、今はどんな時代だと記載されるのでしょうか?


そんな、応仁の乱が「???」な私にとってすごく丁寧にわかりやすく描写されている漫画があります。

ゆうきまさみ著

「新九郎、奔る!(はしる!)」

先日8巻が出ました。

新九郎→北条早雲の話です。 


北条家といえば、小田原城。私としては、写真を撮りに行く「お世話になっている場所」です。

北条早雲の名前は知っているけれど、どんな人物だったのか。戦国大名の先駆けと言われている人物ですが、よく知りませんでした。


そこで、ぴったりだったのが、「新九郎、奔る!」

ゆうきまさみさんは、「月刊OUT」に連載していた頃から読んでいて、「究極超人R」も「機動警察パトレイバー」も好きですが、この「新九郎、奔る!」はまたまたとても良い!

8巻は若き日の北条早雲が領地の荏原から異母姉が嫁いだ駿河今川へ行くところです。このお姉さんの「伊都(いと)」さんは、美人で明るく、芯が強く、キャラが立っていて、以前から好きなキャラクター。今回は、主人公新九郎との絡みがあるので私の好みの巻でした。

大河ドラマにならないかな。

そうしたら、北条早雲役は…誰が良いと思いますか?

そんな風に、妄想が広がってゆくのも漫画の力だと思います。


折しも、今朝のNIKKEIプラス1の「何でもランキング」は、

「マンガが誘う歴史ロマン」として、歴史への興味を誘う物語を専門家14人におすすめを聞いたもの。の、中から2000年以降に連載が始まったものを絞ったものでした。

1位 チ。ー地球の運動についてー 魚豊 小学館

2位 ペリリューー楽園のゲルニカー 武田一義 白泉社

3位 ゴールデンカムイ 野田サトル 集英社

4位 キングダム 原泰久 集英社

5位 大奥 よしながふみ 白泉社

6位 ヒストリエ 岩明均 講談社

7位 逃げ上手の若君 松井優征 集英社

8位 ヴィンランド・サガ 幸村誠 講談社

9位 新九郎、奔る! ゆうきまさみ 小学館

10位 阿・吽 おかざき真里 小学館

でした。

他にも「イノサン」や「へうげもの」「JINー仁」なども取り上げられていました。

こうしてみると、力作、名作が目白押し。

しかも綿密な取材や歴史考証、最新の研究成果も盛り込んであったり。

学生時代でストップしている歴史の知識をアップデートするのに、漫画は「アリ!」なのではないかと思います。

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