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推しの「みさきまぐろきっぷ」で行った「道寸祭り」@三浦半島

「みさきまぐろきっぷ」を利用して、新井浜海岸で行われた笠懸を見学に行ってきました。

「みさきまぐろきっぷ」とは電車・バスの乗車券とお食事券(まんぷく券)お土産券(おもひで券)がセットになったとてもお得な京急のきっぷ。

あまりにお得だと思ったので、以前noteに勢い余って「京急のご乱心」と書いてしまいました。


三浦半島は見どころが多いので、この切符はとてもお勧めです。

さて、今回のお目当ては「笠懸」。

笠懸ってなんだ?
流鏑馬と違うの?

馬に乗って矢を射るのは全部「流鏑馬」だと思っていた私。
初めて流鏑馬と笠懸の違いを知りました。

パンフレットによると、
笠懸とは流鏑馬、犬追物と並ぶ古弓馬術の一つで矢道の両側に竹矢来などを設けてその間から的を狙うという極めて実践的な弓馬術。

と書いてありました。
今では的が板ですが、当初は笠を的にしていたので笠懸というのだとか。

バス停から会場の海岸までこんなのぼりが案内してくれます。

道寸祭りは、三浦一族の鎮魂祭。

このエリアはNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」で取り上げられて、ご存知の方も多いかもしれません。
鎌倉時代初期に三浦半島を本拠地とした三浦義澄、和田義盛などは聞いたことがあるけれど…

で、三浦道寸ってどんな人?

このお祭りのおかげで知ることができました。
現地に到着したらまず新井城について解説をしてくださる方がいました。
この地域の方は「三浦愛」がすごい!詳しく教えていただきました。

三浦道寸(義同)は戦国時代に活躍した武将。
油壺の最先端部分には三浦道寸とその子義意(よしおき)の居城だった新井城がありました。海の城、新井城。
ジオラマも展示されていました。

そしていざ、笠懸会場の新井浜海岸へ。


新井浜海岸はとても綺麗な海岸です。
向こうにうっすらと富士山が見えているのがわかりますでしょうか?

海岸の両橋に紅白の幕が張られて、馬がスタンバイしていました。

まず、神事が行われます。


行軍。
そして、まずは馬を慣らすために矢を射ないで走らせます。

流鏑馬は馬場に三つの的があるのですが、笠懸は的が一つ。
また高さの変化もあります。往復で4回矢を射ます。
身を乗り出して足元の小さな的を狙う「3の的」は難易度が非常に高いと会場のアナウンスで解説がありました。

往路、復路で遠笠懸(大的)小笠懸(小的)それぞれを狙います。

この写真で狙っているのが往路の的、手前にある低いものが復路の的です。



三浦道寸は文武両道の武将だったのだそうです。相模三浦氏は現在の伊勢原市(岡崎城)を本拠地としていました。それが、徐々に勢力を拡大してきた北条早雲率いる後北条氏に徐々に南東に追い込まれて新井城まで後退し、3年間籠城して抵抗した後に滅ぼされてしまいました。その最後の当主が三浦道寸です。

え!北条早雲って、今読んでいる漫画、「新九郎奔る!」の主人公、伊勢新九郎の後の名ではないですか!
漫画でもそのうち三浦氏との戦いが出てくるはず。ということは、作中で道寸に出会えるかもしれません。ワクワクしてきました。

ところで、笠懸ではそれぞれの馬の解説がまた面白かったです。
この白い馬は超ベテラン。白馬はやはり写真映えします。

またこちらの少し小柄な馬は、小さいのにすごいパワーで走るスピードも早く、気象も激しいのだそうです。

笠懸の見学を楽しんだ後、昼食をとってこの後、城ヶ島へ移動しました。
城ヶ島へはバスで移動することができます(みさきまぐろきっぷなので乗り降り自由です)

城ヶ島は三浦半島の南に位置します。この日は風が強く、太平洋へ向かっているので、波の穏やかな新井浜海岸とは打って変わって波が荒いです。
新井浜の波の穏やかさが改めてよく分かりました。
城ヶ島公園から階段を降りてゆくことができます。
岩の形が面白い海岸線。
ウェディングフォトを撮影している人が何組かいました。



波飛沫が砕けるのを眺めていたら時が経つのを忘れてしまいました。
光がキラキラと弾けます。


城ヶ島の阿波崎灯台。2020年にリニューアルされたとのことです。
向こうに陽が沈んでゆきます。

城ヶ島には、西側にもう一つ「城ヶ島灯台」があります。
こちらは19世紀に著名なフランス人技師のレオンスヴェルニーの設計で建設されたもの(現在は再建されたもの)。

さて、今回のお昼は、まんぷく券を利用して、油壺の「観潮荘」の活魚レストラン「潮彩」で海鮮丼をいただきました。

こちらはオススメのお昼スポットだと感じました。
①席数がある
②眺めが良い!
③油壺マリンパークがなくなってしまった関係で、他の食事場所に比べて待ち時間が少ない!
④お魚が美味しい!だけでなくナマモノが苦手な人やお子様にも嬉しいメニューがある。

お昼に長く待つのは嫌だと思う方にはお勧めです。
ここでお昼を食べて漁港や城ヶ島方面へ移動した方が、混んでいる昼食場所で並ぶより効率的に回れると思いました。
入り口には活魚水槽があり、旬の魚が泳いでいます。
メニューは、金目鯛の煮付け定食や、刺身定食、などもあります。
(まぐろきっぷの食事券だと↑の海鮮丼)

この日は大きくとられた窓の向こうに広がる小網代湾を眺めながらゆっくり食事をすることができました。
まぐろきっぷを利用して出かければ、いつもは運転を任されて飲めないお父さんもビール🍺を楽しめます。

三浦半島は、広がる美しい風景と豊かな自然が魅力の一つです。温泉や美味しい海鮮料理の店も多く、日常から少し離れてリフレッシュするのにおすすめの場所です。
週末のプチ旅行にいかがでしょうか?





#わたしの旅行記
#祭り


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