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生きる意欲 体験記⑯


私が渋々会社に戻ってから、
やる気も失せて毎日会社に行くのに、機械のように自分を動かしていた。

なぜ働いてるかもわからない状態で、
何故わざわざ満員電車に乗ってるのか
自分にウソをついて、
自分がしたくない事をやっているのが苦しかった。

入社した年の秋、結局上司や両親の説得も報われぬまま、私は会社を退職した。


やっと自由になれたと思った。


しかし、自由になれた喜びは全くなく、

会社を辞めて毎日が日曜日になったというのに、

何もしたい事がなく、

毎日都心まで出かけて、私はさまよっていた。


やりたい事があるってこんなに幸せなんだなあ。

やりたい事があるって

生きようって思える

引きこもってる場合じゃないなあ

食べ吐きしてる場合じゃないなあ

お酒呑んでるより、こうやって文章書いてる方が

なんだか楽しいなあ。

今日は、コレをネタにしようかなあ、 なんて考えてるだけでワクワクする。

今の私には、そんな風に思える。

やりたい事がわからないのも、
子供の頃に、過干渉に育てられたり、親の言いなりなってしまっていた子供に多く表れます。


あの頃は、生きる意欲がなかったけど、

愛されたい欲求だけはあったなあ。

その愛して欲しい欲求があったのは、高校時代の友達にもいた。


つづく

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