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わたし、所有者不明土地管理制度をやってみた - 【所有者不明土地管理制度をやってみた?!】(最終回)

東京地方裁判所からの振り込みのあった翌週に、封筒が届きました。

振り込みと前後して投函されたと思うのですが、昨今の郵便事情では同じ都内の配達だとしても、普通郵便だと結構時間がかかってしまうものです。

開封して中を見てみると、紙が1枚だけ入っていました。

「保管金振込通知書」と記載されたその紙には、振込先口座名と明細の欄があります。

明細の欄は、事件番号、保管金管理番号、請求額、税額、支給額、払渡事由となっています。

事務的な番号はいいのですが、請求額はまだしも、支給額と書かれるのは、ちょっとお上なテイストを感じます。(まぁ、お上ですが・・・)

予納した金員なので、元々自分のものなので、民間企業的な感覚で言うと返金・返却であり、書くとしても還付が正しい気がしますが、この辺統一フォーマットなのでしょうがないのでしょう。

一応、払渡事由のところに提出者還付(事件終了)との記載はありました。

そう、「事件終了」なのです。

きっかけから約2年、物件に出会ってから1年と3ヶ月。ようやく所有者不明土地管理制度に係る手続きが全て終了しました。

このnoteの記事がなければ、細かいことはすっかり忘れてしまっているぐらい時間が経っています。

自分が裁判所のお世話になる(って書くと悪いことをしてるみたいですね・・・)ことも想像していませんでしたし、その事件を弁護士なしで進めるなんてことは、当初は全く頭にありませんでした。

しかし、各区役所の職員さんや、法務局の職員さん、裁判所の方々など、他方の公的な方々からのご助力でなんとか進めることができました。本当に感謝しています。

また、インターネットの中には、必要な公的な情報がしっかりと掲載されており、(辿りつきやすいかは別として)日本はとても開かれた社会なんだということを強く感じました。

やってみて思ったことは、とても貴重な経験をしたということです。

当然、専門家に依頼をするという選択肢も正しいのですが、自分で行うことで今まで別世界だと思っていたところに、少しではありますが触れることができて、視野がとても広がったと思います。

所有者不明土地管理制度は、まだまだ始まったばかりの制度かと思いますが、一般人が関わった経験として、このnoteがどなたかの役に立てば幸いです。

延長戦を含め、拙い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。


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