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辻政信氏追悼のための調査考察

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2024年5月3日の追悼法会に向けて 「ツジマサノブ氏の無念は何か」をテーマに 調査考察をした記事をまとめています。
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#歴史

【辻政信氏の調査考察】2024.4.4 中立論と東亜連盟の理想

【辻政信氏の調査考察】2024.4.4 中立論と東亜連盟の理想

ここしばらく、
地元の図書館で借りたご本人の著書を元に
辻政信氏が周りに「伝えようとしたこと」を読み解いてきました。

辻氏が書籍を出版したり、全国各地で演説をして
「どうにか日本の人々に伝えようとしたこと」を
ここで一度、整理してみようと思います。

一、中立論/天は自ら衛るものを衛る辻氏が提唱した「中立論」は、

敗戦後、
「今後の国防問題をどうするか」
という局面にあって、国の主導者たちは

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【辻政信氏の調査考察】2024.3.29『亜細亜の共感』読解

【辻政信氏の調査考察】2024.3.29『亜細亜の共感』読解

『亜細亜の共感』は1950年、
戦犯指定解除後に、立て続けに出版した本の中の一冊です。

発行者(出版社)は佐藤勝郎氏。
辻氏の、士官学校時代に教え子だった方です。

今回は、辻氏が東亜連盟の一員となった経緯を
探っていきたいと思います。

辻氏の回想によれば、

初陣前、陸軍歩兵少尉を任じられたばかりの当初は、
「中国」を外国として敵視していたそうです。

それは当時の日本の風潮であり、
メディ

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2024年3月22日 辻政信氏を基点にした記憶の整理

2024年3月22日 辻政信氏を基点にした記憶の整理

この記事で
辻氏の中国への(意地のような)信頼が危ういと感じたのには、
それ以前に読んでいた本の内容が記憶に残っていたからです。

📕 『新装版 運命を創る (安岡正篤人間学講話)』私が若い時に心酔した師が、こう言っていたんです。

この本は、私が2019年9月12日に読んでいたものです。

この時の記憶から、
日本の“純朴な”兄弟観で、海千山千の中国を見るのは危うい…
と感じたんだと思います。

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