見出し画像

読書感想文~メディコ・ペンナをよんで~

noteで開催されている#読書の秋2021 に便乗して、最近読み終わった万年筆店を中心に物語が紡がれる『メディコ・ペンナ』のご紹介をしていきたいと思います。

好きな本でつながろう。読書感想投稿コンテスト「#読書の秋2021」を19の出版社とnoteで合同開催します。|note公式|note


こんなお話

『あなたの人生が変わります 万年筆よろず相談』というキャッチフレーズで万年筆を扱っているお店『メディコ・ペンナ』。万年筆の販売に加えて、今使用中の万年筆を調整して使いやすくしてくれる調整士さんが運営しているお店。神戸の奥まった洋館のような奥まったところにあるお店では、ペンの調整だけではなく、人生のアドバイスもくれるというお話です。

もちろん、占いのようなアドバイスではなく万年筆の使い方を観察して持ち主の人となりを推測し、ちょっとしたアドバイスをしてくれるというお話。ところどころにちりばめられた万年筆の説明や描写は万年筆好きにはたまらない要素になっています。

読んでほしい人

万年筆や文房具に詳しい人は、あー、あれってすぐわかる内容が盛りだくさんの内容になっていますので、是非一読を(フルハルターは実名なのに、N文具センターなのはちょっと笑いました。)、と思いますが、たぶん、そういう人は、すでにこの本を読んでいると思うのであえて対象外に。

ちょっと万年筆に興味を持っているという意人にぜひ読んでもらいたいです。万年筆は高額なものももちろんありますが、本の中に出てくる万年筆は実は低価格の数百円から2000円くらいまでのものも多く、万年筆の入り口によい本だと思います。

万年筆の魅力とは

万年筆は正しく使うと非常に長く使い続けることができるペンです。自分でも今一番古いのはそろそろ8年くらいの使用経験になります。万年筆の良いところは、使うほどに自分にフィットしてくれること。
作品の中でもあるように使い続けていくと、ペン先が自分の好みにすこしずつ削れていき、書きやすくなっていってくれます。

10年、20年と自分とともに成長する万年筆というのは、とてもエコな文房具だと私が調整をお願いして購入したフルハルター店主の説明でした。今でいう、最高のSDGs文房具っていうことです。

また、万年筆はメーカーによって色、特色があります。王者の風格あるモンブラン、職人感のあるペリカン、イタリアンなおしゃれさを感じるアウロラ。

日本のメーカーは、使い勝手まで意識されていて、ペン先のバリエーションが多いセーラー、キャップを外すという作業がいらないキャップレスで有名なパイロット、長く使えるようにインクが乾きにくい機構を作ったプラチナと。各メーカーとも使用者のことを考えたスタイルもあります。

ちなみに、自分は、ペリカンとプラチナが多めです。

自分にあったペンを探し、長く愛用する一品。この本を通して考えていただけたらと。

最後に。一つだけ残念だったこと。

Kindleで読んでしまったのですが、万年筆のブルーブラックのようなインクで手書き風な感じのフォントで書かれた紙の本だったらなおさらかっこいいなぁと思って読み終わったのでした。



万年筆の魅力を少しでも伝えたいと思って、小説を自分も書いてみました。大体1000文字くらいで進むnoteでの小説。
ご興味があればぜひ。

よりそう ~手帳と万年筆のちょっといいはなし~|rukawa.nagamasa(万テチョライフ)|note

小説 万テチョライフでレベルアップ~よりそう Season2 ~ 1|rukawa.nagamasa(万テチョライフ)|note


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?