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もう1つの、崖に咲いた、うつくしい花【物語】_ど素人漫画家への道③_79日目

子どもの頃のらくがき帳の延長線上から、
漫画家になるまでを
記録していくマガジン、
ど素人漫画家への道へようこそ!🖌🎨🏠


このマガジンでは、
漫画家になるまでの日々で感じる、
あーでもないことや、こーでもないことを
記事にしていき、
リアル少年ジャンプを見ているような、
ハラハラドキドキをお届けしていきます。


引き続き4コマ漫画を描いています。
最後に載せていますので、ぜひご覧ください😁






どもども、
先輩が企画してる、
リアル桃鉄に参加中の、
るかです。


今日は、
先日書いた物語、
「崖に咲いた、うつくしい花」

のもう1つの未来を
書いていこうかなと思います。

もしもあの時、
ああしてたら、
きっとみんなも考えたことが
1度はあるだろう。


そんな機会を、
あの少年にも
与えてあげよう。


では、もう1つの未来へ。


もう1つの
崖に咲いた、うつくしい花

(途中まで一緒ですが、よいしょよいしょ変更あり。
読まれた方もどこが変化してるか、楽しみながら読んでもらえると!)


後輩のっぽい💛🦊がファンアート描いてくれた〜😄✨
うれしい〜!髪の表現がまじ綺麗で好きなんで、みんなも見てみて〜

よく物語出ててくる、
崖に咲いた、
ひときわ美しい花。


誰にも
見つからないような人目につかない場所にあるので、
めったに人の目に触れることもなく、
そこに美しく、寂しそうに、
咲いています。


たまーに、
子どもが遊んでいるうちに、
旅人がふとした時に、
見つかることがあり、

それを眺めては、
きれいだな、美しいなと、
思いを馳せ、
みなその場を立ち去る。


そうやって人に見つかるのが、
3年、いや5年に一回
あるかどうか。


そんな、
美しく、切ないお花の物語です。



数年に一度、人と会えるその花は、
不思議なことに、
枯れることなく、
何年も何十年も、何百年も
そこに咲き続けています。

この、崖に咲いた、
ひときわ美しい花、
きっと呪いか何かが
かかっているのでしょう。


ある昔話の中では、
不治の病を治せるだとか、
言われています。

嘘か真か、存在するのかも
誰もわからないが、
昔話として、みんなの頭の中に、
どことなくある。


そんな、
どんな花よりも美しい、
この花は、
きっと摘んできては、
いけないものなのだろう。


ある日、村の少年が、
その花を見つけた。

何も知らない少年は、
不治の病を抱えている、
お母さんが喜ぶと思い、
家に持って帰った。


植木鉢に優しく入れ、
お母さんに見せると、
「なんて美しい花なの。
ありがとう。」
と少年に声をかける。

すると少年には、
花が、
すごく喜んでいるように見えた。


そんなことを数日間続けていると、
お母さんの病気の状態が、
少し、良くなってきた。


「あのお花のおかげだね!」
なんて、少年は、
にこやかになってきたお母さんに声をかけ、
薬をもらいに、村にでた。


すると、
外の様子の違和感に気づく。


さっきまであったはずの、
水たまりが、
なくなっている。

庭に咲いていた花が、
蕾になっている。

昨日怪我したはずの、
ノラ犬のポチの傷が
もう治っている。


あれ?と思いつつも、
そんなわけないよね。
とつぶやき、
そのまま家に帰った。


その後、
友達が遊びにきては、
「その花きれいだね〜」と
花のことをすごく褒めてくれた。

みんなこの花を褒めてくれた。


少年は、
この花が大好きだったから、
それがすごくうれしかった。

花もすごく喜んでいるようだった。

たくさん褒められ、
少年と毎日を過ごし、
その花は、より一層、
美しくなっていった。


そんな日々が続き、
1週間もすると、
母の病気が治った。

少年は、
「奇跡が起きたー!」と喜び、
花もひときわ、
生き生きとしている。


1週間つきっきりで看病していた、
少年は、
久々に外の空気を吸いにいくことにした。


外に出た少年は、
村の景色に、目を疑った。


庭に咲いていた花は、
種になっていて、
隣のおばあちゃんは、
10歳ほど若返り、
ノラ犬のポチは、
子犬になっていた。


少年は驚き、
村中を歩き回った。

すると、
あることに気づく。


時間が戻っている。


おかしいと思った少年は、
向かいの家のお姉さんに
「そういえば、この前生まれた、
赤ちゃんはお元気ですか?」
と質問すると、
「そんな子いませんよ」
と返された。


そうなのです、
実は、
この美しい花の呪いは、
時間を逆に進めてしまう、
呪いだったのです。

きっと時間が戻ると、
戻った分の記憶もなくなるのだろう。


このまま村の時間が戻り続けたら、
この村がなくなってしまう。

そう思った少年は、
なぜかあの、
崖から、持ってきた
花のことが頭に浮かんだ。


もしかして、
あの花が、、、


もしかして、、、
と思いつつも、
実は、それが真実だと、
少年には、なぜだか、
わかった。


「そうか、あの花はこの村を、、、」


この花がこの村にいることで、
この村がどうなるのか、
少年には想像ができた。


「きっとこの村は、なくなるのだろう。」


少年にしか、わからない、
花の秘密と、村の未来。


花と村の未来を変えることができるのは、
少年だけ。


その重さを感じ取りながら、
少年は、あの花のところへ行った。


そして、花の前に着くと、
座りこみ、こう語りかけた。

「君はきれいだね。
これがいいことかわからない、
でも、僕は君と一緒に過ごしてみたい。」


そう声をかけ、
少年は、花とともに、戻りゆく未来を
過ごすことに決めた。


そこから、何年が経っただろうか、
何十年経っただろうか、
何百年経っただろうか。


村はなくなり、
そこには、少年と花だけが残り、
今もそこに住んでいる。


なぜ少年だけは、
時が戻らなかったって?

それは、
私たちには知る由もない。


1つ言えるとすれば、
その少年は、
時たま、寂しそうな表情を浮かべながらも、
今も楽しくその花とそこに住んでいる
ということだろう。



美しい花には、毒がある。


その言葉の真意とは、
はたして、なんなのだろうか。


村の少年と、
崖の上に咲いていた花の
美しくも切ない物語。


この物語から、
この言葉が生まれたことは、
誰も知る由もない。



おーしまい。



----追記----

タイトルのところにある絵、
後輩でイラスト描く子がファンアート描いてくれました〜

この時話してた、
リアクション文化の一歩を作ってくれて、
まじ嬉しい!
ありがとうございます!


今日の4コマ漫画

あのね、あそこにね、きれいな花があるんだよ!🥚🧶🥚🧢🥚🐕‍🦺

ちびたまは、友達を連れて、
ブルとまたあの場所へ。

友達も楽しそうだ!



では!
今日も1日楽しもう!
また明日〜👋




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