3月9日、誕生花は馬酔木【#誕生花短歌】

詠みます。

　はなむけは手紙
　君との旅立ちに
　あふれるほどの幸せ願い

解説。

　3月9日の誕生花のひとつ、アセビ。
　日本など極東アジアを原産とする、ツツジ科アセビ属の低木です。

　アセビの学名 "Pieris"（ピエリス）は、ギリシア神話に登場する音楽と文芸の女神たち "Pieris" の名前にちなみます。
　和名である「アセビ」は、葉や茎などに有毒成分を含んでいることから「足しびれ」が転訛したともいわれます。
　漢字表記は「馬酔木」ですが、アセビの葉や茎には有毒のアセトポキシンが含まれているため、これを食べると馬が酔ったようになってしまうことに由来します。
　なお、この毒性ゆえに、多くの草食哺乳類は食べるのを避け食べ残されますが。草食動物の多い地域ではこの木が目立って多くなることがあります。
　したがって、アセビが不自然なほど多い地域は草食獣による食害が多いことを疑うこともできるという特徴が有ります。
　奈良公園では、シカが他の木を食べる代わりにアセビには手を出さないので、アセビが相対的に多くなる傾向があるそうです。

　アセビの花言葉は「犠牲」「献身」「あなたと二人で旅をしましょう」など。
　アセビは英語で "Japanese andromeda"（日本のアンドロメダ）と呼ばれます。
　ギリシア神話に登場するエチオピアの王女アンドロメダは、国を救うために怪物の生け贄になったものの英雄ペルセウスに救われてその妻になりましたが、花言葉の「犠牲」「献身」は、このギリシア神話に由来するともいわれます。

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