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5月30日、誕生花は敦盛草【#誕生花短歌】

詠みます。

 叶うなら
 つぶれるほどに抱きしめて
 初夏の風舞うこの街に独り

解説。

 5月30日の誕生花のひとつ、アツモリソウ
 ベラルーシ東部から温暖な東アジアにかけて分布する、ラン科アツモリソウ属の多年草です。

 学名 "Cypripedium"(シプリペディウム)は、女神・ヴィーナスを意味するギリシア語の "Cypris" と「スリッパ」を意味する "pedilon" を語源としていますが、これは花の形を婦人用のスリッパにたとえたといわれます。
 和名の「敦盛草《あつもりそう》」は、平家物語や能『敦盛』、文楽『一谷嫩軍記《いちのたにふたばぐんき》』にも登場する平敦盛にちなみます。
 とても特徴的な袋状の唇弁を持つ花の姿を、武士の道具のひとつである母衣《ほろ》(後方からの弓矢を防ぐ防具のこと)に見立ててつけられたといわれます。
 またアツモリソウは、「一ノ谷の戦い」にて平敦盛の首を取った熊谷次郎直実の名を擬えた同属のクマガイソウと対をなしています。

 なお、アツモリソウは栽培目的で乱獲されることが多いラン科の中でも、最も激しく乱獲、盗掘される種類となっています。
 そのため、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」、いわゆる「野生動植物保存法」にもとづき、1997年に「特定国内希少野生動植物種」に指定されました。
 現在では一部のごく僅かな例外(環境大臣の許可をうけた場合など)を除き、採集等は原則禁止であり、違反した場合は『一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処せられ』ます。

 アツモリソウの花言葉は「君を忘れない」「移り気」など。
「君を忘れない」は、花の名前からも明らかですが、平敦盛にちなむといわれます。

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