いがいが伊賀🥷やはり藤堂高虎、それとも。
上野です。
上野城に入ってます。築城の名手、藤堂高虎の城です。
このキャラ、190㎝もあるんやと。
藤堂高虎の推定身長と同じにしとる。
高虎が放浪中に街道の餅屋で無銭飲食。食べた後に正直に謝ったら、寛大な餅屋に許されて土産の餅まで持たされました。高虎は偉くなってから餅屋に丁重な礼をしました。そんなやさしいひとと、おいしい餅から生まれたしろもちくん。「白餅」で「城持ち」。
いやー、高虎、けっこう気性の荒い人で190cmもあったから、餅屋も揉め事起こさずお引き取りいただきたくて、追い銭ならぬ追い餅しただけでない?とか思う私。
すまぬ しろもちくん。
しろもちくんは無銭飲食しても逃げ切れなさそうな体つきやな。
城内、武具甲冑コーナーがあります。
では上階へ。さらに上る一層の楼🦌
(欲窮千里目 更上一層楼 王 之渙)
私は、心の底から、上野城はもっと世の中に評価されるべきだと思います。なんで忍者ばかり押し出して、この天井画のすばらしさを推さないのでしょうか。
私は伊賀の観光課に言うべきでしょうか。
横山大観、堂本印象、川合玉堂、池上秀畝なんていう錚々たる人々の絵が一堂に会しているのですよ?
現在の上野城は地元の代議士 川崎克 が私財を投じて復興したもの。十分な資金力と自由な選択肢があったとき、このひとは上野城を選んだのですね。
その竣成当時に、政治家、画家 に頼んで書いてもらった1m四方の色紙46枚が天井にはめ込まれているのです。
日本画も圧巻ですが、私は文麿が。
近衛文麿。34、38、39代の総理大臣なのですが、息子の文隆はシベリア抑留中に死亡。(細川護熙元内閣総理大臣は文麿の外孫。)
この近衛文隆をモデルにした話が、西木正明の小説「夢顔さんによろしく」で劇団四季の「異国の丘」。 文隆は、日本の国益に反する(そして戦勝国の国益になる)政策に舵をきると約束するなら、シベリア抑留生活からもとの優雅な生活にもどれるという、戦勝国からの申し出(取引)に応じませんでした。「これまで自分が特権的階級で不自由なく振舞えたのは、すべてこの時に、日本のために自分を差し出すという前提のもとでのことだったはずだ。」持つ者がそれを必要とされたときに、その義務を果たすというストーリー。
自らの選択の余地のないところで、道義的にふるまっても何の意味も価値もない。(と、私が天才と思っているフリードリッヒ・ハイエクも言ってる)
自由があるなか、自発的に自己の利益を犠牲にして道義的選択をできることこそ、意味と価値がある。
文隆は実際のところは、どういう取引があったかなかったか、死因は何だったのか不明ですけどね。ただ、
いわゆる「A級戦犯」指定された人のなかで、絞首刑になった人と、のちに総理大臣になった人と、運命が分かれているというのは事実。
運命が分かれた理由は何かと考えます。
上野公園はいろんなものが見れる、素晴らしいところだと言いたいです。忍者博物館もあるけど、この日は行かずに駅に戻ります。
忍博では土日は忍者ワークショップでオリジナル苦無(クナイ)を作ろう!とかやってます。
あと、この辺りは民泊ならぬ忍泊(ニンパク)をやっているので、忍者を目指す人は是非。
そうそう、伊賀のお土産に忍者携帯食 忍菓「かたやき」がありますが、これを友人や家族に渡すのは、どんなものかご自分で食べてからにしてくださいね。
水分を抜き切った固い煎餅ですが、
噛めると思うなよ?
というものですね。別売りか同梱の木槌で打って割ってから食べるものです(←本当)。または、かたやき同士でぶち壊しあいます。「お年寄りや子供は注意してください」とかありますが、注意しても、そもそも噛めないと思う。あなたがヒト科に属するのなら、歯が負ける。言葉どおりに歯が立たないのです。私は、相当しっかり煮込んだりしないと無理です。煎餅汁?そんな常識的強度ではないですよ、あれは。石やに。私は自分で進んでは、よう買いませんが、なんか時々もらいます。渡している方は非常食として配布しているのでしょう。忍者は歯の強度が違ったのでしょう。咀嚼力に過剰な自信があるかたと忍者を目指すかたは、是非お試しください🦌