見送り

まだ日も登らぬうちに貴方は旅立つ
海の向こうの国へ

帰りを待つ間にと預けてくれた本は
読んでも読んでもわからないから
時間を潰すのにはぴったりね

異国の香りを侍らせた貴方と
熟れきった柿を食べたくて

帰ってくるその日を
日が昇るその日を待ち焦がれ眠る

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