1年9ヶ月ぶりに社会に解き放たれる話

どうやら僕は639日ぶりに働かなければならないらしい。

正直、めっちゃ働きたくない。
正確に言うと、社会に出るのが怖い。だって1年9ヶ月も社会に出てなかったんだから。
もっと言うと、またメンタルの調子崩すんじゃないかなって不安もある。
一応、寛解状態だって言われてるんだけど、また再発する可能性も十分にあるのだ…。

そもそもなんでメンタルをやってしまったかと言うと、大きな理由は今でもわからない。コロナとかの社会の動きも関係あったかもしれない。また、自分自身を周りと比べてしまい、ダメなやつだなって思ってしまった。そうすると、気づいたらめっちゃ病んでた。
周りに理解して貰えないと思っているので、表向きは前職の残業が多くて…って言ってるけど、正直それが大きな理由ではない。気づいたら病んでいたというのが正解である。

前職は今思えば別に悪い会社ではなかった。残業代も出るし、家賃補助も最低限出てたし、土日出勤したら代休出るし…。って書くと当たり前かもしれないが、正直ブラックってほどではないような気がする。もっとやばい会社はきっとたくさんある。
繁忙期は忙しくて負担も大きかったけど、まぁみんなこのくらいの出来事は遭遇するだろう。
全部一括で業務を担当する仕事のやり方は自分に合わなくて、めっちゃ辛いなって思ったけど(営業～製造～完了までを全部やる感じ)。

人間関係の話で言うと、もちろん前職でもいけ好かない人はいた。そんなこと言ったら、どこの職場でも、どこのコミュニティでもそんな人はいるだろう。
上司も良い人だった。前職の人間周りや環境がクソだからメンタル病んで退職したって言うのはちょっと違った。
退職レポとか書く気にもならんかったよ。だって、自分が悪いと思っているので。

そう、自分が悪い。

自分が悪いって思ってる。
だって、前職の環境でも頑張れる人もいたし、もっと悪い環境の会社でも病まずに働ける人がいる。
そう考えると、圧倒的に自分が劣等だって思ってしまった。自分が弱いから…って思ってしまった。
正直、前職はすごい大企業に就職してた訳ではないし、仕事も胸張って好きな仕事だって言える訳でもない。何一つ自信が持てない。なんでこんなことやってんだろう。生きる意味あるのかなって毎日思ってた。

ある日、帰り道に自転車を漕いでいた。
それでなくてもいつも気分は暗かったのだが、ふとした時にその時は深い闇に引き込まれるようなした。とても冷たい、冷たい闇だった。体と心が全部闇に使って溺れかけるような感覚があった。「死ぬんかな」って思える闇の深さ、黒さがあった。この感覚が死なのかなとも思った。
あの感覚は数回味わったが、幸いにも自殺企図をすることがなかった。運が良かった。次あの感覚を味わったら、次こそはダメかもしれないって思うくらい怖かった。

僕は結果的に自分に合った病院に通えて、抗うつ剤も自分合うものに出会えた。働いている時には回復できずに退職することにはなったけど、なんとか死ななかった。ゴミみたいな職歴にはなってしまったが、今となっては死ななかっただけマシだったと思うしかない。
しかし、今度あの時のような気持ちの落ち方をしてしまうと次はどうなるかわからない気もする。

ただそうなると、次もきっと自分が悪い。

いい加減、働くことに慣れないといけない。
社会の歯車になることに慣れないといけない。
社会性を身につけないといけない。

そうしないとまた、自分が悪い。
繰り返すことになってしまう。

でもそんなことできるのだろうか。今までできなかったのに。
「よーし！次は頑張るぞ！！」って気持ちもない。
ただ、二度とあの闇の中を泳ぎたくない。

社会に迎合するか、天邪鬼を貫く決心するか。
どちらかにしないときっとまた、自分が悪い

社会で生きるのは難しい。