神戸ひとり旅~夜のお楽しみ「別れの宴」
2泊3日だから、当然、初夜の後は最終夜。ああ、めくるめく日々は、なんと短いことか。最後の夜に、一人、乾杯しよう。
最初のお店は「茶々」さん。
入店が早かったので、10人程座れるカウンターには、端っこにサラリーマンのおじ様一人。
こちらも一人だと告げると、そのおじ様の隣を指定された。席の幅が狭いので、結構な密着度。
別におっちゃんの隣が嫌というわけではない。こっちだっておばちゃんだしさ。
でも、カウンターの端っこに男女二人だけって、どう見てもカップルだよね。
その後、ホールの店員さんが気を効かせて、ひとつ空けた席に座らせてくれた。
サラリーマンのおっちゃんも、ほっとしたんじゃないの。若くてかわいい女子なら嬉しかったかもだけど。
気を取り直して注文。
生物食べたいのでお刺身3点盛りを。
出てきたお刺身にはちっちゃな名札が差してある。
ん? 横輪って、何?
故郷の友人たちで作っているLINEグループに聞いてみる。
なかなか返信がないので、カウンター越しに調理スタッフに聞いてみると、マグロの子供だそう。
少し後にLINEからも同じ答えが返ってきた。
新鮮なお刺身はさすが港町。
もう一品は、神戸らしいものをと、牛すじ肉豆腐の小。
すじ肉、美味しい🎶
東京の居酒屋ではあまり見かけないのはなぜだろう。
最後にコロッケ。めちゃ安い。90円くらいだったかな。
神戸の人はコロッケをおやつとしてではなくおかずとして食べると、秘密のケンミンショーか何かで知った。ゲストは皆びっくりしていたけれど、そんなに稀有なことだろうか。
私はおかずとしてもおやつとしても、コロッケを食べる。もちろん、酒の肴としても。
コロッケ大好き住民のいる神戸で、いくつか食べ比べてみた。
でも、コロッケというものは、子供時代から「ここのコロッケか一番!」というものが変わらないものなのだ。
私の場合は、故郷の町のお肉屋さんのコロッケが永遠のナンバーワン。
最後の晩餐が許されるなら、私は間違いなくここのコロッケを選ぶ。
ちなみに、有名な森谷商店のものも、過去食べたことがあるけれど、私の気持ちが揺らぐことはなかった。
また蘊蓄で長くなったけれど、茶々を出た後、もう一件、店を捜した。
今は亡き、私の愛猫、ルーを彷彿させる「居酒屋るぅちゃん」
若い女性二人が切り盛りする立ち飲み屋さん。
うん。
まあ、そうなるよね。
常連さん、大事だよね。
やっぱり、常連さんと喋っちゃうよね。
ま、いいけど、アウェイ感半端なかったな。
ビールと冷やしトマト食べて終了。
神戸には、他にも行きたいお店がたくさんある。
東京の自宅に戻っても、神戸の夜への思いは、なかなか終りそうにない。
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