モンテッソーリ教育とは？ベトナムの幼稚園で見た自由で創造的な学び

最近、ベトナムを訪れた際に、興味深い教育法であるモンテッソーリ教育を行う幼稚園を見学する機会がありました。この教育法は、子どもたちの興味や関心に基づいた学びを重視し、聡明で自己主体的な人材を育てることを目指しています。その様子に感銘を受け、今回はその魅力についてご紹介します。

モンテッソーリ教育では、子どもたちに高い自由度が与えられています。彼らは自分自身で学ぶ方向性を決め、自己表現をする機会を得ることができます。その結果、彼らの学習意欲が高まり、探究心を持つことができます。
子どもたちは興味のある遊びに集中し、自分のペースで学ぶことができるため、自信を持って学びに取り組むことができるのです。

さらに、モンテッソーリ教育では、知育おもちゃが豊富に揃えられています。
子どもたちは自分の好きなおもちゃや材料を選び、自由に遊ぶことができます。この自由な遊びの中で、彼らは創造性や思考力を養います。
また、モンテッソーリおもちゃには自分で間違いを見つけ出せる仕組みが備わっており、問題を解決したりする過程で自己修正の能力も身につけていきます。

分数への理解を深めるおもちゃ

手の感覚を養うおもちゃ

形の感覚を養うおもちゃ

さらに驚いたことは、外国人ボランティアが幼稚園に多く参加していることでした。彼らは子どもたちと一緒に遊んだり、学びをサポートしたりしています。
このようなボランティアの存在は、子どもたちがさまざまな文化に触れる機会を提供し、異なる背景や言語に対する理解を促進します。

先日、私は国際交流の一環として、日本の小学校とベトナムの子どもたちをZoomを通じて繋ぎました。子どもたちが生き生きと学んでいる様子を目の当たりにしました。

子どもたちが互いに質問し合う場面は非常に興味深かったです。彼らは相手国の文化や日常生活についての好奇心を持ち、熱心に質問を投げかけていました。
「ベトナムの美味しい食べ物は何ですか？」
「すきな遊びはなんですか？」
「今そちらは何時ですか？」
このような交流を通じて、子どもたちは異なる背景や習慣に対する理解を深め、国際的な視野を広げることができました。

このオンライン国際交流の体験は、子どもたちに多くの学びと成長の機会になりました。異文化交流を通じて、相手の考え方や習慣に対する理解を深めることができました。

交流の様子

モンテッソーリ教育が子どもたちに与える恩恵は、多岐にわたります。まず、自由な学びの環境が創造性や問題解決能力を育むだけでなく、自己統制や自己評価の能力も養います。子どもたちは自らの進捗状況を把握し、自己成長を実感することができます。

また、モンテッソーリ教育は協力と共同作業を重視しています。幼稚園の中では、年齢の異なる子どもたちが共に学び、成長しています。お互いにサポートし合い、協力して課題に取り組むことで、チームワークや社会性を培うことができます。

そして、モンテッソーリ教育は自然との触れ合いを大切にしています。幼稚園内には広々とした自然環境があり、子どもたちは外で遊び、探索することができます。自然の中での活動は子どもたちの好奇心や創造力を刺激し、自然への愛着を深めることができます。

モンテッソーリ教育は、ベトナムの幼稚園で子どもたちの学びと成長を促進しています。ベトナムだけでなく日本にもモンテッソーリ幼稚園は存在しています。
自由で主体的な学びの環境、豊富な知育おもちゃ、多様な文化との交流、そして自然との触れ合いは、子どもたちの将来の成功に向けた基盤を築くことと思います。

ベトナムの幼稚園で見たモンテッソーリ教育の魅力は、子どもたちが自己発見や自己成長を通じて、自信と喜びを感じながら学びを進めることができる点です。これからも、モンテッソーリ教育の普及とその素晴らしい効果が広まっていくことを願っています。