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『書く習慣で脳は本気になる』

『書く習慣で脳は本気になる』

茂木健一郎著

著者は、1962年、東京生まれ。脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、慶應義塾大学特別研究教授。東京大学理学部、法学部卒業後、 東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。専門は脳科学、認知科学。



何が起こるかわからない状態を楽しむ気持ちは進化の過程で脳が身につけた生きる知恵なのだ。人間の脳は予想できるものとできないものの割合を1対1くらいにバランスを保とうとする。そして、そのバランスがとれた状態が脳にとっては一番楽しいことなのだ。楽しめることはビジネスの成功にも結び付く。

① 「無意識を垂れ流ししないためには、無意識を意識に上がらせるプロセスを得る必要があります。言葉を変えれば無意識を意識化するということです。この無意識を意識化する作業はフロイトから始まる精神分析でも重要な役割を演じています。少なくとも自分の無意識レベルの願望を意識化することによって人生を操るハンドルを手に入れることができます。

② 「無意識を意識化する有効な方法があります。それは、無意識を言語化すること。つまり、文字にして書くことです。無意識を脳の外に固定することでメタ認知が働き、自分の中ではっきり意識されることになります。」

③ 「自分が普段どんな言葉を使って生きているかで、人生は変わってきます。言葉にはそれだけの力があります。」

ブレインストーミングのルール

① 批評、批判をしない

② 奔放な考えを歓迎する

③ アイディアの量を重視する

④ アイディアを結合し発展させる

人間は、自分が考えていることをすべて把握しているわけではない。自分が何を考えているかは、「書いて」みて始めてわかるというのは大変印象にのこる言葉だった。
人生において何一つ無駄なことはないこと、自分の好きなことに全力で取り組んでいると、思わぬチャンスがやってくること、セレンデピティは後になって振り返るとわかる(スティーブ・ジョッブズ)

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