【読書ノート】『グービン』(『26人の男と一人の女』より)
『グービン』(『26人の男と一人の女』より)
ゴーリキー著
主な登場人物
・主人公(私):グービンに気に入られ、グービンの仕事を手伝う。そしてら冷静にグービンを観察する。
・グービン:元々商人で羽振りが良かったのだけど、この地域の女主人と不倫をして、一文なしにされる。
・ビルキン家の女主人:地域の強権者
・ナデージダ:ビルキン家の長男の嫁で、不倫をしている。
グービンは、現状に不満を持っている。ビルキン家の女主人に自分の全財産を巻き上げられて、この世の不公正を正したい、不正を暴いて、真実を追求したいと叫んでいるのだけど、街の人々は、この世の不正に無関心で、関わろうとしない。
ある日、グービンは、ビルキン家の嫁ナデージダの不倫を見つけて、女主人に不正を突きつけようと試みるのだけど、女主人は相手にしない。そんなおり、近くの森で火災が起こり、火の手が、ビルキン家を襲いつつあるという状況で物語は終わる。
物語の主題は何か?
聖書マタイの福音書7-1に「人を裁いてはならない」という言葉がある。他人をさばく思いは人生を暗くし、喜びや使命を失わせる。この世は、不正に満ちている。そして、それを咎める者も、やはり、完璧な者ではない。そのため、他人のことを裁いてはいけないということ。他人を裁く思いから解放されると人生は平和で満たされる。ということなのだろうと理解した。
https://music.apple.com/jp/album/some-other-time/1542181555?i=1542181858
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