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脳を守る、たった一つの習慣

脳を守る、たった一つの習慣
築山節著
著者は日本大学大学院医学研究科卒業。埼玉県立小児医療センター脳神経外科医長、財団法人河野臨牀医学研究所附属第三北品川病院長、同財団理事長などを経て、公益財団法人河野臨牀医学研究所附属北品川クリニック所長。医学博士。脳神経外科専門医として数多くの診療治療にたずさわり、1992年、脳疾患後の脳機能回復をはかる「高次脳機能外来」を開設。著書に『フリーズする脳』『脳が冴える15の習慣』(生活人新書)など多数。



日々の出来事を何らかの形式で書いて記録をする習慣を持っているひとは非常に元気だったとの長年の臨床医としての経験からでたことばだった。
「書く習慣は大切です。脳で行われる情報処理には①情報の入力、②情報の処理、③情報の出力、の3段階があります。
しっかりと記録するには、この一連のプロセスをうまく使うことが大切です。

本書では、脳の全体像の説明から入り、機能を守っていくための方策が分かりやすく語られています。決まった時間に起きて、朝食をとって、外に出かける。
脳の機能はざっくりと3つある。

① 脳幹 生命の中枢:心臓や呼吸、体温を調節する

② 大脳辺縁系 感情の中枢:食欲、生きる意欲、やる気など感情の源

③ 大脳新皮質 理性の中枢:脳機能全体の制御、我慢させる

意識を向けて思考したものが本当の記録になるので、考えをめぐらせて、言葉で整理して初めて人生に役立つ「記録」になるということ。片付けは心の整理にもつながることとして重視しされてます。
人間は社会的な動物なので、人間関係というものは、独りよがりでは成り立たない。常に相手がどう反応するかを考えながら会話して、共同作業を通して他人とうまくやっていく感覚を身に付け続けることが大事なことになってくる。
また、大脳新皮質は新しい情報に対して脳を働かせることで育つので、いつもと違ったルートで帰宅するなど一例として挙げられている。
脳を維持していくためには、毎日決まった時間に寝て、起きて、他人と関わり続けること。新しい情報にアンテナを張って脳を大脳新皮質を育てることが大事なことなのだ。。
日々の記録をつけることを勧められている。
私は、日記をつけているが、日記までいかなくても、
起床時間、天候、体重、血圧など15項目の記録からなる「築山式ノート」なるものを提唱している。
健康であるためにも、脳に逝かれてしまわないように気を付けたいと思った。
大変読みやすい一冊で、健康に気を付けていきたい人にはお薦めです。

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