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【読書ノート】『この恋は世界で一番美しい雨』

『この恋は世界で一番美しい雨』
宇山佳佑著


著者は、今、話題になっているドラマ『君がこころをくれたから』の脚本を手掛けている。

主な登場人物は、駆け出しの建築士の誠と、カフェで働く日菜。
恋愛真っ只中の二人はある日交通事故で、瀕死の状態になるところから物語は、始まる。

朦朧としている中、天使?が二人の前に現れる。二人で合計20年間のライフシェアという実験への参加を提案される。

"案内人"と名乗る男女の提案によって誠と日菜はそれぞれ10年分のライフポイントが与えられ、二人で二十年の余命を授かり、生き返ることになる。その実験とは、二人の愛を試すものとなる。

幸せを感じるとライフポイントが1年分増えるのだけど、相手はライフポイントを1年減らされてしまう。逆に、不幸を感じると、ライフポイントは1年減り、相手はライフポイントが1年増えるというもの。

こういう自分の幸せは相手の不幸になるような設定は正直、頭に来るのだけどね。

物語の主題は何か?
命を捧げる程の愛が、美しいということなのだろう。

本来なら失ってしまっていた命だったのだから、仕方ないといえばしかたないが、、

ひとは、いつかは死ぬとわかっていても、本当に自分が死ぬとは、思えないものだと思う。

最近は、医者もあまり余命宣告しないとは思うけど、あなたの余命は10年と言われて、10年を幸せに生きることは出来ないのではないか?とか、思ってしまう。何年生きることが出来るかわからないから、頑張れるのではないか?
いのちを捧げるのが、愛だというのは、正しいのだけど、それは、人には出来ないのではないだろうか、など思いながら、サクッと読んでしまったのだから、面白い物語だったのだと思う。

著者は、今、話題になっているドラマ『君がこころをくれたから』の脚本を手掛けている。

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