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生成AIを使った作品に魂はこもっているか?

どもども、明原星和です。

突然ですが、つい先ほどX(Twitter)を拝見した際、こんな投稿が目に入ってきました。

引用元:ライブドアニュース(@livedoornews)の2024/04/05時点の投稿を引用
元投稿は下記のURLから↓

このニュース、受け手側はやはり賛否両論さまざまな意見が出ていました。

「適当な謝罪文を添削するのは別にいい事だと思う」
「弁護士が添削しようがAIが添削しようが、どっちも変わらない」

という肯定的な意見から、

「これはAIの間違った使い方」
「謝罪文くらい自分で作成しろ」

といった否定的な意見まで。


個人的に上記のニュース、あまり心証はよろしくないです。

そもそも性犯罪者が嫌いというのもあるのですが、他人が添削した…AIが添削した程度の謝罪文で情状酌量されてしまうのか?
という疑問も生まれます。

ですが、それは今回の話とは関係ないので一旦置いておきます。

今回のニュースを通して、なんとなく自分が「生成AI」をどう思っているのかを今一度考えたくなったので、記事にすることにしました。



僕が生成AIというものを本格的に知るようになったのは、確か2022年の半ば付近から。

当時専門学校2年生だった僕は、授業中の講師の方から「イラスト生成AI」のMidjourney(ミッドジャーニー)の話を聞いて、生成AIの存在を知りました。

その講師は比較的早い段階から生成AIというものに注目しており、生徒側にも生成AIを補助ツールとした創作活動を勧めていました。

補助ツールとして使うというのは具体的に、

・イラスト生成AIを使ってイラストを作成し、キャライメージやコンセプト
イラストをつくる。

・チャットGPTに質問して、作品に必要な情報やプロットの相談をして作品の穴を詰めていく

といった使い方です。

個人的な意見ですが、生成AIを使って作品制作や仕事の補助をさせることに対して僕は賛成的です。

初めは「生成AIなんてw」と鼻で笑っていた僕ですが、いざ使ってみるとその完成度にビックリ。

上画像は生成AIを用いて作ったイラストですが、総製作時間は多分5分もいていないです。

私は現在、イラストが描けるようになるために練習中なのですが、私が上画像のようなイラストを描けるようになるまでにはあと10年ほどの時間が必要でしょう。

それを生成AIは、やりようによっては10秒で作ってしまうのです。

正直、この事実を目の当たりにして「じゃあ、AIでいいやん」となってしまう人がいるのは理解できます。

他にも小説生成AIならば「AIのべりすと」とか、

初めに載せたニュースでも使われていた「チャットGPT」とかですかね。

生成AIを補助的に利用して、実際に業務を行っている企業もあるそうですし、文学賞の星新一賞に「AIと制作した小説」が入選した事例もあります。

なんでしたら、このnoteにも「AIアシスタント」機能が備わっていますしね。

タイムパフォーマンスが重要視されてる今の日本。

”作品”の作り方なんて人それぞれですし、世の中にあった制作方法を取るのは問題ではないと思います。

僕が問題だと思っているのは、生成AIの使い方です。


初めに載せたニュース。

色々と言いたいことはあるんですけど、生成AIに謝罪文を書かせたという事実が僕は「ふざけんな」と思いました。

僕に生成AIの存在を教え、色々と話してくれた講師の方はこう言っていました。

「間違えても、AIに飲み込まれるようなことはあってはならないよ」

飲み込まれるというのは、AIの作った作品に負けるな!ということではなく、AIに頼り切りになるなよということです。

僕が思うに、AIの作品と人間の作品との大きな違いは、作品に魂がこもっているかどうかだと思っています。

これから先、AIは進化するんでしょうけど、現状のAI作品には人の作品に宿る魂みたいなのがないと感じます。

それは絵とか小説などの作品に顕著に出ていると思い、AIイラストは完成度こそ高いですが、描き手の想いとか込められたストーリーとかがない。
AI小説はスラスラと一瞬で文字を羅列してくれますが、物語としての重厚さや構成がバラバラとどれも「ひとつの作品」としてはとても空虚で空っぽの物のように感じてしまうのです。

だからこそ生成AIはあくまで補助として用い、AIが生成した物に魂を吹き込んで「ひとつの作品」に昇華させるのが私たち人間……クリエイターの役目だと思っています。


生成AIの普及によって、本当の意味で誰でも気軽に作品を生成することができるようになってしまいました。

中には、他人のイラストを無断で大量に読み込んでAIに学習させ、それで制作した作品を売ることでお金を儲けている人もいます。

私もクリエイターの端くれ。

例えば自分の小説が世に出て売れて、その作品を参考にして新しい小説を書いてくれるのなら嬉しいですが、AIに作品を読み込ませて小説を書き、それでお金儲けや賞を受賞したりされたらちょっと複雑です。

自分の今までの積み重ねを略奪されているような。
今までの積み重ねが全部馬鹿らしく思えてしまうような。

とにかく、とっても複雑な気分になってしまいます。


それでも、AIときちんと協力してうまく作品を制作し、結果を出している人が多数いることも事実。

間違った使い方をしなければ、AIを用いて作品を制作することは問題ないと思っています。

大事なのは、人の心がない(と思っている)AIを用いることで、使用者本人が人の心をなくしてしまわないこと。

作り方は自由だけど、きちんと気を付けましょうねって話。


まぁ、端的に換言するならば…

AIに飲み込まれることがないようにしましょうね!


ということでした。

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