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りんごのキャラメル煮を再現してみた

木曜の夜、劇場版「きのう何食べた?」を見に行った。

それからずっと食べたかった「キャラメルリンゴのトースト」
ゲイのカップル、シロさんとケンジの日常を描いたこの映画で、二人がある日の朝ごはんに食べていた。

そして、探してみたら、数巻だけ持っていた原作の中の4巻の#30にレシピが載っていた。ラッキー。

週末の朝ごはんに絶対作ろうと、映画を見た翌日、金曜の昼休み、わざわざお気に入りのパン屋まで足を運び、食パンを買ってきておいた。

そして迎えた土曜の朝。さあ、やるで!

1 砂糖をキャラメルにする

砂糖75gを、テフロン加工の鍋にかけ、煮溶かす。水は加えず、砂糖が熱で溶けるのを待つ。
みるみる火が通って、色が変わってくる。キャラメル色になるまで、じっと我慢。

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2 リンゴを切る

砂糖を煮溶かしている間に、りんごを2個、皮つきのまま、くし形に切った。頂き物のシナノゴールドとシナノスイートを1個ずつ。

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3 リンゴを投入

熱々のキャラメルの鍋にリンゴを投入。「キャラメルがすごく熱いので気を付けよう」と映画でシロさんから注意があった。案の定、じゅっと大きな音がして、キャラメルがはねたけど、忠告を守って、やけどせず。シロさん、ありがとう。
りんごを入れると鍋の温度が下がるので、一瞬キャラメルが固まって焦ったけど、火にかけると、また溶けた。

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4 りんごを煮る

鍋を大きくかき混ぜて、あらかた、りんごにキャラメルが絡まったら、蓋をしてりんごから水分を出す。十分、水分が出てきたら、蓋を取り、煮詰めていく。15分から20分くらい。

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5 食パンを焼く

りんごが煮えてきたら、食パンを焼く。
我が家では、先にバターが固いので、切って食パンに並べて焼いちゃう。

6 りんごが煮えた

水分がとんで、りんごがくたっとして、いい香りがしてきたら、りんごのキャラメル煮の完成。

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7 トーストに載せて……

りんごのキャラメル煮をトーストに並べる。
食べる直前に、バニラアイスクリームをのっけて、溶けないうちに食べましょう。

余ったキャラメル煮はタッパーに詰めて、冷蔵庫へ。食べるときにレンジでチンするといいそう。

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8 実食

原作では、カフェオレを合わせていたけれど、牛乳が切れていたので、浅煎りのブラックコーヒーとともに。

砂糖をたくさん使ったけど、キャラメルにしたことで、ほんのり苦みがあって、りんごの酸味と合わさって、甘すぎずちょうどいい。あつあつのキャラメル煮と冷たいアイスクリームが一度に口に入って楽しい。美味しい。
「おっと」アイスクリームが溶けて、トーストからこぼれそう。慌てて口をトーストの端に寄せて、ぺろりとなめた。

シロさんやケンジも、こんなふうに食べたのかな。

9 再現料理は楽しい

マンガやエッセイ、小説、ドラマに出てくる料理を再現してみるのは、ロケ地巡りや、キャラクターと同じ衣装を着ることにも似ているのかもしれない。でも、ロケ地に行ったり、同じ衣装を探したりするのは、結構大変。
その点、料理はいい。
食材を手に入れさえできれば、家の中で物語の世界を再現できる。
もちろん、やたら高級な食材や、めずらしい調味料だとハードルは上がるけど、こんなふうな日常の食べ物なら簡単に再現できる。

キャラメルリンゴのトーストをかじった娘に「おいしい?」と尋ねたら、口をもぐもぐさせながら「うーん」とうなって、映画の中のシロさんとケンジみたいな、幸せそうな顔をした。

多分、シロさんたちが食べていた「キャラメルリンゴのトースト」と私の作ったそれは、違った味だろう。
それでもいいのだ。
私が物語の中で感じたものを、誰かと少しでも共有できれば、再現料理は成功だ。

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