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ダイエットを始めて10か月〜愛読しているダイエット本

1 はじめに

ダイエットを始めてから季節が一回りして、また冬が来た。
最近の夜のウォーキングは寒い。
ついこの間まで、半そでの白い星野源のライブTシャツと、ベージュのシャカシャカした薄いパンツだったのに、いつの間にか、長袖Tシャツに裏起毛のパンツ、ユニクロのウルトラダウンジャケットの上にウィンドブレーカー、もふもふのイヤーマフラー、ネックウォーマーという「雪ダルマ装備」に変わった。

先月の記録に書いたように、減量はもういいかなと思って、1か月が過ぎ。

2 10か月目の結果

今月の結果は、先月より
体重 ー0.6kg
体脂肪率 ー1.0%
体骨格筋率(多分、筋肉量のこと) +0.1% 

一見減っているように見えるけれど、数値は毎日上下しているので、全体的には停滞か、少し増えている。

体重は減らなくてもいいけれど、筋力が落ちたり体脂肪が増えるのは避けたい。
私がダイエットを始めたのは「血糖値が高め」と言われたから。私が健康を損なう理由は体重や体型のようなガワの問題ではなく、血糖値を上げないという体の中を良くする生活習慣が必要ということ。
知人から「筋肉が多い人は、より血糖値の上昇が緩やかになる」という話を聞いた。

調べてみた。
「国立国際医療研究センター糖尿病情報センター」のサイトで発見。

インスリンの効果を高めて血糖値を下げる運動には、有酸素運動と、筋力トレーニングがあります。

一般的に、中等度の強度(ややきついと感じるくらい)の有酸素運動が勧められています。筋肉量を増加し、筋力を増強する筋力トレーニングも、同様に効果があると言われています。最近の研究では、有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせることによって、より良い治療効果が生まれることが明らかとなりました。

なるほど。知人の言うとおり、筋力アップは血糖値を下げる効果があるみたい。
ならば、せっかく10か月かけて貯めた筋肉を、そう簡単に落とすわけにはいかない。

そうは言っても、食欲の秋。
美味しい食材が次々スーパーに並び、冬に向かってお菓子の新商品が増え、GoToキャンペーンで気が緩んだか、最近外食が増えた。「まあいいか、今日くらい」が、気づけば何日も続き、体重も体脂肪率も、じわり右肩上がり……
人は楽なほうに流されるというが、私もやっぱり流されている。
もういいかなと思うと、急に自堕落になる。

これはまずい。
そこで今日は、初心に返って、大事にしているダイエット本を紐解いてみよう。

3 「スリム美人の生活習慣を真似したら1年間で30キロ痩せました」

漫画家、わたなべぽんさんの実体験を元にしたコミックエッセイ。

体の重みでトイレの便座を壊してしまったことから、ダイエットを決意したぽんさん。30キロやせた方法は「スリムな美人の生活習慣をまねる」こと。
ぽんさんが周りを見渡して、ヘルシーに痩せている人の生活や考え方を研究して、まねることで、ダイエットに成功した実録。
面白かったのは、痩せている人と太っている人の生活習慣の対比。
「太っているひとにありがちなこと」に書いてあることが、あるあるで耳が痛かった。
「ごほうび・お祝い=食べ放題」
「ダイエット経験が多いのでカロリーに詳しい」
「言い訳が多い」
「母も太っている」
「ファッション雑誌がまぶしくて見られない」

あるあるー!!! と首がもげそうなくらいうなづいてしまった。
読んでいて分かるのは、太っているときは、太っていることを正当化する理由を常に探していること、動かない、変化しない方法ばかり考えていたこと。
己のことは見えにくい。でも、この本は自分の有様を客観的に見せてくれた。(これを、自分で気づいた、ぽんさんはすごいと思う)
コミックエッセイなので、さらりと短時間で読めるので、読み返すのも簡単。

4 「中川比佐子の4か月で10キロやせる!!」

ダイエットは「自分を取り戻す」ことなんだなと教えてもらった本。
初版は1995年5月。今、2020年。そう、この本は25年も前に出版されたもの。発売当時、私は大学生だった。

バブル時代にモデルをされていた中川さん。モデルを辞めると同時に太り始め、気づけばモデル時代とは別人のように。
華々しい時代の友人と縁を切り、故郷の片隅で隠れるように暮らしていた彼女。美容学校に入学するため再び上京し、ファッション雑誌「an・an」の誌上で公開ダイエットを行うことに。

当初は3か月で10キロやせる企画だったそうだが、後に4か月で10キロに路線を変更したのだとか。
3か月でも4か月でも、そんな短期間で10キロやせるというのは、現代の健康観から考えるとちょっと無謀な気がするが、当時は「リンゴ」「酢大豆」「紅茶キノコ」などの「〇〇だけダイエット」のオンパレードだったのだから、きちんと医師や美容家に意見を聞き、1日3食、筋トレと水泳やウォーキングでヘルシーに減量する彼女の姿はとても新鮮だった。

それまでのダイエットと言えば、さっきも書いたように「これを食べるだけ、するだけでやせられる」という減量だけを目的にしたものばかり。
無理なダイエットでは、脂肪が落ちずに筋肉が落ちること。きちんと食べ、運動することで、筋肉を増やし基礎代謝をあげながら、女性なら生理を止めたりせず、美しく痩せられることを彼女が身をもって教えてくれた。

彼女はダイエットだけでなく、様々な美容法を試す。高級ブランドのスリミング化粧品、優雅なマッサージ、おしゃれなスポーツウェア。
ただ痩せるだけのダイエットではない。美しく女性らしく、美容としてのダイエットがあることを知った。

そして、何より彼女が好きだったものを思い出し、だんだんと自分を愛しむようになる。隠れるような生活から、再び表に出て輝きだす様に感動した。

それから、バブル景気の名残が残っていた時代でもあり、彼女が元モデルという華やかな美容の国にいたからか、掲載雑誌が「an・an」だったからか、彼女が紹介する化粧品もウェアも、学生の私には到底手の出ない(いや、大人になった今でも……)高価なものばかりだったけれど、見ているだけでうっとり、優雅な気持ちになれたし、ダイエットや減量の苦しい、暗いイメージを払拭してくれた。(かなりファッション化している感も否めないけど)

この本のキラキラ感と自分の地味さのギャップに心が折れて、何度か手放し、手放すたびにまた買った。Amazonで確認したら2回買っていた。今持っているのはブックオフで買ったものなので、少なくとも4回は買った計算。我ながらなんとも笑える。
当時の彼女の年齢を超え、ずいぶん年上になってしまったけど、たまに読み返して、やる気をもらっている。

この間、この本について、ちょっと嬉しいことがあった。
先日、よしもとばななさんの元秘書、ピロココさんがnoteでご自身の半生をつづっておられた。

そちらで紹介されていた、よしもとばななさんのエッセイに、この中川比佐子さんのダイエットのことが書かれていた。
というのも、ばななさんのエッセイが連載されていたan・an誌上で、中川比佐子さんは公開ダイエットを行っていたのだ。なんだか、回り回ってご縁があるなあと、勝手に感慨深く感じている次第。

ばななさんもエッセイで「あれを読んだだけで4キロ痩せた。偉業だ」と褒めていらした。ほんとそう。

どちらの本も、地道なダイエットと自分を愛しむ心を取り戻すドキュメンタリーであり、女性の気持ちをに顕した物語だから共感するし、励まされる。

生きるのが楽になった

30キロのダイエットに成功した、お笑いタレントのゆりやんレトリィバァさんが、何かのインタビューでおっしゃっていたけど、この言葉には彼女のいろんな思いが乗っかってるなと思った。
自分も、彼女の30キロには及ばないけど、痩せたことで心も体も楽になったと思う。一言では言えない。自分の理想とかけ離れた現実に身を置いた時間が長ければ長いほど、「生きやすい」の言葉の重みが増す。
これについては、またゆっくり書きたいと思う。

中川比佐子さんは、今、どうしていらっしゃるのだろう。素敵なアラフィフとなって生き生きと暮らしていてほしい。

過去の記録はこちらにまとめています。


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