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「半分、青い」と「まんぷく」

いつの間にか、朝ドラを見る習慣ができて、午前7時半までに用事を済ませ、テレビの前に座っている。日記を書いたり、身支度をしながら朝ドラをつらつらと見ている。

前回の「半分、青い」にはどっぷりハマった。
スズメの能天気でちょっとバカで、でも必死で生き抜こうとしているところに共感したり、佐藤健さん演じる律や中村倫也さんのまーくんのかっこよさにキュンキュンしたり。秋風羽織先生の言葉に泣いたり。
バブル時代のファッションに注目したり(これについては、noteのコンテンツ会議に取り上げていただいて光栄でした)

そして、今は「まんぷく」。

「半分、青い」と「まんぷく」、今のところ、ハマり度でいえば、私は「半分、青い」が上かな。

「半分、青い」とまんぷく、主人公の女性は全く正反対。

まんぷくの福子は、誰にも優しくて、自分のことより、家族や社員のことを思い、みんなから愛されている。トラブルは大抵、夫の萬平さんや会社の社員からもたらされ、そのピンチも「福ちゃんじゃないとどうにもできないよ」と言われ、実際そのとおりに解決して。
まさに内助の功。妻のかがみ。
福子に欠点はないのか? といじわるに粗探ししたくなるくらい完璧。

半分、青いのスズメはちょっと違った。
夢も敗れ、仕事もなく、大好きだった人にふられ、結婚にも失敗した。
好きな人から愛されなくて、好きな仕事もモノにならなくて、人生が思い通りに進まない。いつもスズメの起こした行動がみんなを巻き込んで大騒動になる。
周りの友人の優しさも、時には受け止めきれないことがある。
自己中で、心のキャパが狭くて、口が軽くて、欠点だらけだ。でもどこか憎めない。

スズメの人生がうまくいかないのは、いきあたりばったりだから、計画性がないから、そう言われればそうだ。でも、みんなそんなに将来のことを見据えて生きているのかな。周りの人のことを一番に考えて生きているのかな。
私はできてない。

毎日、仕事と家事をこなすことでいっぱいいっぱいでで、数えればきっと家族や友人の気持ちを慮る余裕のない日の方が多いだろう。
自分の幸せが一番で、人と比べて勝手に落ち込むくせに負けず嫌いで。
一生懸命がんばったってできないことは山ほどあるし、むしろうまくいかないことの方が多いかもしれない。
辛いことがあったら逃げ出したくなる。
それでも、なんとか今日をやりすごし、明日をやりすごす。

私と正反対の福子をみているのは、結構苦しい。それでも見てしまうのは、なぜだろう。怖いもの見たさ? 自分のドM性がそうさせてる?
福子から学ぶところも多い。どんなにピンチになっても、夫の萬平さんを信じる強さとか、社員の気持ちをまとめる方法とか、人にイエスと言わせる言い方とか、実母とのうまい付き合い方とか。
自分もそんなスキルを身に付けて、もっと愛される人間になりたい。

なるほど、半分、青いのスズメを見つめると、今の自分が見えてきて、まんぷくの福子をみていると、将来の自分がみえる。こうなりたい自分。
私小説のような「半分、青い」と、ビジネス書のような「まんぷく」。
前作で、現状をさんざん見つめたので、これからは、将来に向かって自分をどうしたいのか考えていきたいのかもしれない。

今朝の「まんぷく」で、萬平さんが進駐軍にまた捕まっていた。本当に脱税したのかどうかわからないのだけど、福子は萬平さんを信じて、釈放されるよう奔走している。
それを見ていたら、とりあえず、もし夫の会社が倒産して無職になっても、彼を信じてなんとかしてあげようとか、ちょっと偉そうで恥ずかしいことを思った。

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