夜明け前つぶやき ジャズとか映画とか
今朝、なぜか4時ごろ目が覚めて、また寝れずにいた。
悶々としていたら、だんだん空が白んできた。
あ、そういえば、この夜明け前の時間が wee small hours of the morning だったなと、自分で書いた小説を思い出す。
夜明け前のほんのちょっとの時間。
*
そういえば、先週こんなこともあった。
平日の午前中のスタバ、ほどほどに混んでいたところに入って、いつもの普通の house brewを注文しようとすると、聞き覚えのある曲が流れているのに気が付く。
なんだったけこの曲。
よく知っている曲だ。
これがわからなきゃ、認知症だな。
そう思って、一瞬、注文するのも忘れて思い出そうとしたら、続いて聞こえてきた歌詞に答えがでてきた。
In the wee small hours of the morning
That's the time you miss her most of all
なーんだ、愛聴曲、とくに2年前に小説書きながら何度も何度も聴いた曲、それも一番定番のフランク・シナトラの歌うやつ。
スタバくん、やるな。これを知ってて、僕が来た時にかけてくるとはな。
それとも、なんかの偶然を操る神様からの啓示かな、なんて思ってしまう。
曲はすぐ終わり、次の曲になる。いつものロング・ブラックを飲みながらメールと株価をチェックして、なんのドラマも無く、スタバを出る。
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そんなことを思い出しながら、また聴いてみようかと、薄暗い暗い中でスマホでYouTubeを立ち上げて、曲名 In the Wee Small Hours of the Morningで検索する。
新しい発見は、この曲が映画 Sleepless in Seattle (邦題「めぐり逢えたら」)の挿入歌として使われていたらしいこと。知らなかった。
このメグ・ライアンとトム・ハンクスの映画、むかし観たんだったが、なんだか、同時期(90年代)の類似映画You've got a mail とか When Harry met Sally とかとごっちゃになってもはやどれがどれかわからない。
この映画を観た頃には すでにジャズ・スタンダードのWee Small Hours は好きな曲であったから、あれっと気が付いていたはずだが、まったく記憶にない。また観てみようかなこの映画。最近は鑑賞は犯罪物ばかりにはしっているのであの90年代のラブコメのテンポに耐えられるか不明だが、メグ・ライアンは好きだった。
そして、今日の早朝聴いたのが、以下のリンクのテナーサックスのChris Potterのライブのもの。
90年代ミンガス・ビッグバンドでバリバリ吹いていて、今でも更にバリバリ吹く、技巧も音楽性も抜群のプレイヤーだと思うが、ここでは歌心たっぷりのしっとり系で始まり、最後はやっぱり創造性全開のバリバリも決めてくれている。長いですが:
これを聴いていたら、さらに夜が明けてきた。
Chris Potterの演奏も、夜中のしっとりから、ピアノソロの後の後半、だんだん夜が明けてきて新たな日が始まる、なんか力強い感じ、うきうき感もでてきて、いい感じである。元気になった。
最近、映画のBlue Giantの感想がNoteにでてくるので読んでしまうが、まあジャズに興味をもってもらうきっかけの作品としてはとてもいいのではないかと思うが(WBCで野球にあこがれたり、ワールドカップでサッカーファンになったりみたいに)、サックスばりばりを「熱い」とか「すべてを吐き出して」とかのクリシェで書かれるとなんか違うんだよなあとは思う。
むしろ、「自由奔放」とか「アドリブの掛け合いを楽しんでる」とか「止めどなく創造性があふれ出てる」(このChrisのエンディングのサックスソロみたいに)というほうなんだけどなジャズは、とか思う。これって、WBCのにわか野球ファン(=私)を筋金入りの野球ファンが冷ややかにみるようなもんで、感動に水を差してはいけないんですが。
*
拙筆の小説も久しぶりに読み返してみた。これ、実は設定は8割がた実話で、登場人物の詳細はいろいろとデフォルメしてあるもの。バンドリーダーのおやじの奥さんはこのバンド活動が始まる前に事故で死去されており、もし生きてバンド活動をみていてくれたらというようなメタバース・パラレルワールド的な妄想も書くきっかけにあったりした。
その登場人物のおやじマルさんが最後にこんなメッセージをバンドメンバーにおくるシーンがある:
まだお読みになっていない方はぜひ以下のリンクでどうぞ。なんだか最後、どこかの公共放送みたいに自分の番組宣伝でしたが、春のうららにこんなバンド結成記どたばたドラマもいかがでしょうか ■
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