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子どもに問題が生じたときの心の持ち方

■ 自信が持てなくなり、外からの情報に頼りたくなる

子どもに問題が生じた際は、どんな方でも動揺します。
何でこんなことになったのか?これまでの子育てを振り返って後悔することや、自分を責めることがあります。親としての自信を失うことも、しばしばです。

自分の子育てが間違っていたと思い、周囲の意見や子育て本、メディアからの情報を取り入れて、何とか良い方向に修正しようとします。

■ 情報が入るすぎることの弊害も

状況を変えるために模索すること自体は必要ですが、外からの情報が入りすぎることの弊害もあるかと思います。

例えば、子どもが学校に行かなくなった場合について考えてみましょう。(学校に行くのが適切かどうかという問題はありますが、分かりやすくするために、学校になるべく行かせたいという設定です)
どう対応したらいいのか分からなくなり、周囲にアドバイスを求めるかもしれません。そこで、子どもの気持ちを受け入れて、登校を促すような働きかけはしない方が良いとアドバイスされたとします。しかし、子どもの状態は日々違うし、時間によっても変わります。場合によっては少しの後押しで学校に行くこともあるし、それによって事態が好転することもありえます。しかし、アドバイスを通りにすると登校を促すことはなく、学校に行く機会を逃してしまいます。結局、その場にいない人の考えや意見を採用することによって、その時々の状態に合わせた対応ができなくなってしまうのです。対応がワンパターンになるのです。

本当に学校に行くのが無理そうか?少し後押ししたら行きそうか?親御さんに聞くと、感覚的に分かると言う方がほとんどです。外からの意見で対応がワンパターンになるよりは、親としての感覚を活かした対応をする方が、きめ細やかになると思います。

■ まずは、親の感覚を取り戻す

問題は、親御さんが子育てへの自信を失って、自分の感覚を信じられなくなっていることです。ですから、親としての自信を取り戻していただくことが先決です。外からの情報を取り入れることで、ますます疑心暗鬼になってしまうのであれば、少し距離を置くことも有効かもしれません。自信を取り戻して、余裕が出てきたら再度取り入れてみてください。

カウンセリングでも、必要に応じてアドバイスをします。ですが、親としての感覚を取り戻すために使っていただくと、早い解決につながるかなと思います。


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