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在宅ワークを快適に続けるために

ケニアに行った時に感心したのは、草食動物もリラックスしていることでした。聞いてみたわけではないので本当のところは分かりませんが、見た目にはリラックスしているようでした。

野生では、動物園と違うので、肉食動物も草食動物も同じエリアに住んでいます。いつライオンやチーターに襲われるかわかりません。それでも、ゆったりと過ごしているように見えます。草食動物は、それぞれ違う方向をむきながら草を食べ、視野を補い合い、敵を発見したら誰かが反応し一斉に逃げます。おそらく、そういう瞬間はまれで、ほとんどは副交感神経が優位になっているのだと思います。

新型コロナウイルスが流行し、在宅ワークになった人が増えています。当初は、「通勤時間やラッシュに巻き込まれることがなくなって良かった」という声も聞かれ、今でも在宅ワークを続けたい人は多いですが、仕事の負荷が高くなるとネガティブな面もあるようです。

「家で仕事ができるので、忙しい時は寝る直前まで仕事をしている」、「オンとオフの境目がなくなって、ずっと仕事のことが頭から離れない」、「通勤ラッシュも苦痛なだけだと思っていたけれど、オンオフのスイッチになっていたんだ」といった意見もチラホラと聞かれます。そういう状態が続くうちに、不眠や頭痛などの身体症状が出てきてしまい、仕事を休む方が増えています。

これは、命の危険にさらされている野生動物にも起こらない事態です。ずっと仕事で気を張った状態は、戦闘モードで居続けることと同じだと言えます。交感神経が優位になり続けると、調子を崩すのが生き物として自然です。

新型コロナウイルスが収束してきたのと同時に、リモートワークをやめる企業もありますし、続ける企業もあります。もし、リモートワークが続くなら、モードの切り替えを意識すると良いです。

一番簡単な方法は、「時間で区切る」方法です。20時になったらパソコンを閉じるという区切り方です。しかし、「時間で区切っても、頭の中で仕事のことを考えてしまう」という人もいます。そんな人は、「仕事とは無関係の集中できる何か」を見つけておくのがオススメです。趣味に関する動画や、本、料理など。オフなのに頭が仕事モードなら、別のモードに切り替えられる仕掛けを用意しておくと良いです。オンとオフを切り替えるスイッチを見つけておくと、リモートワークを快適に続けられると思います。


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