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壁の乗り越え方

壁があるなら乗り越えた方が良い、という風潮があります。以前の記事(壁との向き合い方)では、その壁が自分にとって乗り越えるべき価値があるかどうかの見極めが重要。乗り越えるべき価値がない場合、頑張る必要はないと書きました。今回は、自分にとって乗り越えるべき価値のある壁だけど、乗り越えるのが難しい場合について書きます。

避けていると不安が増大

そもそも、壁だ感じる時はどんな状況でしょうか?
おそらく、今の自分にとってハードルが高い時だと思われます。失敗する可能性もそれなりにあり、不安が喚起されます。

不安になると、それを避けようとする心理が働きます。それは緊急事態には有効ですが、避け続けることでさらに難しくなってしまうこともあります。

例えば、仕事で大事なプレゼンをする機会があったとします。もともと口下手で、1体1でも思ったように話せない人にとってはハードルが高いです。上手くいかないかもしれないと考え、不安が換気されます。本番が近づくにつれ、緊張が高まり、胃が痛くなるかもしれません。自信もないし、不安だし、なんとか避けたいと思うことは不自然ではありません。上手く避けられたなら、その時はホッとしますが、同じような状況は繰り返しやってきます。避け続けていると、イメージの中であれこれと考えてしまい、不安が膨らんでしまいます。結果、以前よりももっとハードルが高くなっているのです。

緊急事態の場合は避けることが優先されますが、ある程度エネルギーがあるのなら、不安はありつつ取り組んでみることが有効です。試しにやってみて、大丈夫という経験を積むことで不安は低下するからです。

一気に越えようとすると、失敗して落胆

ここでポイントとなるのは、一気に壁を越えようとしないことです。一気に越えようとして失敗すると、壁に向かう意欲がなくなります。トライすることがくじかれると、やはり避ける方向に行ってしまうのです。

壁を階段に

コツとしては、壁を細かく分割し、スモールステップにしていくことです。最初の一歩目を小さくすると、トライしやすくなります。上手くいく可能性も高まります。

先程の例えで言うと、原稿をしっかり作って読み上げるとか、まずは家族の前でプレゼンしてみるなどが考えられます。

目安としては、「今はやっていないけど、意識すればやれること」を1段目に設定することです。1段目が達成できると、2段目のハードルは下がります。そして、3段目、といったように、一歩ずつ登っていくと、いつの間にか壁を超えているかもしれません。

自分にとって重要な壁だと思ったら、階段にして1つずつトライしてみてください。

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