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変わりたいけど、変わりたくない

□ 変化する時は、不安定になる時


子どもが産まれた後、その成長を見ているとスピードが一定じゃないのに気づきました。考えてみれば当然ですが、、、。体重がすごく増える時期、身長がすごく伸びる時期もあれば、ゆるやかになる時期もあり、それらを繰り返しながら大きくなります。そして、成長が加速する前後は、とてもぐずって大変でした。

このような現象は、体の成長に限りません。精神的な成長でも、加速する時期は不安定になるでしょうし、子どもに限らず大人でも同じことが起こります。変化には不安定が伴うのかもしれません。

□ 良くない状況でも、パターンは安定


カウンセリングには、問題を抱えた方がやってきます。環境を変えられれば良いのですが、多くの場合それが難しく、自分を変えるしかない状態です。問題を抱えているのは、居心地が良くないです。けれど、パターンとしては安定している面があります。それを変えるのは、今までのパターンを崩すことになり、不安定にもなりやすいのです。

ですから、「今の状況を変えたい」「けれど、パターンを崩すのは大変なので変わりたくない」といった相反する気持ちが生まれるのです。葛藤した状態です。

この構図は、周囲から理解されづらいかもしれません。「変わる気がない」「良くなろうとしないから助けようがない」との批判も度々聞かれますが、実際はそうではありません。

□ 葛藤の自覚

では、どうすればいいのか?
まずは、「変わりたいけど、変わりたくない」という気持ちを自覚し、それは自然だと理解することです。そこを認められると、少しずつ変化が進み始めます。

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