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溺れる者は藁をも掴める

悩んだ時にオススメの本はありますか?と聞かれることがあります。
どう答えたらいいか少し迷ってしまいます。

自分が悩んだときに、読んで良かった本はあります。けれど、悩みにダイレクトに答えてくれる本ではなく、悩みとは無関係の小説やマンガなどから発見があるので、他の人の役には立たないのです。そのように全く関係ない物を見ていても、自分にとってはどこかで悩んでいることと繋がって、解決の糸口が見つけられることがあります。

ニュートンが、万有引力の法則を発見したのは、リンゴが木から落ちたのを見た瞬間でした。物理の本を一生懸命読んでいたわけではありません。普通の人は、リンゴが落ちたのを見ても、特別、何とも思いませんが、物理のことを考えていたニュートンだったからこそ、ひらめいたのです。

だから、悩んだり困ったりしたときにも、この本を読んだらいいというのはなくて、その時に、自分が興味を持っている小説とかマンガとか、映画を見ていると、解決のヒントが隠れています。

“溺れる者は藁をも掴む”ということわざがあります。ピンチの時は、頼りないものにまで助けを求めてしまうという意味です。見方を変えると、ピンチの時は、どんな物でも自分の助けにできるとも言えます。

緊急事態に新しいものを取り入れると、容量オーバーになることもあります。けれど余裕が出たら、自分が好きなものを見たり聞いたりすると、自分にとって助けとなるような言葉や考えが見つかりますよ。

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