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やる気スイッチの入れ方

□ 不安にさせて行動を変える

不登校の子どもに対して周囲の大人がやりがちなのが、“不安を煽る”ことです。「このままだと行く高校がない」とか、「そんなことでくじけるなら、社会に出てからやっていけない」など。教師も親もあの手この手で不安を煽りがちです。その不安に駆られて学校に行けるようになることもありますが、大抵、すぐに息切れします。

しかし、この手のコミュニケーションは、世の中に溢れています。

「ガンになったら、こんなにお金がかかる。だから保険に入っておきましょう」とか「生活習慣を正さないと恐ろしい病気になる」とか・・・。こういったメッセージは、少しの間頑張れたとしても、長続きはしません。不安に裏付けられた行動の変化は、継続しにくいのです。

□ 希望を示して行動を変える

反対に「育毛剤」のCMを見てると、「髪がまた生える!」と希望に満ちたメッセージです。どれだけ効果があるか分からない薬に、お金を使い続ける人はたくさんいます。この希望を示して行動を変えるやり方は、継続性的な変化に繋がります。つまり、やる気を出し続ける必要がある際には、この方がいいわけです。もし、相手にやる気を出させたい時には、希望を含んだ伝え方を考えるといいですよ。

かなりまれですが、不登校の子が再登校するきっかけとして、好きな子ができたと言うことがあります。これは希望を持つことでの変化で、継続性が見込めます。ただ、カウンセラーとしては、これまでのカウンセリングで話したことはなんだったんだろうという気持ちになりますが…。

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