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コミュニケーションを上達させるには

仕事でも、学校でも、家庭でも、人間関係があるところには、必ずコミュニケーションが生じます。そこが上手な人は人間関係も円滑にすすむということで、コミュニケーションについてのhow-to本はたくさん出版されています。

理解と実践の違い

そのような本を読むと、効果的な方法が紹介されています。しかし、本を読んだだけではコミュニケーションは上達しないという落とし穴もあります。なぜかと言うと、how-to本を読んで、“こうしたらいいんだ”と頭で理解することと、それが実践できることは別だからです。本からの知識は、相手に伝えるべき内容を理解するのに役立ちますが、タイミング声のトーン身振りといった言葉で表現しづらいもの、ノンバーバルな部分については扱いきれないと思います。そして、ここが実践のためのポイントでもあります。

ノンバーバルな部分の学習

では、ノンバーバルな部分はどうやって覚えればいいでしょうか?
これを解決する方法に観察学習があります。身近で、参考になりそうな人を観察するのです。たとえば“聴き上手になりたい”と思ったら、自分が話していて話しやすい人をよく観察する、“嫌なことを断れるようになりたい”と思ったら、上手に断っている人をよく観察する、というやり方です。

実際に観察すると、入ってくる情報量は多いです。“こんな風に話せるといいな”とイメージができると、そのコミュニケーションが自然に身についていきます。自分を振り返っても、好きな心理士、精神科医がいたら、お願いして面接場面を見せてもらってきました。

“特別なことをしなくても、観察だけで上達はしないだろう”と思う人もいるかもしれません。けれど、赤ちゃんはそうやってコミュニケーションを覚えるのですから、実は一番自然なやり方とも言えます。

もちろん、それぞれ持ち味は違うので、丸っきり同じになろうとするのは無理があります。けれど、自分の持ち味と違うものはちゃんと身につかないですから、その点も心配ありません。

今、コミュニケーションに問題を感じていて、改善したいと思ったら、まずは身近にモデルを探す方法が、助けになると思いますよ。

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