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[備忘録] 名前のつかない関係

「名前のつかない関係」というのがずっと謎だったのだけれど、先日、同じ中高の通う子に、私の書いた4000字のエッセイを読んでもらったら、その「名前のつかない関係」とやらが少し分かった気がしたので、その話をしたい。


前にある文学のコンテスト(身バレなので名前は伏せる)で賞を取ったことで、もちろんいろんな人に褒められたのだけれど、その子に褒められたのが格別に嬉しかった。

それは、この関係性以前にその子の褒め方が上手っていうのもあると思う。理系なのに文学の賞に応募した事。数多くの応募の中から選ばれた事。そういうのは先生にも散々褒められた。

けれど、その子は、そもそも自分の考えを文字に起こして、論理立った文章をかいたことがすごいんだと言ってくれた。

(私自身、賞をとるとか取らないとか、そういう価値基準は本当に脆いものだと感じる。だって結果を重視して、ギリギリ賞に選ばれなかった人とギリギリ賞に選ばれた人を区別するのは残酷すぎるから。)


そして、その子が送ってくれた、画面に収まらないくらいの感想を読んで、胸がぐんとなって、恋しく思えて、今すぐ会いたくなった。

まぁその子の癖で、人を過剰に褒めるものだから、こっちが恥ずかしくなってしまうのだけれど。


好き、ということになるのかもしれない。でも多分そういうことじゃない。


きっとその子に好きな人が出来たら、全力で応援する。その人と付き合えることになったら、全力で喜ぶ。

私は、その相手には嫉妬しない。


けれど、一番応援するのは私が良い。一番喜ぶのは私です。


名前のつかない関係

やっぱりよくわからんね。




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