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日本の歩き方#40

40日目の日本縦断徒歩の旅。

5:30。柏崎市のとある公園で起床。

朝の海景色が一気に旅へのスイッチを入れてくれた。

今日のルートはこんな感じだ。

柏崎市を抜け、上越市に入る40kmのコース。

日本海を観て思うのは、海の美しさだ。もちろん、太平洋は太平洋の美しさがある。しかし、日本海には太平洋と違った美しさがあると思っていて、俺は日本海の凛とした爽やかな色合いが大好きだ。

場所にもよるが、新潟県の笹川流れの海なんかは堪らなく旅人の心を刺激する。

数日間の相方のトミタも日本海の美しさに惚れ惚れしたのか、すかさずカメラを取り出す

8号線を進み、柏崎を歩いていくと、何やら
【恋人岬】の文字が。

僕は渋ったが、トミタが行きたそうだったので、野郎二人で恋人岬に立ち寄る。

岬に行く手前、何やら美味しそうなにおいが。

ツカモトのグルメレーダーが反応する。

『300円以内だったら買おう』

トミタにそう宣言すると、『サバサンド.300円』の文字が。

『神さまありがとう!!』

買おうとすると、店員の兄ちゃんが、『YouTuberでもやってんの?』と言ってきた。

なぜわかった、、、まだ旅の説明すらしてないのに...

僕らYouTuberだと分かると、すぐに『ドリンクサービスだ!しかも飲み放題だ!』

とブドウジュースをくれた。どんだけYouTuberが好きなんだ...ありがとう!!

色々聞いてみると、この兄ちゃんは、サバサンドを全国、いや世界に広めようと全国を周って売ってるらしい。この前はサバサンド布教活動の一環でアメリカにも行ったとか。

すするTVがサバサンドを取材してくれてからYouTuberが大好きになって今やYouTubeの世界にのめり込んでしまったらしい。

水道水しか飲んでなかったから本当にありがたい!ごっつぁんです!!

ついでにサバの丸焼きもごっつぁんになった

手の2倍以上もあるサバ

アブラギッシュで身が詰まったサバ。今までで食べた焼き魚の中でトップレベルの美味しさだ。ヨダレが止まらん。

久しぶりの満腹感を味わい、いざ、恋人岬へ。

行って早速後悔した。野郎と行ったことを

プレートに2人の愛の誓いを記し飾る

青いベンチ

鐘を3回鳴らすと幸せになるとか

恋人同士、2人で眺めるこの景色は最高だろう


『この景色は恋人と見に行きたかった...』

それ以上の感想が浮かばない。


ちなみに、柏崎恋人岬では『佐渡情話』という悲恋の物語に由来している。

佐渡と柏崎の海を越えた遠距離恋愛の話だ。

佐渡に住む女の子のもとに、柏崎から仕事でやってきた男がやってきた。二人は恋に落ちる。やがて、男は仕事が終わって柏崎に帰ることになる。

女の子はひどく悲しんだが、佐渡から柏崎方面を見てみると、チカチカと柏崎方面から灯りが光っている。これは彼が光を灯しているのだと女の子は気づき、嬉しさのあまり、そばにある船に乗り、大海へと漕ぎ出す。

その距離なんと70km

無事辿り着き、柏崎にて逢瀬を楽しみ、佐渡へと戻る。

それが一度のみならず、何度も逢瀬を交わしたという。往復140kmを何度も、何度もだ。愛の力は偉大だ。

しかし、彼は、彼女の愛の大きさに恐ろしさを感じてしまい、ある時、灯りを光らせるのをやめてしまう。

灯りを頼りに彼女は柏崎まで来ていたが、急に消えた常夜灯のせいで、難破してしまう。

翌朝、彼が海に来てみると、変わり果てた彼女の姿が。男は悲しみの果てに、岬から投身自殺をしてしまう。

その岬が、ここ柏崎の恋人岬なのだ。

悲しい物語がきっかけの岬だが、今は愛を誓う場所として、この場所は存在し続けている。

そして、この場所がこの地域で最も美しい日本海を眺められる地なのだ。

このように、その土地と、その景色には裏付けられた物語があり、確かにそこで人が生きていた事実がある。そう思うと、先人たちが生き、歩んだ道を自分が歩き続けることの畏れとロマンを感じざるを得ない。

だから歩きたいんだ。進みたいんだ。

海に見とれながら進み、ついに柏崎市ともお別れをし

上越市に入る。

3つくらいの長いトンネルを抜け、

田園風景をくぐると、今日の道の駅についた。

そして、今日は感動の再会があったんだ。

北海道の天塩で初めて会ってから、俺らに4度も迂回して会いに来てくれてるライダーのゆうただ。

突然の連絡と突然の再会。再会を果たした時は、絶叫して少しだけ泣いた。

500kmも迂回して普通来てくれるか?

彼の男気には感服させられる。

お互いそれぞれの道を旅してるから、それぞれの道で奮闘しているからこそ、再会ほど嬉しいものはない。

ビールで乾杯し

温泉に入り、今までの旅の話をする。

この時間は至高だ。

今から新潟の日本酒で乾杯だ。

かたい絆に想いを寄せて

語りつくせぬ、青春の日々。

時には傷つき、時には喜び

肩を叩きあったあの日。

明日への最高のスタートを切ろう。

新潟県柏崎市→上越市

歩行距離 40km

総歩行距離 1262km


#日本縦断 #旅 #日本一周 #バックパッカー #国内旅行 #日本旅行 #観光 #グルメ #カメラ

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