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特別展『毒』を観に行く、の巻


さてさて・・・

もうだいぶ時間が経ってしまいましたが備忘録的



上野の国立科学博物館で開催されている特別展『毒』に行ってきた、の巻



事前予約システムで余裕ブッコいていたら時間ギリギリになってもうハアハアゼエゼエ大汗かきながら飛び込むように到着。予約時間ギリギリアウト、という感じでしたが特に何もなく入場できました

まずは概要というか、書籍における目次的なコーナー



毒のある生き物、植物全般気になるんですけど特にキノコに興味がありますね。なぜ毒を持つようになったのか、未だに明確には解明されていないとか何とか・・・



梅雨時とかよく食品が腐りやすくて食中毒とか注意しなさい的なことをよく目にしますがこれだけ身近に『毒』は存在していたんだなあ・・・と

ジャガイモの芽とかさあ、食パンのカビとかさあ、普通にその部分だけ削ってムシャムシャ食べてましたよ。そのおかげで少しは免疫ついたかしら・・・



この模型が大迫力なんですよね

オオスズメバチの攻撃機的なフォルム、蛇やイラガの幼虫の陸上からの迎撃部隊的な雰囲気。カッコいいわねえ



人間が体験する痛さの中でも上位に入るという尿路結石・・・その主な原因になるというシュウ酸カルシウムホウレン草のエグミ(アク)でもあるけどもめっちゃ身近だよなあ。ホウレン草ってめっちゃ健康的で栄養豊富な野菜ってイメージあるじゃないですか。そして茹でたらビタミンがお湯に流れてしまうからもったいないとか何とか考えてホウレン草をサラダとかでナマで大量に食べると後から痛い目を見るという。。。(物理的に)


サトイモとかヤマイモとか調理したり食べていて痒くなったりチクチクしたりするのもこいつが原因というね・・・

でも熱を通したりすると美味しいよねえ。特にワイはホウレン草のソテーがめっちゃ好きでガストとかサイゼリヤでは絶対に頼んじゃうんだけどサイゼリヤのメニューからなくなったのは悲しかった(関係ない)


火を使うようになり、調理することを覚えた人類だからこそ、『あれ?ワイらせっかく武器(シュウ酸カルシウム)備えたのに食べられるんすか?』ってホウレン草サトイモ君たちもドン引きしているはずなのです

ちなみにシュウ酸カルシウムの含有量が超多いコンニャク芋を『どうやったらその方法思いつくんすか?』というような複雑な工程を経てコンニャクにして食べられるようにした人類の先輩方に対して本当に敬意を表したい



ジャガイモとか日のあたるとこに放置してるとすぐに芽が出ちゃうのよねえ。俺もこのジャガイモぐらいすぐに(社会で)芽が出たらなあ・・・とついつい我が身と比べて少し落ち込むわたくし

で、2時間ドラマの毒殺だと定番なトリカブト。小学校か中学校か忘れたけど国語で狂言の『附子』は習ったなあ。女子に「おい附子!」って言って向こうが怒ったら「バーカ、狂言の附子のことだよ!」みたいなちょけた男子は必ずいたもんだなあ

でも、毒である一方で漢方薬の原料でもあるわけで、毒と薬は表裏一体なんだなあ。「お前は本当に毒にも薬にもならないヤツだな」って言われる自分はもっとこう、殻を割らねばならぬ



ツツジの蜜なんか普通にチュウチュウ吸ってたし、インゲンってよくハンバーグとかステーキの付け合わせで鉄板に載ってるイメージだけどこれもよく火を通さないとお腹壊すのね・・・

ビワはお高いから毒になる危険はなさそう(貧乏)



冗談抜きで戦後のバラックというかはだしのゲンの世界からタイムリープしてきたような家で育ったので虫は本当によく出たなあ・・・(しみじみ)

まあ、痒いぐらい我慢したるわ;;



これもビワと同じく、フグとか食べる機会ねーよ!!!という;;

後年、初めてフグをいただきましたが、メシが進むようなものじゃないわね、というどうしようもない貧乏舌な感想でした。メザシとかサバの塩焼きとかでいいやっていうね



おうちがバラックだったので洗濯物にハチが入ってて知らずに着て背中とか刺されたなあ。急に背中に意味不明に激痛が走るからパニックになるんよ。まあ、向こうもパニックでついつい刺しちゃったんだろうけどもなぜか靴の中にも潜んでいたりするアサシンタイプもいるから一瞬も気を抜けない子供時代でした



毒を持つ爬虫類ゾーン

血圧や血糖値を下げる成分を含む毒がある、という部分に着目したら、どこかの健康食品メーカーがサプリ開発しそうな気もします。BSのCMとかで「いやあこれを飲むようになってから安定してますね。(笑)これはもう手放せないです(笑)」って太めでギラついたおじさんが笑顔で応えてそうな。(※個人の感想です、付きで)



こんなん始祖の巨人やん・・・

キングコブラってこんなにデカイのか・・・って軽く絶望したわね。なんとなくインドでターバン巻いたオッサンが笛吹いてニョロニョロ出てくるコミカルな生き物をイメージしていたからより絶望感が大きかった。これに遭遇したらとりあえずダッシュで逃げる。はだしで




中国の歴史書に登場してくる伝説の生き物『鴆(チン)』。そのものではないけど毒のある鳥は存在したのか。チンといえば真女神転生3で序盤にチンの大群に遭遇してなすすべなく殺されるのは割と多くの人が通る道でもありますね



ゴンズイ、ハオコゼは本当によく釣れるのよねえ

ゴンズイは海のナマズとも呼ばれているらしくて白身でクセのない身でかなり美味いらしいのですが、実際に釣り上げたの見ると気持ち悪くて食欲わかないわね・・・(キューキュー鳴くし)。おまけにオタマジャクシみたいにも見えるから余計に食欲わかない汗



渋柿を齧ったときの渋さというかホワアーーーってなるあの感覚、あれがタンニンなんでしょうけども、本当に体が拒絶する味だよね。それを干して甘く食べられるようにする技術を確立した人類の先輩たちは本当にすごい

まあ、柿なんてどこにでもあるから

こんなデカい模型、いります?


とは思うけど





未成熟な青い梅は毒があるというのは知っていましたがライチにも毒があんのかよ・・・ライチ味は好きだけど高いからやっぱり実物は全然食べたことないというね

梅も柿も干したら何とかいけるやろ!って見つけた人は本当にエライ



個人的にはこのマンゴーの香りの嗅ぎわけ、めっちゃ楽しかったですね。もちろん成熟したマンゴーは、いわゆるマンゴーの甘い香り、トロピカルな香りでもうそれだけで美味そうなんですけど、未成熟、毒があるという方は割と爽やかかつ鮮烈な香り、尖ったケミカルっぽい香りでこれはこれでアリな気がします。この香水があったらとりあえず買う(マジで)



ゲテモノというか野生の食べ物を食べちゃうYouTuberの動画でベニテングダケを食べた動画を見ましたが、毒の主成分であるイボテン酸、アミノ酸の究極の旨味みたいで少しだけ食べてもその後ずっと舌の上に残るぐらいの強烈な旨味だとか・・・。まあ、結局は毒キノコなのでその後は数時間、重めの二日酔いみたいな状態で苦しんで「絶対にマネしないでください」(いや、しねーよ!)とシメられてましたが、旨味の部分だけは味わってみたい

味の素さんとか三菱商事ライフサイエンスさん(いの一番)あたりが本気出してこのイボテン酸の旨味の部分だけ抜いてうま味調味料として商品化していただけないでしょうかと割と本気で思ってしまいます

チャーハンとか卵かけご飯とかやっぱりうま味調味料がないと全然味が違うんだよなー。納豆とかも付属のタレが甘いから醤油と味の素で食べるのが一番美味いと思ったりしております。(毒と関係ないけど)



これを見るととある俳優を思い浮かべてしまうわたくし。幻覚は置いておいて食べて美味いのかどうか、そこだけ気になってしまう食いしん坊



この辺になるともうというか人類に対して『兵器』って感じがするよね。細胞を破壊してくるとか・・・。人間って60兆個の細胞で出来てんねんで!ってこのキノコに対して叫びたくなる(意味ない)



チェンソーマンの悪魔キノコの悪魔とかいたら、ドクツルタケ、ドクササコ、カエンタケあたりの悪魔だったら結構戦闘力高そう。エリンギとかマッシュルームの悪魔とかはクッソ弱そうだけど



二つ並べられても違いがよく分からないよママン・・・

秋とかキノコ狩りに行って中毒起こすニュースがあったりするけども、これは絶対に間違うよなあ。ちょっとオレ山慣れてるから感を出してるイキッた爺さんあたりに「ああこれはね味噌汁で食べると最高だよ!」って適当に言われたのを信じて食べて中毒起こして死んだら死んでも死にきれんぞ・・・



カビ。よく食パンとかカビてたなあ。なんでカビさせるのかというと貧乏だから食パンを大事に少しずつ食べるわけ。そのうえで保管する場所が適当だったりするから消費するスピードとカビの生えるスピードと競争して負けるわけ。しかしながら貧乏であるからしてパンがカビたから捨てるという選択はないじゃあカビたならそのカビた部分だけ削って食べたらいいじゃない、という貧乏特有の「まあ死にやしないやろ」感覚で食べるわけです。まあ、それでお腹を壊した記憶はないから自分の免疫力には感謝するしかない

ちなみに、後年に受けた衛生管理者の試験勉強で食パンに生えたカビについて『カビが生えた部分だけ取って食べれば問題ない』という設問があって、は?その通りだが?と選んだら見事に間違ってました\(^o^)/



人が作りし毒・・・

この辺は業が深いというか、人間が生きていく以上、完全になくすことは難しいんかなあ。日本だけが努力していても限界もあるよな。だって海洋ゴミの多くは潮流に乗って某国とか某国とか某国から流れ着いてきて我々の貴重な税金使って処理している状態だからなあ・・・



酸素は毒・・・ナウシカ(漫画版)を思い出した

ナウシカといえば腐海が有名だけどその腐海の役目は汚染されきった地上を浄化して自らは消えるということ。その浄化されきった先の場所は、そこに行った人は誰も戻って来る者はいなかったという。なぜならば空気が清浄すぎて、甘くて強い空気に耐え切れず全身から血を吹き出して死んでしまうから。それを見て「なるほど!」と唸った

少しでも吸えば即死するような腐海の瘴気の中、マスクしているだけでなぜ行動できているのか、これを不思議に思ったことはないかね、という言葉にハッとさせられましたね。逆に瘴気に慣れた体になってしまったナウシカたちにとって『甘くて強い空気』・・・これは酸素のことじゃないか!と

地球がまだマグマで覆われていた太古の時代、尋常でない大雨が長時間降り続きやがて海ができた。その母なる海から最初の生物であるバクテリアが酸素を作りだしたことで地球に大気圏が出来てオゾン層も出来て、太陽や宇宙からの有害な光線を防ぐことが可能になり、生物が住める環境になり、満を持して新たな生物の誕生、様々な進化と発展・・・なんだけども、この酸素が本来ならば毒でしかなかった

ただ、それによってそれよりも有害なガスとか空から降り注ぐ有害な光線を防げるようになって、そこから発生した生物が『甘くて強い』毒である酸素に対応出来るような形で進化していった・・・と

しかしながら酸素は吸い過ぎると中毒起こす『毒』であるからして実際に大気中の成分で一番多いのは窒素なのはそういうことなんでしょう。何ごとも過ぎたるはなお及ばざるが如し、ということでしょうな



テントウムシにも毒があったのか・・・と。普通に触ってたしその後に手を洗わずに手づかみで落ちたもんとか普通に食ってたわ・・・。まあ、それでお腹壊した記憶がないので免疫力が(略)

毒があるって知ったらもう『てんとう虫のサンバ』とか笑顔で聴けないわ

(関係ない)



人類と毒の付き合いの長さにワロタ



埼玉の愛犬家連続殺人事件で聞いたことあります、ストリキニーネ



これも野生の魚を取って食べる系のYouTuberの動画を見るとよく出てくるシガテラ毒。気づかないうちにじわじわと来るのって恐いよね・・・



毒にも薬にもならないと言われ続けたワイも頑張ろう



ゴールデンカムイ読んでたらすっかりオナジミですね。ゴールデンカムイ、ラストが個人的には気に入らないというかなあ、それまではめちゃくちゃ面白かったんだけどなあ・・・(毒は関係ない)



ゴムも自然界では毒

ゴムまみれというかゴムを全身にまとってらっしゃる方電気方面で拝見する方々)は大丈夫なんだべか・・・と関係ないけど心配になりますわたくし

ちなみに資源としてのゴムは、資源のない日本にとっては超貴重な存在で、欧米からこれらの輸入をストップされたことで『ワイら生活出来ねーじゃん!』と戦争に走らざるを得ない状況に追い込まれたという一因でもあります。(天然ゴムを産出するインドネシア等南方面へ進出せざるを得なくなった要因)

毒だけどそれだけ人類にとっては大事なゴム・・・




この辺は犬とか猫を飼ってる方には常識でしょうね

ニンニク、タマネギが良くないことは知ってましたがブドウもダメなのは知らなかった。動物が食べたら体に良くないものを人間はウマイウマイいうて食べてるから本当に毒の世界は奥が深い



カビた食パンのエピソードをめっちゃ擦りまくってますけど(うんざり)そんなカビからペニシリンという人類を救う抗生物質が発明されたわけで、改めて毒と薬は表裏一体なんだなあ(しつこい)



毒の強さ一覧

O-157で集団食中毒とかよくテレビのニュースで見るし『ベロ毒素』とか聞いたら「ベロ毒素て(笑)」みたいな態度とってて正直ナメてましたすんませんしたッ!!って頭下げたくなります








恐らくとても感受性の豊かな女性だったのでしょう、毒のある展示物をずっと見ていて刺激を受けすぎたのと、ずっと立ちっぱなしで見ていたから貧血で倒れたのだと思われます。自分でもビックリするぐらいテキパキと動けて、おお誰かの役に立つってこんなに気持ち良いことだったのか!と嬉しくなりました。こんな底辺を漂うゴミのような人間でも誰かの役に立てるんだという




和食では馴染み深い山椒も魚にとっては毒なのが興味深い。それを魚にバサバサかけて美味しく食べちゃうなんてマジで悪魔の所業というしかないなw


いや、マジで行って良かったと思いました

もし少しでも興味を持たれた方はぜひ行ってみてはいかがでしょうか!(ありがちな終わり方)


迷惑メール対策とたまにB級グルメ的なものをご紹介いたします