見出し画像

企業選びで年収が変わる?同じ業界内でも異なる給与の実態

年収は業界によって変わります。業界別の平均年収を表でみると、総合商社、コンサルティング、海運業界が他業界に比べて明らかに高い年収を示しています。これらの業界は世界情勢の変化やインフレの影響を直接的に自社の利益に転化できる傾向にあります。続いて、半導体、不動産、建設、医薬品、ソフトウェア業界も高い平均年収を誇っており、これらのセクターも経済的な強さを持っています。対照的に、旅行、外食、百貨店、介護業界などは平均年収が低い傾向にあります。

『会社四季報業界地図 2024年度版』東洋経済新聞社の「業界別40歳モデル平均年収」の情報を用いて作成

年収が業界によって大きく異なる理由は、次の要因によるものです。

1.産業の付加価値:
一部の産業は技術的な進歩や経済における独自の価値提供が可能で、高い付加価値を生み出すことができます。たとえば、テクノロジー、金融、コンサルティング業界は複雑なスキルと知識を必要とし、その結果として高い利益を生み出すため、従業員に高い給与を支払う能力があります。

2.需給のバランス:
労働市場における供給と需要の原則も、年収の業界間差異を生み出します。技術者、プログラマー、高度な専門知識を要する職種など、需要が高く供給が限られている職業では、通常、高い給与が支払われます。

3.業界の収益性:
収益性が高い業界では、企業がより多くの収益を上げることができ、その一部を従業員の給与に回す余裕があります。これには石油・ガス、製薬、半導体などがあります。

4.資本の集中度:
大企業や資本が集中している業界は、経済的な規模のメリットを享受し、それにより従業員への給付も豊富になる傾向があります。

5.規模の経済:
大規模な事業や多国籍企業は、より広い市場にアクセスでき、より大きな収益を上げる可能性があり、その結果として従業員に高い報酬を提供することができます。

6.労働強度とスキルセット:
物理的、精神的に要求が厳しい仕事や、高度な専門性を要するスキルセットが必要な職業は、一般的により高い給与を命じることができます。
年収が業界によって異なるのは事実ですが、実際には同じ業界内であっても、企業ごとに年収には大きな差が生じることがあります。

たとえば、私たちが携わる派遣やシステムエンジニアリングサービス(SES)業界では、同一人物が異なる企業から異なる評価を受けることは決して珍しくありません。A社においては時間単価3,500円と評価されるものの、B社では時間単価5,000円という評価を得ることがあります。

このような現象は、正社員の年収においても見られます。企業による賃金体系の差が年収に影響を及ぼしており、企業の独自の経営方針や戦略が背景にあります。結果として、同一の業界内であっても、会社によって年収には大きな差が存在します。転職を考えている方は、業界全体の年収の傾向を把握すると同時に、同業界内であっても企業ごとに年収が異なることを理解しておくことが重要です。四季報などで企業の平均年収を予め調べておくことをおすすめします。


******

SES企業や技術派遣で働いているエンジニアの皆様、必見です。

現在の勤務先で適切な扱いを受けていないと感じている方、たとえば適切な評価を受けられない、単価情報が非公開であるなどの待遇面に不安を持っている方は、ぜひ弊社にご相談ください。弊社はopenwork「社員待遇面ランキング」人材業界部門で第1位を獲得しています。

この成果の背景には、客先への請求単価に対する還元率がNo.1、客先からの引き抜き(正社員転職)が可能、フリーランスへの独立支援など、エンジニアの皆さんに寄り添った運営があります。

企業側が操作できない口コミサイトでの社員の声には、真実が込められています。私たちは他社とは違い、社員に対して口コミサイトへの口コミ投稿を強制したり、依頼したりすることはありません。これらはすべて社員や元社員による自発的な評価です。

現状の待遇に疑問を抱えている方がいらっしゃれば、カジュアルな雰囲気のオンライン打ち合わせでお話ししましょう。


請求単価をご存じの方は、下記のサイトで簡単に給与シミュレーションを行うことができます。まず、月給(月額請求)または時給(時間請求)の計算区分を選択してください。その後、単価を入力していただくと、以下の情報が算出されます。

1.1年目からの「通常契約」時の年収
2.4年在籍で適用される「プロ契約」時の年収
3.10年在籍で適用される「さよならマージン」時の年収

弊社では、勤続年数に応じてマージン率を低減し、還元率を高める仕組みを導入しています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?