企業選びで年収が変わる?同じ業界内でも異なる給与の実態
年収は業界によって変わります。業界別の平均年収を表でみると、総合商社、コンサルティング、海運業界が他業界に比べて明らかに高い年収を示しています。これらの業界は世界情勢の変化やインフレの影響を直接的に自社の利益に転化できる傾向にあります。続いて、半導体、不動産、建設、医薬品、ソフトウェア業界も高い平均年収を誇っており、これらのセクターも経済的な強さを持っています。対照的に、旅行、外食、百貨店、介護業界などは平均年収が低い傾向にあります。
年収が業界によって大きく異なる理由は、次の要因によるものです。
たとえば、私たちが携わる派遣やシステムエンジニアリングサービス(SES)業界では、同一人物が異なる企業から異なる評価を受けることは決して珍しくありません。A社においては時間単価3,500円と評価されるものの、B社では時間単価5,000円という評価を得ることがあります。
このような現象は、正社員の年収においても見られます。企業による賃金体系の差が年収に影響を及ぼしており、企業の独自の経営方針や戦略が背景にあります。結果として、同一の業界内であっても、会社によって年収には大きな差が存在します。転職を考えている方は、業界全体の年収の傾向を把握すると同時に、同業界内であっても企業ごとに年収が異なることを理解しておくことが重要です。四季報などで企業の平均年収を予め調べておくことをおすすめします。
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