ライター古賀史健さんの講座からの発見~webライターと読書法~
この記事は、古賀史健さんの講座を見て、わたしが考えたことを書いています。
古賀さんの講座を見てこころに残ったところ
noteライブで配信されていた、ライター古賀史健さんの講座、【「書く人」から「つくる人」へ。『取材・執筆・推敲』出版記念 古賀史健さんライター講座】を見た。
講義のなかで、古賀さんは「ライターとは取材者である」と言っていた。
そして、「取材とは受け取った手紙に返事を書くこと。」「ライターは返事書きだ。」と言っていた。
取材だけでなく、作品やコンテンツから自分が受けとった感動なども返事として書く。
また、インタビュー相手の小さな声を、大きくして届ける「拡声器」のような役割でもあると。
だけど、気をつけなければならないのは、「ライターはからっぽな存在である」ということ、「取材相手に敬意をもって丁寧に書くこと」だそうだ。
webライターの仕事にスライドしてみる
わたしはまだ、取材をして記事を書いたことはない。
取材ライターに興味が湧いてきたのは最近のことだし、むしろ、人と対面して話すのにかなりのハードルを感じるため、一生無縁の世界だと思っていた。
(でも、それも単なる思い込みだって、最近気づいた)
webライターとしての仕事をするときに、web上で調べることをするんだけれど、(リサーチ)
それって、「取材」と同じではないか?
気づいてしまった。
「web上で調べるリサーチ」=「取材」
webの記事でも、ライターのプロフィールがのってなくても、その記事を書いた人は必ずいる。
webの記事を参考にするというのは、その記事を書いた人に取材をしているようなもの。
だれかが一生懸命書いたものだから、敬意をもって読まないといけないな。
「読書法」にスライドしてみる
ライターの仕事に加えて、「読書法」についても、わたしは間違っていたのではないか?と気づいた。
実をいうと、今年はすでに150冊は読んでいる。
その150冊のなかで、わたしが敬意を持って読めた本は、一体何冊あったのか?
少なくとも、本の著者にインタビューする気持ちでは読んでいなかった。
あんなに膨大な量の情報を整理してまとめてくれて、貧乏な主婦でも手に取って読めるようにしてくれた著者や編集者。
「要約しなきゃ、ブログ書かなきゃ、ツイートしなきゃ・・」って、ただ情報を取り出すことに必死だったような気がする。
「要約」ではなくて、「本の著者にインタビューして記事にする」ととらえた方がよかった。
以前、読書法に困っていたときに読んだ本『東大読書』。
その本のなかに「取材読み」という読み方があった。
取材なんて全く関係ない話だと思っていたので、自分事にならず、試すことはなかった。というかピンとこなかった。
今回ようやく「そういうことか!」と納得したのだ。
さらにいえば、『東大読書』では、本を読み始める前に、タイトルや帯、目次などからざっくりした情報をふせんに抜き出す。
面倒くさい作業だなとしか思ってなかったが、これは、インタビュー前の事前取材にあたると思えば、めちゃめちゃ大事だということにも気づく。
たしかメンタリストDaiGoさんの読書法だったかな?本を読む前にこの本から知りたいことを3つ書き出すといった方法もある。
これは取材のテーマや著者にききたいことをピックアップしているってことかもしれない。
ということは、そのまま記事の目次にもなりうるということだ。
・・・なんてこった!
1年以上前に読んだ『東大読書』が、今になってピンとくるとはかなりの衝撃だった。
ということは、わたしはこれから本と向き合うときには、
「本の著者にインタビューして、感謝の気持ちをもって、著者に返事を書いたり、著者の拡声器になったり、橋渡し役になったりすればいい」ってことか。
「150冊分の返事を書かなければならないのか?」と思うと、一瞬ぞっとしたが、いや待て、人生は限られている、書きたいのだけでよい、と思い直した。
そう。「要約」だと、なんだか本はツールって感じがするけれど、インタビューなら、本は「人」になる。
けっきょくは、やっぱり「人」ということか。
おわりに
さっそく、古賀さんの本を注文しましたとさ。
本が届いたら、古賀さんに敬意を持って取材しよう。(=取材するつもりで読もう)
あぁ。緊張する。笑