見出し画像

新しい扉を開いた先に見た風景

ロケットスタートのkintone伴走DX「iTanto(アイタント)」のサービスプロジェクトマネージャーの桐山が、前職の開発会社ヴァル研究所から、どのようにしてロケットスタートホールディングスと出会い、そして現在に至るのかを振り返った、ロケスタライフストーリのvol.3。
50代で出会ったモノとコト Kanae Kiriyama Story - vol.1 - はこちらから
疾風怒濤の日々 Kanae Kiriyama Story - vol.2 - はこちらから



プロフィール

iTantoサービス プロジェクトマネージャー
桐山 佳奈絵(きりやま かなえ)

ヴァル研究所に20年在籍し、「駅すぱあと」のエンジニアとして開発並びにプロジェクトマネジャーとして従事。2014年からロケットスタートホールディングス社が提供するkintoneアプリ「スパッと!経費精算by 駅すぱあと」の開発をサポート。2018年にロケットスタートホールディングス社に入社し、kintone伴走支援サービスiTantoのエンジニア担当として、中小企業様の業務改善を推進している。


iTantoサービスが立ち上がる

人手が足りないチームのことや現場のメンバーのことを思えば、おいそれとは辞められないのが現状だ。

kintone導入支援サービス「iTanto」を立ち上げてみると、ちらほらと案件が舞い込むようになり、ある建築業のお客様の案件を担当することになった。

建築業界は発注をされても、見積金額が途中で変更することもあり、施行中の案件原価をリアルタイムで把握したいというものだった。

打ち合わせをしてご要望を伺いながらアプリを作っていく。
まさにアジャイル開発をkintoneで進める感じだった。

実現したい要件がはっきりしていたので、アプリ作成もそれほど苦労することなく完成した。

シンプルな構成だったが、「とてもわかりやすい」と社内外で好評だったのが嬉しかった。

思いがけない一言・・・

納品してからしばらくして、お客様から電話をいただいた。

「今までホワイトボードに書き込んで案件を管理していたので、kintoneですぐにわかるようになって大助かりです。ありがとうございました。」
というお礼だった。

ロケスタ入社以来、お客様からの苦情や不具合対応ばかりだったので、こんなに喜んでもらえるなんて、私の方が恐縮してしまった。

システム開発の経験は長いが、納品した客様に直接感謝されたのは初めての経験で、とても嬉しかった。

顧客視座を持てるかどうか

導入支援をしながらアプリ開発をしていて、気がついたことがある。

それは、ただ単にお客様の要望を聞くのではなく、いかにお客様のことも思ってシステムを構築できるか・・・ということ。

開発には「要件定義」が欠かせないが、システムに不慣れなお客様には、「要件」まとめていくことすら容易ではない。

ノーコードでシステムを構築できるkintoneであっても、システムを作るからには開発的な視点は当然大事ではある。

しかし、システムの正しさばかりに視点が向くと、お客様が望むシステムにはほど遠くなってしまう場合もある。

顧客視座を持つことの大切さ。

このことに気がついたのは、ロケスタが、「お客様のために何ができるか」ということを常に考える社風があったからだと思う。

お客様の立場で考えることの大切さ。

それが開発軸しか持っていなかった私に大きな学びの場をあたえてくれたと思う。

仕事を続けるということ

ワクワクしながら開けた新しい扉。
その先に広がっていたのは荒れ果てた野原だった。

チームのメンバーと一緒に、石ころをどかし、雑草を抜き、コツコツと種を蒔いていった。

私一人で到底できるはずもなく、常にメンバーと励ましあい、協力し合いながら過ごしてきた。

ロケスタに入社して数年の疾風怒濤の日々を乗りきれたのは、信頼できる仲間の存在は大きい。
それに加え原動力となったのは、私自身の仕事に対する責任感だった。

仕事が辛いからと放り出せば、一番困るのはお客様だ。
おいそれと逃げ出すわけにはいかない。
1日も早く安定したシステムを届けたいとそればかりを考えていた。
仕事に対する耐性は、1年や2年で培われるものではない。
長く続けてこそ身につくものではないだろうか。

20代でエンジニアになった。
結婚すると退職する女性が多かった時代に、出産・育児をしながらもひたすら仕事は続けてきた。
続けてきたからこそ経験が知恵となり、そして仕事をやり抜く力が鍛えられたのだと思う。

キャリアとは「車輪の轍」という意味もあるという。
であれば私にとってキャリアとは、今まで積み重ねてきた全ての経験こそが、かけがえのない「キャリア」であり、他に人にはない「スキル」なんだと感じるのである。

「定年」を契機に、セカンドキャリアとして別の仕事で華々しく活躍している人たちもいるだろう。私はこのままでいいのだろうか・・・と悩んだこともある。
でもそんな迷いが吹っ切れたのは、お客様からいただいた、「ありがとう」という言葉だった。
今まで積み重ねてきたことを大事にしながら、私は私のままでいいのだ・・・と素直に思えるようになった。

ITanto導入支援サービスはまだ始まったばかり。

蒔いた種からやっと芽が出始めたところだ。
春には育休中のメンバーも復帰してくる。
これからロケスタらしい伴走支援サービスに磨きがかかることだろう。

みんなで蒔いた種から、どんな花が咲くのだろう・・・。
とても楽しみだ。

桐山(中央)とロケットスタートのメンバー

Fin.


vol.1はこちら
vol.2はこちら

株式会社ロケットスタートホールディングスのITチームはkintone導入後の伴走型サービスiTanto(アイタント)」をご提供しています。
kintone 導入後の、さらなる強化・活用についてお困りの方は、お気軽にご相談ください!

「iTanto(アイタント)」の公式サイトはこちらから


「iTanto(アイタント)」のサービスが誕生した道のりはこちらから。


株式会社ロケットスタートホールディングスの公式サイトはこちらから