統合という感覚の掴み方
ずっとしっくりこなかったこと。
それは「ペルソナとシャドウを統合する」という感覚。
「ペルソナ/シャドウとはなにか」を簡単にまとめると、ペルソナは社会的につけている仮面のようなもので、シャドウは自分が無意識に抑圧している側面を他者に投影することを指します。
ペルソナやシャドウについては上記の記事により詳しく書いていますが、記事内で私はこう述べました。
これを解消するには、ペルソナとシャドウを統合することです。
自分の醜さや弱さも存在しうることを認め、自分の意識の中に引き入れることがペルソナレベルでの「統合(インテグラル)」になります。
この「統合」という状態が概念として理解ができるけれど、いまいちその感覚が掴めずにいました。
特に、シャドウワークをする時にいつもその出口が分からなくて、もがいていました。
バタバタヾ(:3ノシヾ)ノシ
今までの混乱パターン
実際にどのようにもがいていたのか。
同じようなことをしている方(いたらハグしたい 笑)の参考になったら嬉しいので、私の今までのワークの方法を書いてみます。
怒りを例に取り上げてみましょう。
怒りの感情を抑圧しているとストレートに怒りを表現する人と出会った時に、なんともいえない嫌悪感など強い感情を抱きます。
その嫌悪感にフォーカスしていくと、自分の中の抑圧していた怒りを見つけることができます。
この「抑圧を見つける」という行為は分かるものの、そこからがいつも迷子状態でした。
試すパターンは大体3つ。
① 感じ切ってみる
感覚をどんどん増幅してみる(感じきったら消えるんかな〜と思ってた)
②手放す
スピリチュアル的な本によく書いてあるけど、なんだか曖昧でよく分からないあれです。なんか放り投げるイメージなど色々な方法を試しました。が、最終的に「これ、あってんの? ( ´ᾥ` ) 」ってなる(笑)
③シャドーを投影している他者を許したり、好きになろうと努力する
投影している対象自体を愛せれば、影も愛せるのでは?という理屈
多分これは違うし、まじでしんどい
これら全部、間違いだった!!
(※これでつかめる方もいるかも。少なくとも私はあまり腹落ちしなかったデス)
統合という感覚が腑に落ちた瞬間
それは、自分が無意識に切り分けた陰の中に「陽」を見つけ出した瞬間。
この時、統合の感覚が少しつかめた気がします。
今までのワーク方法では「怒り」をずっと陰(よくないもの)というボックスにいれたままアレコレと戦っていたのです。
「怒り」を感じている最中はとことん居心地が悪いので「早くこの感覚を消し去りたい」というプログラムが無意識に裏で動いているような感覚になります。
これは傷が痛いから早く治したいみたいな反射的・本能的な感覚です。
ですが、この感覚はそもそも「怒りというものは感じちゃダメ!」という2元論的ボックスに無意識に固定化されているからこそ、生まれる感覚な気がします。
そうではなく、私が無意識に「マイナスなもの」として感じている怒りを「なぜ私は今シャドウを通して感じたがっているのか?」
「何のためにこの感覚を持ち続けているのか?」
丁寧に、そして真剣に、大切な人と向き合うように対峙した時、以前ほどの葛藤を感じなくなりました。
例えばですが、怒りという感情の価値はこんなことが挙げられます。
・自分の傷つくポイントを把握できる
・理不尽な状況に気づくことができる
・自分を守ってくれている
・何か怒りの裏にある期待に気づかせてくれる
もちろんこれは一例であり、状況やパーソナリティによってさまざまなメリットを考えることができると思います。
それは「陰の中にも陽がある」ことを丁寧に丁寧に探っていく行為。
この事象を表しているのがまさに「陰陽太極図」!(突然)
この図はきっと3次元で立体。
と思ったらトーラス体で表してくれている方がいらっしゃいました。
引用元:https://nichirendaihonin.hatenablog.com/entry/2019/06/26/180000
2次元図だと陰と陽と2元論的に見えてしまうけど、トーラス体だと区切りがない。「陰極まって陽に転ずる」もわかりやすい。
この図がしっくりインストールされた感じです。
インストールには感覚と言語が必要だった
この「陰の中に陽を見出す」という行為は去年から定期的に通っているカウンセリング内で何度か経験をしていました。
それがプロセスワークです。
記事でも書いた通りプロセスワークは「どんなできごとにも意味がある」という思想から生まれているので、辛い症状や負の感覚を探求していく中で意味を見出していく行為です。
言語というよりは感覚をベースにしたワークだと私は思っています。
(あくまで私の感想ですが)
そして、最近経験したのが友人のコーチングです。
彼のコーチングは一見「売上」に特化している感じなのですが、本質的にはコアにあるネガティビティの認識を裏返すようなコーチングです。
まさに陰の中に陽を見出す行為です。
(リンクはりつけたら「陰陽太極図」がサムネだった...笑)
そして、それを言語として伝えてくれるので、左脳思考になれきっている私にはとってもとっても分かりやすく、腑に落ちました。
そして、ネガティビティのコアを見つけ出すのはやはり他者がいたほうが絶対やりやすい。
自分だけだと、枝葉のネガティビティにも強い感覚や感情を伴う(もしくは抑圧しすぎて無感覚になる)ので、見当違いな部分に注力してしまったり、見つけられなかったりします。
でも他者から見ると意外と丸見えだったりする(怖いよねぇ)
もちろん他者は誰でも良いわけではなくて、彼は昔からの友人で本当にまっすぐな人だと知っているので安心&信頼して自分のコアを探してもらうことができました。
プロセスワークで行っていた行為は、大雑把に分類するなら右脳で行っていたように感じますが、彼のコーチングを受けて左脳的に受け取ったのでメッチャ!整理できました。(だから文章化できた)
すんごい感謝。
私には、この右脳からのアプローチと左脳からのアプローチ両方必要だったんだな〜としっくり来ました。
自己信頼へつながる
シャドウと丁寧に向かい合うということは、自分と深く対話するということ。
この嫌な感覚も「私が何かに気づくために起こっている」と思うと、なんだか安心感に包まれました。
ずっと追い出したかったものは、私が何らかの意図をもって自分のために生まれた感情だったのだと思うと、自己信頼感がすごく高まったのです。
これは究極のセルフコンパッションなのでは?と思いました。
まだ糸口を掴んだだけなので、この感覚を忘れずに思い出せるように引き続きシャドウ・ワークやらプロセスワークやらを地道に行おうと思います。
サポート頂いたら嬉しくてエクストリーム土下座します!!