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読者様への想い・感謝、そしてこれからの目標

漫画を読まない漫画描き、音楽を聴かない音楽家、小説を読まない小説家、それらはみんな、自分の言いたいことはたくさんあるけど、人の作った話には興味がないんだろう。これは言ってしまえば「人の話を聴かないおしゃべり人間」と同義語だと思う。

かくいう自分もその一人だ。

自分は漫画を描いているが、漫画を読まない。そのせいで、漫画を描きながら毎度壁にぶつかっている。
特に感情に問いかけるような表現がとても難しく感じる。どういうコマ割りをしたら、どういうセリフを繋げたら、どういう絵を描けば人の感情に訴えることができるのだろうか。いや、それだけではなく、もっと漫画のセオリーを知らないとどうにもならない。漫画の文化を知らないと描き方がわからない。

人の話を聴かない人間のおしゃべりがつまらないように、どこか他人事の域を出ないように、自分の漫画では、人の感情まで触ることはできない。

自分でも自分の漫画の限界をわかっているのだ。

自分が漫画を描くとき、できることは白い原稿にコマを上下に割って、プロットを頭から順に配列していくことだけだ。とても機械的である。
骨組みだけで出来上がった自分の漫画には血肉がないので、温かみがない。

そんな自分の漫画を読んでくれる人は、漫画慣れをした人達だろうと思う。味の変わった自分の漫画を咀嚼してくれる読者様たちは、珍味の良さがわかる優れた舌を持っている。
理解力がある。読解力がないと☆RRR☆の拙い漫画は理解できないと思うから、読者様方は本当にすごいと思っている。

そして
小さな個人経営の☆RRR☆という料理屋にいつも足を運んでくれる大切な常連客とも言える。

いつも大切に思っています。

そして、
漫画を読んでこなかった☆RRR☆だが、たまに他人の漫画を読むと、その芸術性に舌を巻かれる。
自分もああなりてぇな・・・と思う。これから少しずつ、今いる読者様たちにお返しすべく、他の作品から学んでいこうと思う。牛歩だが、少しずつ成長していきたい。

先日、「自分の漫画の良いところはどこですか?」という問いと、「勝志か竜星のかっこいいポイントはどこですか?」という問いにも多くの読者様から回答が寄せられて、嬉しい限り。回答までは難しかった人も、☆RRR☆の漫画を読んでくれるだけで有難い。

自分はたくさんの人に恵まれて漫画を描いてこられたのだと痛感する。

いつもありがとうございます。