読書記録「伴走者は落ち着けない」
「伴走者は落ち着けない」
インベカヲリ★
表紙がめちゃかわ。
私は「変わっている」とか「浮いている」と言われることがあったので「自分は普通じゃないのか」と焦り、普通に普通に目立たないで生きていこうと自分なりに努力したのだけれどやっぱり普通が無理というか、メジャー路線にはどう足掻いてもいけなくて、それがコンプレックスだった。認めたくなかったし今はもう諦めている。
同時に「でもみんなだってどうせ変だ」とどこかで思って生きていた。すべてが標準通りの人間の方が圧倒的に少ない。きっと人間の多くはメジャーな「風(ふう)」を装っている。
そう、本当は人間て、人間を頑張ってやっているだけなんだよね、みんなどこかクレイジーで変なのだと嬉しくなった。もちろん努力なしで人間をやれる人もいるけれど、私はかなり無理しています。あとこの本は決して癒し系ではないです(むしろハードな体験談ばかり)が、私のような人間には効きました。インベさんの淡々とした、でもはっきりと自分の意見がある文体もすんなり頭に入ってくる。斎藤先生のキャラもとても興味深い。もし私が初回カウンセリングでムカっと言われる一言を言われるとしたらどんな…とありもしない妄想をして、少し怖くなった。
★
「〇〇しなくてはいけない」ことって、実際は多くない気がしている。
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